2025.8   万 博
再び万博へ まずはイタリア館
 8月8日、前回5月13日に続いて、二度目の万博見学へ。

 前回は、前日、発作的に行きたくなって、急にチケット購入から、何から何まで右往左往しながらの見学だった。今回は、少し慣れて、2ヶ所だけだが、パビリオンの予約もできての訪問。

 また、前回は11時入場しかとれなかったが、今回は9時の入場予約ができた。

 7時20分に東ゲート前で並ぶことができた。
 
 8時45分ごろから入場開始。自分は9時少し前に入場できた。
 
 どうしても行きたかったイタリア館。3時間とか5時間とか並んだという情報もある。それで、入場後すぐにイタリア館をめざし、少しでも並ぶ時間を減らす作戦をとった。

 9時20分、イタリア館の行列に並べた。最後尾に2時間と書いたプラカードを持った人がいて、並んだ。よかったのは、大屋根リングの下で並べたこと。前回は、米国館やフランス館で長く並んだが、炎天下の行列だった。今回は日陰だし、万が一の雨の場合もぬれにくい。
 
 11時前、イタリア館入場。1時間30分並んでの入場で、2時間待ちと案内されていただけに、早く入れてよかった。それでも、前回の訪問では、一番待ったのは、米国館の1時間だったので、それより長く待たねばならなかったのだが。
 
 イタリア各地の映像。行ったところは思い出し、行ってないところは行ってみたいと思いながら、関心を持って見た。

 下左   古代ローマの「ファルネ―ゼ・アトラス」。

 下右   バチカン美術館から特別出品のカラヴァッジョの「キリスト降架」。

 この2点が見られたことで、今回と前回、自分の入館した全パビリオンの中で、最高だと思ったのはイタリア館だ。
 
 
 
 
 昼食はイタリア館のレストラン「Eataly」でとっていくことにした。EatとItalyを合成した店名で、本店はミラノにあるという。

 レストランに入るための行列には30分ほど並んだ。
 せっかくなので、飲物はイタリアワイン「ピエトラグランデ」。南チロルのトレンティーノのワインらしい。ただ、量がかなり少なくて残念だった。
 
 「トロフィエ ジェノベーゼ」。

 「ジェノベーゼ」は、緑色のソースで、バジル、にんにく、松の実などから作られる。
 
 「トロフィエ」は、もやしくらいの長さと太さのパスタ。

 
 細く短いパスタの両端は、だんだん細くすぼんでいく。この点も、もやしの片端みたいな感じだ。トロフィエは、リグーリア州の名物らしい。リグーリア州はジェノヴァを中心とする州。
 
 ジェラート。

 フラーゴラ(いちご)のはシャーベット、ピスタチオのはアイスクリームだった。

 12時20分にレストランを退出。午前はイタリア館だけだったので、午後はいろいろ行ってみよう。
パビリオンめぐり前半
 12時30分ころからパビリオンに入れるだけ回ってみる。

 赤い球のシンガポール館。30分ほど並んだが。ここもリングの下で並べたのでよかった。
 
 球の内側に映像を投影していたが。シンガポールらしい内容でもなくいまいちな感じ。
 ブルガリア館。ここもリング下で並ぶこと30分ほど。
 
 映像を見せる仕組みで、最初のものはブルガリアの紹介ぽい内容だったが、つぎは、ブルガリアでなければならないようなものじゃなく、おもしろくなかった。
 
 ルーマニア館。並び始めると、ルーマニア人のスタッフが日本語で案内しに回ってきた。このとき14時ごろだったのだが、17時までは、展示とピアノ演奏がなくなり、映画だけになるという。

 並ぶのをやめる人がでて、かなり列が進んだ。そんなに長い列じゃなくなったので、15分並んで入れた。 
 
 案内通り、映画だけだった。17時からは、ピアノ演奏や展示の観覧もつくが、予約パビリオンがあるので、展示を見に来るのは無理。

 隣国ウクライナのアーティストの状態を訴える映画だった。映画そのものは、問題を投げかけるもので、よい内容だったが、映画を見たくない人にも30分、拘束するような仕組みはいただけないなと思った。

 
 
 コモンズD館。いろいろな国のブースの集まった館。5分ほど並んで入館。

 各ブースはさっと見て通り過ぎる程度だが、ブースが多くて、全体では40分ほど滞在した。

 
 ブータンのブース。団体旅行でないと受け入れていないこともあり、行くことがなさそうで、この際としっかり見ておいた。
 
 パレスチナのブース。何事もなかったかのように、戦乱には触れていないことに違和感を感じたが、万博協会の規則で展示内容を規制しているのだろうなって思った。
 コモンズE。コモンズは、小国のブースが並ぶ館だと思っていたので、ここもそうだと思った。でも、国旗が並んでおらず不思議だった。

 並ばずに入れた。入ると、小国のブースが並ぶのじゃなく、いわば"マンガ館"だった。
 
 里中満智子の作品。

 アニメ風ではなく、絵画風の昔の少女マンガ。
 
 赤塚不二夫の作品。

 「ひみつのアッコちゃん」はアニメのイメージが強く、もっと子供っぽく感じていたので、新鮮だった。
 
 コモンズEを出たのが16時20分。16時32分から57分が三菱未来館の予約だったので、三菱未来館に向かったのだが、途中、誰も並んでいないモザンビーク館があったので、立寄り。
 
