1  ア ム ス テ ル ダ ム へ

羽田出発まで
 パリ往復特典航空券を使ってのオランダ旅行。当初は、JALとコードシェアしていたエールフランス便でとっていたのだが、コードシェア解消により、JAL便を利用してほしいとJALより連絡があり、JAL便利用となった。エールフランス便は深夜便だったので、実質的には現地滞在が1日減る影響が出た。

 一方、旅立ちが近づいた10月にパリでテロがあり、旅行先を急きょオランダに変更した。

 旅のスタートは、伊丹発羽田行。チェックインして、サクララウンジに少しだけ立ち寄り、7時30分発の便に搭乗。チェックインはパリ行だけなく、パリからアムステルダムまでのエールフランスコードシェアのKLM便までチェックインでき、搭乗券を受け取った。
 
 搭乗機。
 
 
  今回は特典航空券で国際線部分はビジネスクラスなのだが、この場合、国内線部分は一般席となる。黒革張りの新型座席であった。
   飲物はコーヒーをいただいた。予定通り、羽田に到着。

 下左  羽田到着後、いったん制限区域外に出て、国際線ターミナル行の無料バスに乗車。以前はあった、制限区域内からでる国際線連絡バスを復活させてほしいものだ。

 下右  伊丹でスルーチェックインしているので、カウンターには立ち寄らず、保安検査場の優先レーンに直行。
 出国後は、ファーストクラスラウンジへ。

 朝シャンパンをいただく。機内食が控えているので、ラウンジ飯はセーブして、軽く和食メニュー。

 下右  鉄板コーナーでは、朝はシェフがライ麦ガレットを焼いてくれる。夜はハンバーグで、ハンバーグは何度かいただいたが、ライ麦ガレットは初めてだ。

 ライ麦ガレットは、ライ麦の生地の上にベーコン、チーズ、卵を置いて焼いたものだ。美味しかった。出発直前に鉄板で焼いたものが食べられるのは幸せなことだ。
JL45 羽田→パリ 搭乗記
 
  
 
 

 JL45パリ行きの搭乗時刻になりゲートへ。羽田国際線は窓枠が邪魔になって搭乗機の撮影が難しい。B777。

 上  10時20分搭乗開始、10時50分出発。
 座席はSS7(Sky Suite7)と呼ばれるシート。ビジネスクラスは個室風になっており、特に窓側は個室感が強い。座席はフルフラットに倒せる。

 SS7のビジネスクラスは、この旅行の1年前のスマトラ旅行のさいに、ジャカルタ便で経験しているので2度目だ。ただ、ジャカルタ便ではマットレスが搭載されておらず利用できなかったことと機内食が欧米路線ほどのものじゃないことで、今回のパリ行には楽しみだった。写真で頭上の荷物入れにはマットレスの袋が写っている。
 上左  利用した座席。窓3個分が利用できる。

 上右  隣席のモニター。隣席との間のシャッターは離着陸時にはおろされている。水平飛行になってから上げる。前回利用したとき、ボタンで上げ下ろしすることがわからず困ったが、今回はボタンを利用できたが、隣席が空席だったので、結局下しておいた。

 左  水平飛行になって飲物サービス。シャンパンをいただいた。グラスを置くサイドテーブルの幅が狭いのが難。

 旅行の2か月ほど前にパリで大規模なテロがあり、パリ便の乗客が激減していて、搭乗便も搭乗率60%ほどだった。隣席も空いていたので、シャッターは下しておいた。個室感は薄れるのだが、圧迫感がないほうがよいと思ったからだ。
 雲の合間から本州から日本海に抜けるところが見えた。マップでは新潟県西部のようだ。
  機内食は洋食2種類、和食だったが、ステーキの洋食を選んだ。たいていの場合、ステーキを選んでいる。機内食のときくらいしか食べる機会がないので。

 アミューズ・ブーシュ(おつまみ)は、フォアグラのムースとエビマヨ。飲物は白ワイン。
 オードブルは、キッシュロレーヌ。キッシュは、生地は卵焼きとパイの中間のようなもので、中に野菜やひき肉が混じっているもの。アルザス・ロレーヌ地方の料理なので、キッシュロレーヌともよばれるようだ。
 メインのサーロインステーキ。コンソメスープがソースかわりになっているのが目新しい。飲物は赤ワイン。

 下左  デザートとコーヒー。ほうじ茶プリンということで、ほうじ茶ソースを注射器状のものでかけていただく。

 下右  食事中にロシア上空に入り、川や湖は凍結している様子がわかる。 
 
 
 座席をフルフラットにしてマットレスを敷いた状態。ビデオを見ていたのだが、眠くなりしばらく眠った。

 
 
 しばらく休んだ後、2度目の食事。自由に選ぶ食事は、モニターのリモコンからも注文できるようなので、試してみることにした。

 選んだのは、牛肉のポロネーゼトリュフ入り、別画面から、アップルパイ、ウィスキー水割り、冷緑茶も頼んでみた。
 
 10分ほどで料理が運ばれてきた。きちんと伝わったようでよかった。窓側の席はCAさんに声をかけにくいし、CAさんも気を使いにくいので、リモコンで食事を注文する仕組みは良いとは思うが、注文が殺到した場合など、うまく伝わるのかとか心配ではある。
 
