7 リガ その2

昼食後、たっぷりと休憩をとり、再びリガ旧市街の探索を続けた。

「三人兄弟」と呼ばれる中世の住宅建築が並んでいる一角。15世紀に建てられたものだという。内部も見学できるらしいが、訪問した日は休館日であった。当時は1階は住宅で、2階以上は倉庫として使われていたらしい。外からは見えないが地下室も備えているという。

聖ペテロ教会。13世紀に最初の教会が建てられ、徐々に改築されていった。この教会の塔 は123mで、エレベータで上ることができる。

リガの街中では、建都800年のため、いたるところで工事がさかんに行なわれていて、写真をとろうとすると工事の風景がどうしても入ってしまうことがあった。

ラトビアは宗教的には、プロテスタントとカトリックが混じりあってるようだ。しかし、旧市街では、カトリックの教会が目につく。

塔の上から見たリガの市街。川はダウガワ川、手前が旧市街である。

中心に写っている高い塔は、リガ大聖堂。ここはステンドグラス、パイプオルガンが素晴らしかったが、写真がうまくとれていなかった。

ソ連時代の独立運動の弾圧をメインテーマにした占領博物館。

ソ連時代のシベリア流刑など、ソ連時代の被害についての資料を展示している。シベリアの収容所(ラーゲリ)の一室を再現し部屋もあって、たいへんなまなましい。 拷問道具やスパイ用品なども興味深い。反ロシアが徹底しているのか、ラトビア語と英語による説明のみで、ロシア語による説明はなかった。 最後は、独立時の写真で締めくくられている。

ソ連時代のことを、占領期ととらえているのが特徴である。決して望んでソ連という連邦国家に属したのではなく、力づくで無理やり併合されたことから、占領という言葉を使っているようだ。それで博物館の名も、Occupation Museum としているのがここの特色である。 (注 独立当時の新聞を調べたところ、バルト三国の独立には「連邦離脱法」は適用されない、とあり、不当な併合だとソ連の最高会議が認めたようである。)

なお、ソ連時代には、歴史博物館であった。 建物自体もソ連時代にありがちな感じの無機質のような建物で、旧市街の古い建物に取り囲まれて場違いな雰囲気をかもし出している。

ブラックヘッドのギルド。

14世紀にできたが外国人商人の商館であったが、第2次大戦で破壊された。リガ800年を迎えて、新しく修復され、オープンした。外側は昔の建築を真似ているが、真新しい。内部には観光客向けの インフォメーションなどが入っている。 しかし、古い建物を新しく復元したものには何か違和感を感じてしまい、しっくりとはこないものである。

聖ヨハネ教会。

外壁には十字架の穴がある。外壁に塗りこめられた修道士を記念したものである。生きた人間を塗りこめると建物が守られると思われていたためだ。

「ブレーメンの音楽隊」の話にちなんだ銅像。 下から順に、ロバ、犬、猫、鶏である。

この像はブレーメンにもあるらしい。リガは路上ミュージシャンの多い町だというのは歩いていてわかったが、音楽で有名なのかはよくわからない。

旧市街を歩いていたら、急に雨が激しく降ってきた。 古い建物が軒をつらねていて、ひとつの建物の入口で雨が小降りになるのを待った。
屋根の上に猫がとりつけられている「猫の家」。かつての商人の家である。
地元客向けのショッピングセンター。どこの町にでもあるショッピングセンターだが、見て歩くと楽しいものだ。
夕食には魚料理。白身魚のソースかけ。もちろんビールも注文した。

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