 海洋国家であることを強調しての国の紹介って感じ。急いでいたので2分ほどで、通り抜けた。

 午前中はイタリア館だけで過ぎてしまったが、12時30分から16時30分までの4時間で6館回れた。
パビリオンめぐり 後半
 三菱未来館へ。

 企業パビリオンの中では大屋根リングから一番遠いところにある。

 QRコードをうまく出せず、16時57分のところ、59分になってしまったが、入場できた。
 
 まず、立ち見の映像があり、その写真。これは概略的なものだった。

 次に、着席して、超巨大なスクリーンに映し出される映像を見た。原始生命の誕生から、その進化、そして宇宙へ飛び出す生命という流れ。これがメインなのだが、こちらは撮影禁止なので、立ち見の簡単な写真だけになった。

 終了後、出口までの間に、三菱グループの紹介展示。あっ、ここは三菱だったのかという企業もあった。
 
 三菱を出たのは17時30分。次の予約の日本館は18時50分から19時10分で入館。1時間30分ほどの間に、どれだけ回れるかな。

 まずは、ベトナム館。列はなく、すぐ入れた。
 ベトナムの若手サックス奏者のタルキ・サックスの演奏会をやっていて、しばらく見ていく。

 「365日の紙飛行機」を演奏してたが、ベトナムでも人気の曲らしい。
 
 展示は観光案内的な物が多い。メコンデルタのボートは乗ったことがあり、懐かしい。ぱっ見て、退出。
 
 雷雲接近のため、大屋根リングは閉鎖中とのこと。雨も雷鳴もないが。
 
 トルコ館。列はあったが、5分で入館。

 写真の右端にリングが写っているが、確かに人が上がっていない。
 
 残念ながら、展示の量も質もがっかりだった。
 
 スペイン館。10分ほど並んで入館。

 
 
 大航海時代の貿易船など海洋にかかわる展示が中心だった。ここはよかった。

 予約している日本館に向かうが、かなり離れていて、急いだ。

 17時から19時の2時間で、三菱を入れて4館入場。帰る人も多くなって、割とたくさん入れた。
 
 日本館には19時に入館。夕方は、予約なしでも入場できるが、2時間くらいかかりそうな行列。それをしり目に自分はすぐ入場。

 日本館は、"ごみから水"、"水から素材"、"素材からもの"、という3つのエリアからできていた。

 ぐるっと1周して、循環していること感じ取る構造となっていた。
 
 "ごみから水"エリア。

 万博会場で使っているごみ処理プラントの紹介をしていた。

  
 
 会場内のごみを処理してできた水の池。

 ここは天井がなかった。雨の場合はどうするのかな。

 下左   関連して、火星からの隕石の分析で、火星の水についてもふれていた。

 下右   日本の南極観測隊が南極で発見した火星からの隕石の一部で、この中にも水が含まれていた。さわるっていっても、ガラスごし。
 
 
 
 
 "水から素材"エリア。

 タンパク質が多く、栄養価が高い藻について詳しく紹介していた。これは「藻のカーテン」。
 
 たくさんのキティちゃんが壁に並べられていた。藻の種類をキティちゃんであらわしている。
 
 "素材からもの"エリア。

 サッカーボールを作る素材を分解したもの。これを組み立ててボールにする。空気はつめない。
 
 曲がる和釘の説明のところ。ピンクが和釘。水色が普通の釘。このことは知らなかった。
 
 見学が終わると19時40分。全パビリオンの中で一番時間がかかったのが日本館だった。

 内容は豊富だったからだが、子供には難しいかな。外壁ではプロジェクションマッピングをやっていた。
大阪ヘルスケアパビリオンで夕食
 あと1つパビリオンを見て、夕食を取って帰ることにし、歩き始めた。

 すると、予約がとれなかった大阪ヘルスケアパビリオンが、この時間帯は自由に入れたので、入館。待つこともなかった。

 近未来の生活の展示を通じて、大阪の活力や魅力を発信するための館のようだ。
 
 心筋シート。赤い液体の中の右下の色の濃い部分が心筋シート。

 iPS細胞を培養液に浸して、特定の条件のもとだけだが、心筋細胞を作れる。心不全の患者の心臓に、心筋シートを張ることで、心臓の鼓動を助け、心不全の治療が可能になる。
 人間洗濯機。1日5回の実演をしているようだが、行ったときは静止状態を見るだけ。
 
 パビリオンの中にある大阪の食のコーナー。実質は食堂街。
 
 大阪メトロが出店している「メトロ・キッチン」でビールとつまみを購入。
 
 ヘルスケアパビリオン専用の屋外飲食コーナーで食べる。
 
 ビール。

 紙コップの絵柄は地下鉄だ。

 下   おつまみボックス。

 こちらも地下鉄柄。
 
 
 おつまみセットの中身。

 本来は、上段の右に下段が続いている。

 上段、左はしらすのアヒージョ、サーモンのエスカベッシュ、右は合鴨スモーク、ローストビーフ。下段、左はミンチカツ、大根おでん、右は大豆ミートまん、青梅タルト。できるだけ大阪産の素材を使っていた。
 
 20時30分ごろ、退出。

 今回は13パビリオン訪問だった。前回は12だったが、前回は11時入場だったこともあるので、同程度の訪問か。

 2回を通じて一番よかった館はイタリア館、一番よく作り上げたと思う館は日本館かな。

 今回は、昼食はイタリア館、夕食は大阪ヘルスケアパビリオンで食べられたのもよかった。

 万博に2回行くとは、開幕前には思っても見なかった。行きたくても、行けなかったパビリオンもあったし、わざわざ並んで入ったのに残念だったパビリオンもあったが、全体としてはよかった。



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