11 日 目  ク ア ラ ル ン プ ル 街 歩 き

KTMで街歩きスタート

 ハジャイ、ぺナンと豪華な朝食が続いていたので、ちょっと質素だなと思える朝食。連泊するなら屋台食の日も入れたいなとも思うが一日だけなのでしっかりいただいた。

 食後はチェックアウトして、荷物を預けてお出かけ。

  徒歩でクアラルンプル駅へ。かつて長距離列車が着発していた伝統ある駅舎の内部がコミューター(近郊電車)用に改造されている。また駅の管理施設は旧駅舎から150mほど離れたところに新設された新駅舎に移っている。

 そのため、新駅舎の入口からホームに入り、ホームを150mほど歩いて旧駅舎内のホームから電車に乗るということに。なお旧駅舎の入口から直接入ることもできる。画像は新駅舎。

 旧駅もそうだったが新駅もモスクのドームをイメージしたデザインが駅の外側でも内部でも多用されている。

 この改札口から入って、エスカレータで降りたところから乗るとばかり思っていたら、乗り場は150m先。

 旧駅舎内のホーム。ここでしばらく待った。

 ヒンドゥー教の聖地であるバトゥ洞窟は9年前に行ったが、バスで結構な時間をかけて行った記憶があるが、KTMでいけるようになったようだ。バトゥケイヴ行きで終点で下車するとすぐに洞窟があるらしいので、行ってみようかなと思ったが、やはり予定通りKL市内の街歩きをすることにした。

 

 一駅目のバンク・ネガラで下車。すぐそばにLRTのバンダラヤ駅があり、その向こうにそごうが見える。

 

 

  トゥンク・アブドゥル・ラーマン通りへ。ここはらー人街。平行しているマスジッド・インディア通りはインド人街とされるが、渾然一体となっている感じで、見た目、インド人街の雰囲気が優勢な感じがする。

 衣料品店、生地を売る店がたくさん並んでいる。なかでも大きな店にNAGOYAという店があった。なぜ名古屋?

 古い映画館コロシアムはインド映画専門だそうだ。

 ジャメ・モスク。赤レンガの壁、タマネギ型のミマレットがある。何となくインド風のモスクだ。

 マスジッド・インディア通りは、まさにリトリ・インディアで、行きかう人の服装はインド風。サリーなどの衣料品店やCDの店が並ぶ。

 下左 マドラスストアと名前もインド風のインド衣料品店。

 下右 再びマレー人街へ。女マネキンも被り物をしているものばかり。

KLの下町を散歩

 トゥンク・アブドゥル・ラーマン通り周辺のマレー人街、インド人街の散策のあとは日系デパート「そごう」へ。デパ地下でみやげ物を買った。

 昼食どきになっていたので、そのままデパ地下ですませることにした。

 マンハッタン・フィッシュマーケットというシーフードレストランに入った。メニューの中身はよくわからないまま注文したら、ピラフの上にシーフードがのっかった皿がでてきた。飲物はフレッシュジュース。やはり屋台食にしてほうがよかったかな。

 

 

 

 

 

 このあとチョウキット周辺を散策するが、歩いても2kmほどだったが、一駅間だけLRTに乗車して、PWTCで下車。PWTCとはプトラ・ワールド・トレードセンターの略だが、そちらには行かずに東のチョウキットに向かった。

 チョウキット周辺はマレー人のエリアで下町っぽいところだ。ガイドブックではトラブルが多発しているとの注意があり、9年前には行かなかった。今回は気を引きしめて散策してみる。

 古びたショッピングセンターがあり中に入ると、品物がぎっしり積まれている。大量の商品が雑然と置かれている。卸売のようでもあるが、小売もしている。

 このショッピングセンターのあたりは夕方からパサールマラム(夜市)になるようで、すでに仮説店舗の準備をしていた。

 次にチョウキットマーケットに向かった。入口付近は衣類の店が並んでいるが、少し中に入ると、生鮮食料品の店が並んでいる。

 クアラルンプルにやってきたのは3回目で、いろいろなエリアを回ったが、一番、東南アジアらしいところはといえばチョウキットマーケットだ。マーケット内の通路は細く、うす暗くて、換気がよくないのでいろいろなものの臭いが一体となって漂っている。

 食料品のエリアはさらに、野菜類、果物類、肉類、魚類、乾物類、スパイス類などに分かれている。

 立ち止まって商品を見ていたら、たちまち威勢のいい声がかかってくる。とても活気の感じられるマーケットである。

 ここのマーケットでは1時間ほど滞在。東南アジアらしい雰囲気を楽しんだ。

 チョウキットからモノレールでインビに移動。ここは、チョウキットとは全然違う上品なエリアであるブキッ・ビンタンのはずれ。

 雨が降っていたが、ここから以前行ったことがあるマンゴーアイスのお店を目指した。ところが途中で雨がスコールとなり、しばし軒先で雨宿り。その上、めざすお店は廃業したのか、違うお店になっていて目的は果たせなかった。

