| 2025.5 神 戸 |
| 六甲の安藤忠雄建築 |
2ヶ月ぶりに神戸へ。スタートは、JR六甲道。前回の訪問で行った兵庫県立美術館では、青りんごのあるテラスへの上り方がわからず、次の訪問地があり、あきらめた。 先日、安藤展で、サインをもらうため買った図録の表紙が、行けなかった青りんごテラスだったので行きたくなった。 加えて、訪問日(5月25日)まで開催されていたのが、スイスのパウル・クレー展。前年のスイス旅行では、ベルンで1日自由の使える日があったのだが、郊外にあるパウル・クレーセンターに行くと、市中心部の行きたいところに行けなくなるのであきらめた。それで、展示最終日に行くことにしたのだ。、 近くには安藤展で見た、六甲の集合住宅があるので見に行き、神戸グルメも味わうことにして、計画を考えた。 |
六甲道駅。ここは何十年かぶり。前回訪問は阪神大震災より前だ。その時は、駅前からバスでケーブル乗場まで行き、六甲に上がった。 阪神大震災では、この駅も被害を受け、大破した駅の写真を見た。 ここから安藤建築めぐりに出発。 |
駅から歩き始めたとたん、急傾斜の道。駅から目的の安藤設計の建築までずっと急傾斜の道だった。途中、エスカレータも設置されていた。長崎や香港で体験しているが、神戸にもあったんだ。 |
神戸らしいお洒落なマンホールだと思ったが、よく見るとマンホールでなく、消火栓のようだ。でも神戸らしいデザインだ。 |
安藤忠雄設計による"六甲の集合住宅"の第1期。1983年竣工。急斜面を削って建てられていて、土砂崩れ対策などを考えると、難工事だっただろうな。思っていたよりも幅も高さも小さかった。各戸が2階建てのようだ。 |
第2期。1993年竣工。第1期の隣にある。やや高い位置にあり。敷地入口から階段、エレベータで玄関に行くようで、近づけなかった。さらに奥の部分は下から見えなかった。 上部に枠だけがあるが、デザインに加えて、補強のためなのかな。 |
第3期を見に行く途中、厳島神社の境内を回ると近そうだったので、参拝。厳島神社は広島の宮島以外でも、ときどき見かける。どういうところにあるか調べたことはない。 |
山車の保管庫らしき建物があった。 |
(建物に貼っていた写真を拝借)このような山車が保管されている。動くには急傾斜すぎて危険だと思うのだが、説明文を読むと、灘区内のほかの5ヶ所と合同で巡行をしているとのことで驚いた。 |
第3期。1998年竣工。第1、2期よりも高い位置にあるが、地面は急傾斜ではなく平坦。傾斜地を削って、平坦にしたのかもしれない。 そして、第1、2期よりもずっと大規模で入居者も多そう。震災後の竣工なので、復興のため工事を急いで、安藤さんの建築にしては平凡なものにしたのかもしれない。 |
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上 眺めのよい場所があった。ポートアイランドそして淡路島が見える。肉眼では明石海峡大橋もわかったのだが、写真ではわからない。左 石屋川。急傾斜を流れ下る川。過去に水害を引き起こしていて、名前は知っていたが、見るのは初めて。 |
石屋川に沿って、上流方向に歩く。やってきたのは、安藤忠雄建築の「ヒルサイド六甲山手」という結婚式場。入口から中をのぞくと、とてもお洒落で、一般的な式場とはかなリ違う。 |
すぐ近くに、神戸大学の西門があって、入ってみた。西門まで急坂を上ってきても、西門入ってまだ坂を上らねばならない。写真は、神戸大学キャンパスの一番西の一帯。この付近は農学部。 |
| 神戸牛"天望" |
神戸大から阪急・六甲駅まで歩く。距離は1kmほどだが、歩いて通学は、帰りはいいが。行きが大変すぎると思った。阪急で三宮へ、昼食をとりに行く。 |
阪急神戸三宮駅ビル。旧駅舎を補修した上に、高層ビルをくっつけている。完成してから、何度か行っているが、地下や駅構内しか行かないので、外観の全貌を見るのは初めて。昼食は神戸牛にするつもりで。安くて、お洒落で、三宮駅のそばという条件で、2店、目星をつけていた。 この日は日曜日のうえ、湊川神社の祭りの武者行列が7年ぶりに巡行するということで、人出が多く、飲食店の混雑は予想していたが、県立美のパウル・クレー展が、この日が最終日なので、あとの平日に回せなかった。 |
1店目「ビフテキのカワムラ」。予約で一杯ということで、1時間後ならと言われたが、それでは、次の予定に支障が出る。2店目「高倉」に行くと、やはり予約で一杯だが、近くにある提携店を紹介するので、と言われ、そちらに行くことにした。 すぐに、歩いて、2分ほどの「天望」から店員が迎えにやってきた。 |
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上 店は8階にあった。インバウンド客3人組がいて、その調理中。左 窓からは六甲が見えるのもよい。 |
一番安い「赤身」を注文する。それでも、税込み4235円で、ランチとしては高いのだが。サラダ、ライス、スープが無料でつくということで、つけてもらう。ランチ時以外は税込み990円。 |
