2019.11     大阪 西成 

 大阪・西成区でネット仲間のasian night`sさんとオフ会をした。JR新今宮駅で待ち合わせ。

 大阪環状線は、東半分は本数が多いが、西半分の快速通過駅は昼間15分に1本で、意外と不便。快速停車駅は、大和路快速、関空・紀州路快速が1時間6本あって便利だが、天王寺から新今宮へは、快速はホームが違うので、利用しにくく、快速通過駅並みに不便な感じ。
 
  asian night`sさんと合流後、新今宮駅から南へ向かう。地下鉄堺筋線、動物園前駅の南西側は「あいりん地区」と呼ばれる。

  新今宮、動物園前両駅の南側にはホテル街があるが、これらが昔は「ドヤ」と呼ばれた日雇い労働者向けの宿が改装されたものだ。日本のほかの地区の宿に比べると、格安の宿である。

  現在では、安いことともに、交通の便が良いエリアであることもあり、大阪を訪問する外国人観光客の利用も多い。ここを拠点にして、関西各地へ日帰りの旅をする人が多いようだ。 


 
 
  昼飲み最初の店は「ホルモン マルフク」。定休日なしで、朝8時から営業している。

 カウンターのまわりは客であふれて、調理人の様子はほとんど見えない。注文を主人に伝えるのは、ほかの客の対応と調理をあわせてやっているで、タイミングを合わせる必要がある。
 
  さほど広くない店内で食べるスペースを見つけて、立ち飲み、立ち食い。

 下左  ビール。

 下右  ホルモン。 合わせて400円というのは格安だ。 
 
 
 上左  続いて商店街に向かう。商店街の入口に有名なおでん屋があったが、夜に営業しているらしいが、行ったときは閉まっていた。この店でも食べたいものだ。

 上右・左  商店街。中華街の構想があって有名になったところだ。

 昔ながらの地元向けの商店街だが、シャッター街になっている部分があり、さらにシャッター街の一部は中国人が経営しているとみられるカラオケ居酒屋になっている。その数がとても多いのだ。中華街の構想が生まれた背景も、地元には反対する意見が強いということが、歩いているだけでもわかる。

 
 
 上左  かつて南海の天王寺線が走っていた線路あと。細長いその土地は施錠され入れなくなっていた。写真の反対側の線路あとは公園になっていて、入れる。

 上右  とても古い店舗が残っていた。

   左  商店街の南の出口付近からは飛田新地と呼ばれる一帯になる。かつては、大阪で最大の遊郭だったエリアである。かつての遊郭は、料理店として営業している。

 なかでも、昔の遊郭の雰囲気を最も残しているのが「百番」という料理屋で、登録有形文化財にもなっている。

 
 スーパー玉出。

 この周辺に何軒も出店している格安スーパー。

 ここのすぐ西側に阪堺電車の線路があり、高架になっている。その向こう側が「あいりん地区」の中心エリアだ。
 
 その中の、「なべや」へ。14時から営業開始で、営業直後に入店。

 下左  開店すぐに入ったので、はじめはガラガラだったが、食べ終わったころには満席になっていた。

 下右  昭和の食堂という感じの店だ。
 
 
 
 メニューも短冊に書いて並べる昭和の食堂スタイル。

 牛肉鉄鍋と牛肉すき焼があり、どう違うのかって疑問がわいていたが、近くのテーブルで食べていた人を見てわかった。鉄鍋のほうが肉が多いのだ。値段も鉄鍋のほうが高い。

 下左  中生ビール。

 下右  マグロスキ身。スキ身といっても刺身のこと。
 
 
  1人鍋はかきみそ鍋を注文。ほかの鍋に比べてちょっと高いのだが、これだけ「かき」が入っているのなら仕方ないか。

 普通なら大盛サイズなので、かき混ぜるのは難しい。この量の多さと味を考えると、コストパフォーマンスは抜群だ。

 下左  ぐつぐつと煮立ってきたところ。

 下右  いただきます。

 全部合わせて2010円。(マグロスキ身は2人で1つ注文したので、半額で計算)とても美味しかった。今度は牛肉鉄鍋を食べたい。
 
 
 西成警察署。

 「要塞」とか、日本一厳戒とか言われる警察署。鉄柵で囲まれ、建物には窓があまりない。玄関が奥まった位置にある。

 かつて、1970年代を中心に何度も繰り返された暴動で襲撃対象になり、厳重に警戒されている。(直近では2008年に暴動があった。2000年以降では日本で発生した唯一の暴動。)
 
 西成消防署海道出張所。

 警察署ほどのことはないが、浮浪者などの侵入を防ぐ扉が設けれれている。
 
 「アビタイユモン」。

 開業して1年あまりのビアレストラン。地ビールの醸造所が経営しているようだ。

 まわりの店とはかけ離れたおしゃれな感じの店構え。

  左端に自動販売機があるが、この店のロゴ入りのTシャツを売っていた。
 
 店の前の案内板を見ると、西成の地ビールであるライオット(暴動)ビールを出していることがわかる。

 下左  現代的は雰囲気のカウンター。

 下右  ライオットビールを飲んでみた。色は薄めで、とてもフルーティな味わいだったのが意外だった。
 
 
 つまみを2品注文。豚肉と野菜の煮物とスペアリブ。ビールとつまみ1人分で1200円。

 ここで、1時間ほど、つまみを堪能しながら話こんで、次の旅行の話などをした。
 
 店内の様子。

  壁や床はコンクリートがむき出しの部分が多く、テーブルは木目のごく簡素なもの。このことが独自の雰囲気をかもしだしている。

 このあと、新今宮駅へ戻り、オフ会終了。ありがとうございました。
 

 

 

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