5  デ ン・ハ ー グ と デ ル フ ト

再びデン・ハーグへ
 ホテル・セントラルの朝食。品数は多くはないが、ビュッフェ式で満足のいくものだった。いちごをいただけたのがよかった。

 下左  9時にホテルを出発。

 下右  ホテルすぐそばのラインバーン商店街。建設当初から車を立ち入れさせない歩行者天国として作られた商店街。
 上左  ロッテルダム中央駅。駅舎にはCENTRAAL STATION
とだけある。特徴的な外観。

 上右  アムステルダム行きのICに乗車。

 左  乗車した列車。
 25分ほどでデン・ハーグHSに到着。右が乗車してきたアムステルダム行き。左がデン・ハーグ中央駅行きのシャトル列車。デン・ハーグ中央駅に乗り入れない列車とシャトル列車は同じホームで乗り換えられるようになっている。

 下左  HS駅の駅名標。

 下右  シャトル列車。これに乗って中央駅へ向った。結果的にはデン・ハーグに泊まればよかったのだが、当日朝に旅程を決めたのでやむをえなかった。
ハウステンボスと国際司法裁判所
  デン・ハーグ中央駅に到着。まず一日乗車券を購入しておく。

 中央駅の北側にはデン・ハーグ森林公園が広がっている。中央駅の北側付近は森林公園の南側の大通りを歩いたが、少し東から公園の中を散策した。大都市の真ん中とは思えない静けさだ。

 森林公園の中を歩いて、本物のハウステンボスに向かう。ハウステンボスは日本では長崎県にあるテーマパークとして知られているが、これから向かうのは本物のハウステンボスだ。ハウステンボスは、歴代のオランダ国王・女王が住居にしてきた宮殿なのだ。ただ、アレクサンダー現国王は、ほかの宮殿を住居にしているようだ。
 
 急に開けた場所にやってきた。子供たちが遊んでいたのだが、、、。
 
 空地のそばに説明板が建ててあった。オランダ語だけなので、よくわからない点もあるが、ここはかつてナチスが開発したV2号ロケットの発射台が設けられた場所なのだという。ここからロンドンに向けてV2が飛ばされた。
 
 さらに森の中を歩いていくとハウステンボスが建っていた。ハウステンボスとは「森の家」という意味で、確かに森の中に建っている。

 玄関から建物をみるだけしかできなかったはずだが、敷地内に人がいるじゃないか、、、。門の横には、中に入る人が通るX線があるし、自由に中に入れるのかもしれない。

 門を警備していた兵隊に、中に入れるか尋ねてみた。IDと入場券が必要だと言われる。ひっとして、入場券を買えば入れるのかと期待したのだが、入場券は抽選で当たった人に送られているのだという。

  特別入場の期間中で、希望者は入場券を申し込み、当たった人が入場できるようだ。結局、門の外から眺めるだけで終わりだった。
 
 
 小川を隔てて、ハウステンボスの中を眺めることができるところも通った。
 
 中央駅からハウステンボスまで歩いて40分ほどだった。歩いて戻っても差し支えないが、20分ほど歩けば路面電車に乗れると思い、予想した方向に歩いてみたら、予想通り停留所があった。ここから、中央駅をこえて、デン・ハーグの中心部まで路面電車で向かう。
 路面電車に10分ほど乗車して中央駅の2階ホームに入線。ここで下車せずに、次の停留所まで乗車。次の停留所までの間に地下に入る。
 
 地下駅になっているデン・ハーグ中心部の停留所で下車。国際司法裁判所の見学が13時からなので、それまでに監獄博物館を見ておこうと思ったのだが、ツアー形式になっていて、次の入場時間に入ると、13時に裁判所に行けなくなるので、監獄博物館はパス。

 街の中心部をぶらぶら散策した。小さな中華街らしきところもあった。
 
 時間を見計らって路面電車に乗車。
 
 国際司法裁判所のビジターセンターには見学開始時間の30分前に到着。見学のさいには、カメラや携帯電話それにカバン類は持ち込み禁止になっていて、無料のロッカーに預ける。