 ロシア北部を通る。再びしばらく睡眠タイム。
 
 ラストオーダーの時間が近づいてきたので、再びリモコンで食事を注文。

 鮭とイクラのはらこ飯、アイスクリーム、緑茶を注文。10分ほどで運ばれてきた。パリまであとわずかだ。
パリからアムステルダムへ
 シャルル・ドゴール空港に到着し、入国審査場へ。同じ時間帯に到着する便が少ないのか、列は短かかった。ただ、列の進み具合は遅かった。自分の番になって理由がわかった。

 シャルル・ドゴール空港の入国審査場は5回ほど経験しているのだが、いづれもパスポートを見ているのか、見ていないのかわからないような感じで、適当にスタンプを押している印象が強かった。そのため、シャルル・ドゴールで押された入国印は、ほかのスタンプの上に押されたり、向きがいい加減であったりすることが多かった。

  今回は違っていた。パスポートを最初のページから全部見ていた。どの国の入国印があるのか調べていたのだろう。そして、質問をされた。英語で、旅行目的とフランス入国か他国への乗継か、目的地はどこかといったことだった。さらにアムステルダムへの搭乗券の提示も求められた。シャルル・ドゴール空港で、これだけ厳重に入国審査を受けたのは初めてだ。言うまでもなく、旅行の2か月前にあったパリでのテロの影響だ。もっとも、パスポートに押された入国印は他のスタンプの上に押されたのはいつも通りだったが。(復路、アムステルダムからシャルル・ドゴール空港に到着したときにわかったことだが、シェンゲン協定国の間の便は、今まで国内線のようなものだったが、一時的だとは思うが、入国審査が復活していた。このため、到着後、長い列を作って待たされた。ただし、入国印はなかった。)

 その後、乗継便の出るターミナルへ移動。いったん、制限区域外に出ることなく、移動できるルートがあり、その順路を選んだ。この場合だと、改めて保安検査場を通る必要がないので助かった。そして、乗継便のゲートの近くで待った。
 
 
 フランスでは、主要駅にはピアノが設置され、誰でも利用できようになっている。そんなに昔からのことではなく、4年前にパリにきたときに初めて見た。確か最初に設置されたのはモンパルナス駅で、好評だったため全国のSNCFの主要駅に設置されるようになった。

 しかし、まさかシャルル・ドゴール空港にまで設置されていたとは知らなかった。1人の男性がミニコンサートを開いているような感じで次から次へと演奏していた。おかげで、乗継時間の一部を退屈することなく過ごすことができた。
 
 
 上左  アムステルダムへはエールフランスの航空券をとったのだが、往路はKLMが運航する便のコードシェアだった。

 上右  搭乗機。KLMに搭乗するのは初めてだ。

 左  機内。両側3列席。自宅を出発する直前に座席の予約を行った。当初は3列席の中間の席が指定されていたので、通路側の席に変更した。

 下左  1時間ほどの短い便なのだが、サンドイッチなどの簡単な機内食が配られた。

 下右  飲物はオレンジジュースにした。
 
 
  アムステルダムのスキポール空港に到着。伊丹で預けた荷物を受けとった。伊丹で預けたときには、ワンワールドエメラルドのタグがつけられたのだが、スカイチームのKLMではそのタグには意味がなくなって、かなり待たされてしまった。

 荷物を受けとって、ロビーに出てから最初に向ったのは、SIMカードの売場。2社の売場を見かけたのだが、購入したのはLeberaという会社。ブースではなく、写真のようなテーブルを置いて販売していた。

 日数ではなく情報量で値段が違っていてわかりにくかったが、5日間滞在というと、ネットが1GB使え、電話が5ユーロ分ついて20ユーロというタイプのものを勧められたので、それに従った。
 
 荷物を受けとり、SIMを購入すると、もう20時30分だった。このあとアムステルダム市内のホテルに向うと、ホテルに着くのは22時近くになるだろうと思い、この夜はスキポール空港で泊まることにした。空港のホテルは高額なことが多いが、幸い、アムステルダムの中央駅近くのホテルがかなり高額なのに対して、空港には比較的安いホテルがあった。

 泊まったのは、シチズンMホテル。シチズンMホテルはオランダ各地に展開しているホテルのようだ。空港ターミナルの一番端から歩いて5分ほどで到着した。
 
 玄関を入って、とまどった。フロントがどこかわからなかったからだ。玄関から離れたところにあるのだろうか。2階にあるのだろうか。いろいろ考えた。

 迷っていたら、チェックインか、と声をかけられた。何と玄関を入ったところにあったネットコーナーだと思ったところで、セルフチェックインするのだという。結局、名前などを聞かれて、自分のかわりにパソコンを操作してくれて、チェックイン完了。カードキーもパソコンに接続された機械から出てきた。
 
 部屋に入ってびっくり。青を基調としたライトに部屋全体が照らされている。

 机や椅子もスタイリッシュだ。ベッドが少し高い位置にある。なかなか楽しくなる部屋だ。1泊だけのホテルだが、このあと2泊するアムステルダムのホテルをやめて、ここに泊まって、アムステルダムへ通勤したいくらいだった。

 長かった1日だが、シャワーを浴びて終わった。

 

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