2025.5   奈 良
薬師寺の双頭花ぼたん
 この日早朝、NHKのローカルニュースで、薬師寺で双頭花のぼたんが咲いていて、この週の間が見ごろと報じていた。

 これを見て、即決で、薬師寺に行くことにした。加えて、しばらく前、ネット仲間のハシムさんが、薬師寺に近い喜光寺と法華寺にいらっしゃり、自分もぜひ行きたいと思っていたので、合わせて行くことに決めた。

 急いで準備し、出発。スタート地点の近鉄・西ノ京に向かった。
 
 奈良市西部の寺社では、薬師寺、唐招提寺、西大寺は、すでに4、5回見学しているので、今回も薬師寺は有料の伽藍エリアには入らないつもりだった。

 花を見た後、喜光寺、法華寺それに奈良県立美術館に行くつもりなので、薬師寺で時間をあまりとりたくなかった。

 ところが、駅で薬師寺の壁画特別公開の看板を見て、壁画を見たいと思った。壁画を見るには伽藍に入る必要がある。

 でも、すぐに壁画の公開は終わっていることに気づいた。この日は9日。特別公開は6日で終わっている。残念ではあるが、ほっとした。
 伽藍には入らず、門前を通過して、玄奘三蔵院のエリアへ。玄奘三蔵院も壁画公開が終わり、中には入れない。

 玄奘三蔵院の外側にぼたんが咲いていて、見物人が何人かいるので、双頭花があるんだとわかった。
 
 1つの枝に、2つの花が反対側を向いて咲いている双頭花のぼたん。
 玄奘三蔵院の外側にはぼたんがたくさん咲いている。
喜光寺
 西ノ京から尼ヶ辻まで1駅間だけ普通電車で移動。喜光寺に向かう。
 
 喜光寺に向かう途中、垂仁天皇陵を見ていく。前方後円墳の後円の部分である。
 喜光寺の山門に到着。

 喜光寺はハシムさんの報告を読むまで、名前すら知らなかった。

 案内板を読むと、8世紀に行基が創建した由緒ある寺だとわかった。しかも行基はこの寺で没したという。本堂は15世紀のもので歴史があるが、その後、荒廃していた。

 江戸時代から近年まで荒廃していたが、現在の山田管主になって、再興に努力し、知られるようになった。
 
本堂は、東大寺大仏殿のミニュチュア板で「試みの大仏殿」といわれる。

 下   (案内板にあった新聞記事を拝借)

 2025年4月、本堂にある本尊が6年かけて修復され、開眼法要が行われた。本堂では、修復されて間もない本尊の阿弥陀如来坐像を見た。明るい中で間近に見られた。
 
 
 弁天堂のある池には蓮がおおくあり、6月には蓮の花が見ものだという。
"ミュンヘン"で日替わりランチ
 喜光寺から2、3分のところに菅原天満宮があり、立寄って参拝。

 下   菅原天満宮から近鉄・西大寺駅まで歩く。奈良郊外の新しい住宅地だが、農地も残っている。

 
 西大寺駅に隣接した、ス―パーが入るビルの1階にある洋風居酒屋「ミュンヘン」へ。
 
 店内。(ぼかしてある)

 下   日替わりランチ。メインはハンバーグとクリームコロッケ。
 
法華寺
 西大寺駅北口からバスで法華寺前へ。
 
 法華寺山門。

 法華寺は、光明皇后によって創建され。総国分尼寺だった。東大寺は総国分寺だったので、格式の高い寺だったのだ。ここは初訪問。
 
 本堂に向かう途中。かきつばたの咲いている池があった。
 
 つつじもきれい。

 下   本堂。

 秀頼の母、淀殿の寄進で1601年に再建されたもの。

 内部は撮影禁止。
 
 
 庭園へ。紫のつつじは珍しい。
 
 池ではかきつばたが満開。
 
 浴室。蒸し風呂で「からふろ」といわれた。
 
 上部には「浴室」という額がかっていた。
 
 東庭園では、白のかきつばたも咲いていた。

 法華堂前バス停に戻り、近鉄奈良駅前へ。
奈良県立美術館
 雨だったが、ぎりぎり傘をささずにすむ程度であった。

 奈良県立美術館へ。何十年かぶりだ。

 下   コレクション展「新・古美術鑑賞」。
 
 
 ラッキーなことに、シニア無料であった。

 下左   雪舟による猿の屏風画。

 下右   千利休を描いた掛軸。
 
 
 
 
 歌川広重の「名所江戸百景」が数点あり、これは「水道橋駿河台」。

 ほかに葛飾北斎「富岳三十六景」も数点あり、つい最近、京博でも数点見たので、興味深かかった。

 見学後、近鉄・奈良より帰宅。



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