 ペルジャヤ・タイムズスクエアというショッピングセンターで一休みしたあと、モノレールでチャイナタウンへ。そしてホテルで荷物を受け取る。

KLIAトランジット、半額以下で乗車

 ホテルからLRTでKLセントラルへ。そしてKLIAトランジットで空港に向かった。

 空港行きの列車には、KLIAエクスプレスとKLIAトランジットがある。どちらもKLセントラルとKL国際空港を結ぶが、いくつか違う点がある。(1)エクスプレスはノンストップだが、トランジットは途中駅が3つある。(2)エクスプレスは日本のJRでいう特急型座席だが、トランジットは近郊型座席である。(3)エクスプレスはホームドアがありホームも冷房されているが、 トランジットはホームドアがなく、ホーム冷房なし。

 KLIAトランジットに乗車してわかったのは、KL国際空港連絡としては機能しておらず、3つの途中駅とセントラル駅を結ぶ通勤輸送がメインであること。それに3つ目の駅、サラク・ティンギからLCCTに向かう客の輸送の使命もあること。

 所要時間は、エクスプレスは28分、トランジットは36分。この差自体は大きくはないが、座席のすわり心地や着席可能性などはかなり違う。それに運賃はどちらに乗っても35リンギットで同じなので、KL国際空港に行く客はほぼ全員がエクスプレスを使うだろう。

 さて、今回はKLIAトランジットを利用したのは運賃を安上がりにするためだ。

 セントラルからKLIAまでは35リンギット。セントラルから途中駅のサラク・ティンギまでは12.5リンギット、サラク・ティンギからKLIAまでは3.2リンギットで、2区間の合計は15.7リンギット。何と、途中駅で下車して別々に切符を買うと半額以下なのだ。

 ただし、この電車は30分間隔なので、途中下車すると66分。バスならこれと同じくらいの所要時間で運賃は8リンギットほどだ。

 実際にこの方法でKLIAトランジットに乗車してみた。

 左 サラク・ティンギ駅のホーム

 下左 サラク・ティンギとLCCTを結ぶバス。切符を鉄道・バスをまとめて買うと12.5リンギットでバス代が無料となる。

 下右 サラク・ティンギ駅の駅舎。

 左  この駅を通過するKLIAエクスプレス。

 さて、この駅の周りには何もなく、LCCT行きのバスの乗継がほとんどすべての機能であるようだ。実際、この駅で下車した客の大半はLCCT行きのバスに乗車した。ごく一部、自家用車に向かった人もいたが。自分はLCCT行きのバスに乗らなかったので、係員から乗らないのかと声をかけられたほどだ。

 30分間、特に何もすることはなく、ただただ、ぼおぉーっとすごすしかなかった。もちろん、30分待った客は自分ひとり。

 30分後にやってきた次のKLIAトランジットに乗車。サラク・ティンギで大半の客が下車し、KL国際空港まで乗った客はほんの数えるほど。

 駅と空港ターミナルの行き来は便利で、エスカレータを上がれば空港ターミナル。すぐにJALカウンターに向かい、チェックイン。

 そのあと保安検査と出国手続。ここで面倒なことが起こらないように祈った。3日前、陸路でタイから入国したさい、入国カードがなく、入国管理官はカードはないと断言していたが、HPを調べてもその記載はなく、心配していたのだ。

 さて、出国手続。並びながら前の人の様子を伺っていたが、皆、カードらしきものを持っている。何か言われはしないかとドキドキしながらパスポートだけを渡した。

 結果は、何も言われなかった。ホッとしたのだが、一体どういうことだったのだろう。陸路国境から入国の場合は入国カードが廃止されたというならHPに記載があるだろうし。まったく謎だ。

 出国後、普段ならエアロトレインでピアに向かうのだが、工事のため臨時にバス連絡になっていた。おかげで、搭乗するJAL機が見えた。

 ピアの中心に着き、すぐにキャセイのラウンジに向かった。もともとキャセイのラウンジに行くつもりだったが、チェックインのさいインビテーションカードを渡された。

 昼食を食べてから何も食べていないし、これから搭乗する便では、ごく簡素なボックスミールが出るだけだとわかっていたので、しっかりと夕食をいただいた。

 JL724に搭乗。
 搭乗前からわかってはいたが、とても簡素なボックスミールが配られた。目覚めたあとに食べてもよいのだが、箱が邪魔になるので、たいした量でもないので、すぐにいただいておいた。

 夜行便ではあるが、これだけというにはあんまりだという気がして残念だった。

 成田には予定通り到着。そのあと、京成電鉄の連絡特急で羽田空港に向かい、羽田から伊丹行きに搭乗。今回の旅も無事に終了。

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