飲物は、サッポロラガー税込み880円。料理とあわせ5115円。 |
まず、サラダがやってきて、サラダをいただく。下 調理される神戸牛と野菜。 |
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上 調理中。左 肉をカット。 |
出来上がり。肉はまだ半分ほど残っている。もやしも。右の調味料は、上からぽん酢。にんにくの漬物、出汁醤油。大皿の下のは、左から塩、わさび、肉みそ。 下 いよいよ、いただきま〜す。肉は最初は何もつけず、そのあと調味料をいろいろ試した。 |
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スープとライス。スープは和風の肉出汁のすまし汁。 |
もやしと残りの肉を調理。 |
分けて焼いてくれたので、温かいままいただくことができてよかった。 |
最後に、こま切れだった部分を焼いてくれて終わり。食後は、阪神・三宮駅へ向かった。 |
| 兵庫県立美術館"パウル・クレー展" |
普通電車で岩屋に向かう。下 10分ほど歩いて兵庫県立美術館着。 |
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上 パウル・クレーは、スイスの画家だが、前年に彼の美術館があるベルンに行ったのに、その時も、立寄る時間がないとパスしていた。今回は、前日に安藤建築みたさに訪問を決め、たまたま、この展示の最終日だったという案配。 左 最終日とあって、多くの人でにぎわっていた。チケット買うのに20分ほど並んだ。前もって確実に来るつもりなら、前売券買ったのだが、今回は前日に急に決めたので当日券。 |
キュビズムの影響を受けた初期の肖像画。 |
チュニスの赤い家と黄色い家。"色彩が自分を捉えた"と日記に書いている絵。 |
小道具たちの静物。このあたりまでくると、ちょっと理解できない絵になってきた。 |
彼の代表作である「北方のフローラのハーモニー」。升目の配色に工夫した色彩デザインだが、その意味するところは謎。 |
コレクション展は、12月まで続くので、また機会があると思い、今回はパス。無料の"注目作家プログラム"で、この日までやっていた松元悠さんの展示を見た。リトグラフ作家で、最近は法廷画家もしているという。 |
このあとは安藤忠雄設計の建築物として美術館をみていく。前回の訪問時、時間がなく歩けなかった螺旋階段を歩く。 |
安藤ギャラリー。安藤さんの最近の業績についての展示が中心で、写真の直島についてのものなど、先日見た安藤忠雄展と重なる部分が多かった。一方、安藤展で中心になっていた過去の業績の模型などはあまりない。 |
テラスの青りんご。前回の訪問時、ここに来たかったが、行き方がわからず、これなかった。 ここにくるには、安藤ギャラリーの中の階段を上り、安藤ギャラリーの上階部分から外に出るんだった。そんなわかりにくいことしなくても、って思った。でも、念願かなってやってこられてよかった。 |
3日前に行った安藤忠雄展で、安藤さんのサインをもらうために買った図録の表紙の場所だ。今回の神戸訪問でどうしてもやってきたい場所にやってこられてほっとした。 |
少し疲れたので、館内のカフェで休憩。下左 「ありまサイダー てつぽう水」。 下右 ラベルを拡大。古くから炭酸水が湧いていて、それを利用した古いサイダーらしい。有馬名物、炭酸せんべいとも関係ありそうだ。 |
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パウル・クレーの絵をモデルにしたクッキーをいただいた。 |
西出口から退出。ヤノベケンジの彫刻「サン・シスター」。 ここは海に面していて、なぎさ公園とよばれる一帯。 |
| そばめし"長田タンク筋" |
阪神で岩屋から三宮に戻り、向かったのは、さんプラザ地下の「長田タンク筋」。 |
店内。 |
貼り紙がいろいろあって、気になるのが1つ。この店、喫煙可の店だった。喫煙可で選ぶ人もいれば、避ける人もいるし、喫煙可のほうが利益につながるという判断は尊重すべきだろう。まだ注文してなかったし、退店してもよかったのだが、1席あけて吸っている人は、ヘビースモーカーじゃなさそうで、困るほどじゃない。でも、食べたら、すぐ退店しよう。 |
ぎょうざ。 |
酢味噌のタレをつけていただく。神戸では、酢味噌タレの店がよくあるようだ。 |
ぼっかけそばめし。最初に、そばめしが目の前の鉄板に置かれ、つぎにぼっかけがかけられた。ぼっかけは、牛すじとこんにゃくを細かく切って煮込んだもの。 |
小皿にとったそばめし。細かく切られた焼きそばが焼飯に混じっている。これだけ食べてもいいが、ソースをかけるのもいい。 |
ソースは4種類あり、全部試してみた。自分は、ばらソース辛口を少しかけるのが、一番よかったかな。 |
飲物はサントリー生ビール。専用ジョッキで。 |
食後は、JR三ノ宮より帰宅。 |
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