 ビジターセンターでは国際司法裁判所についての展示を見学。写真は、デン・ハーグにある国際司法機関の紹介のパネル。国際司法裁判所以外にも国際司法機関はいくつかあってデン・ハーグに集中している。写真には6か所紹介されてるが、一番下に写真があるのが国際刑事裁判所である。

 いよいよ見学開始時間になった。ゲートでX線検査があり、カメラなどを持っている人はロッカーに預けるように言われていた。
 国際司法裁判所の全景。ここには、常設仲裁裁判所などほかの機関も設置されていて、別名は平和宮だ。

 ガイドに率いられて、20名ほどで見て回る。1階の中央から入場し、玄関ロビーを見る。そのあと写真で1階左端の部分にある小法廷や、1階右端の部分にある本法廷を見学。本法廷内の写真はどこかで見た記憶があり、ここで国際的紛争の裁定が行われているのだと思うと、気持ちがたかぶる。また、各国から贈られた贈り物の数々は巨大なものが多く、日本の間にあった西陣織のタペストリーも超大型であった。
 
  見学のあと、裁判所の前から路面電車でデルフトまで行った。デルフトまでは1時間近くかかるのだが、途中下車して国鉄に乗り換えても結局同じくらいの時間がかかるだろうと思い、直通の路面電車でデルフトに向った。
デルフトにて
 デルフトはデン・ハーグの南郊外の街で、デルフト陶器やフェルメールの絵画で知られる。

 路面電車でデルフトにやってきて、最初に向ったのは、プリンセスホフ博物館。オランダ独立の際の指導者であったオラニエ公ウィレムの居城であった建物で、ここでウィレムは暗殺された。

 下左  この博物館は、オランダ独立戦争記念館といってもいい。オランダ独立戦争に視点をあてた博物館だからだ。確かにオランダは独立戦争を経て独立したのだが、あまりそのイメージはない。ここの展示を見て、改めてオランダは独立戦争があったのだということを思いだした。また、現王朝もウィレムから続く家系であることから、民衆に推挙されて王になった王の強みで、民衆の支持もあついのだろうと思った。

 下右  ウィレムは銃で暗殺されるのだが、銃弾の跡が保存されている。
 
 
 フェルメールセンター。フェルメールはデルフトに住んでいたのだが、フェルメールも所属していた画家ギルドのあった場所に建てられている。かつての画家ギルドを模した建物である。

 下左  ここではフェルメールの全作品の模写が展示されている。あらためて有名な割に作品数が少ない画家だと思った。

 下右  フェルメールの作品に多い光のあたった女性などが描かれたときに利用したと思われる技術の展示。
 
 
 市庁舎。17世紀のもの。内部の見学は遅くてできなかった。この広場がデルフトの中心といってよさそうだ。

 下左  東門と跳ね橋。のんびりしたムードの漂うエリアだ。

 下右  ライトアップされた旧教会。

 
 
 散策をおえ、国鉄でデルフトからロッテルダムにむかう。デルフトの新駅舎。

 下左  デルフトの旧駅舎。今は使われていないが、保存してほしいものだ。

 下右  ロッテルダム方面への列車。とても混んでいた。
 
持ち帰り夕食
 ロッテルダムに到着後、夕食をすませてからホテルに戻ろうと思い、ちょっとした中華街があるエリアへ歩いた。あまり、店はなく、入りたかったお店は混んでいて無理だし、ほかのお店はがらすきで入りにくいし、どの店にするか迷った。

 1軒の中華料理店がほどよい混雑ぶりだったので、そのお店に入ってみることにした。

 
 入ってみると、料理を注文して店内でも食べることもできるし、持ち帰りもできる店だった。店内で食べている客もそこそこいたのだが、持ち帰り客で出来上がるのを待っていた客もいた。

 店内ではビールは飲めないようだったので、急きょ持ち帰りにすることにして注文。
 
 
 上左  焼きそば。量がわからなかったので、もう一品注文したのだが、かなりの量で、これだけでもよかった。

 上右  チキンの煮込み。辛い醤油系の味付けだった。

 左  別の店でビールを買って帰り、ホテルの自室での夕食。




 

4日目  オランダのトップ  ユーラシア紀行のトップページ  6日目