2019.1 大阪 大正
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大阪・大正にてネット仲間のasian
night`sさんとトーフスキーさんとのオフ会を行った。お二人とも、バンコクや台北、大阪などで1対1のオフ会はしているのだが、3人が集まるのは初めてだ。 14時に大正駅でasian night`sさんと待ち合せて、大正区周辺にある8か所の大阪市営渡船のいくつかを乗船し、リトル沖縄とも呼ばれる平尾商店街を散策し、17時にトーフスキーさんも合流し沖縄料理店へ向う。 大阪市大正区は木津川河口付近に位置し、全体が島のような地域で、大阪市に8か所ある渡船のうち7か所が関係している。また、沖縄出身者が多いことでも知られ、駅前やリトル沖縄には沖縄料理店が多い。 |
上左 大正区は北端に大正駅があるのだが、区内の移動に利用できる鉄道はなく、バスでの移動になる。 大正駅前のバス停はなぜか「大正橋」。ここから大阪シティバスで「新千歳」へ。大阪市営バスは民営化されて、大阪シティバスになったが、民営化後ははじめての利用だ。 上右 下車後、数分歩くと、大正内港を渡る「千歳大橋」が見えてきた。写真の右端に階段が見え、ここから歩行者も橋に上がって歩いて渡ることもできる。でも、橋は結構長くて、しかも高く、自転車と歩行者はほぼ、橋の下を運航している渡船を利用しているようだ。 左 「千歳渡船」乗場。自転車客が多いが、今回利用した4ヶ所の渡船は、いずれも自分たち以外は全員が自転車客だった(笑)。ここの渡船は、昼間は20分間隔だが、5分ほど待っただけで乗船できた。8ヶ所とも渡船は無料だ。 |
上左 出航時刻になると船員が現れ、入口の鍵を開ける。橋の向かい側まで向う。 上右 船の中には椅子はなく、立席のみ。ほぼ自転車客だけだから、余計なものはないほうが便利だ。 左 向かい側まで約5分。8か所ある渡船の中で、一番距離が長いが400mほど。 途中、大正内港の様子やその向うに「昭和山」が見える。かつて貯木場だった跡地に、地下鉄工事で出た土を盛って、1970年に造られた、高さ33mの人工の山だ。 |
渡船。折り返し便として出発するときに撮影。 下左 渡船場を示す看板。この看板があっても、地元民でないと、乗場はなかなかわかりにくい場所にある。 下右 下船後、「鶴町四丁目」のバス停に向う。途中には市営住宅群もあり、周辺人口が多そうだ。渡船乗場の周辺は、ここ以外は工場地帯で一般住宅はなかったのだが。 バス停から短区間だがバスに乗車。「鶴町四丁目」と「大正橋」の間は、大正区の中では幹線と言えるバス路線で、本数がかなり多くて便利だ。大正まで開通している地下鉄長堀鶴見緑地線は、ここまで延長される計画もあるが、現状では開通は難しいだろうな。 |
上左 「鶴町四丁目」から乗車したバスは数分後、「大運橋通」で下車。ここから東に向って10分ほど歩いた。やがて、「めがね橋」が見えてきた。 上右 木津川にかかる「めがね橋」は正式名は「千本松大橋」。船に配慮して高さが高く、橋の両側が二重のループ構造になっている。上空から見れば確かに、めがねに見えそうだ。川幅は300mもないくらいだが、ループ部分が500mくらいづつ両側にある感じだ。渡船の時刻の関係で、まず歩いて川向こう側の西成区側に渡った。 左 橋の一番高いところから木津川の上流を望む。両側とも工場地帯であることがよくわかる。はるか遠くに梅田の高層ビル街が見える。写真には写ってないが、左側には舞洲の高層ビル、右側にはあべのハルカスもよく見えた。 |
西成区側のループを回って下り、「千本松渡船」乗場へ。ちょうど、自転車客が乗船中で、乗場に急いで、かけこみで乗船することができた。 下左 渡船の中。ここも自分たちを除いて全員が自転車客だった。 下右 3分ほどで大正区側に戻った。乗船場と西成区側のループを望む。 |
上左 下船したあと、木津川のすぐ西側の道を北上。途中、ゴミ処理場の一角に動物慰霊碑の表示があったので、行ってみた。「獣魂碑」があり、生花が供えられていた。 上右 工場地帯の中を進んで、やがてリトル沖縄のエリアに到着。「サンクス平尾」という愛称のついた平尾商店街を見て歩いた。 左 訪問したのは火曜日だったのだが、基本的な定休日が火曜日であるためか、それとも廃業した店が多いためかよくわからなかったが、行ったときには営業していた店舗は少なかった。 |
上左 アーケード内には、沖縄を強調したタレ幕がたくさんかかっているのだが、その割に沖縄の商品を専門的に販売している店はほとんどない。 上右 商店街を少し出たあたりに、沖縄料理店が何軒かあったのだが、いづれも閉店していた。この店も有名な立ち食いホルモン店らしいのだが、正月は10日から営業ということで、訪問時には閉まっていた。 左 沖縄の商品を売っているとはっきり言える店は1軒だけあった。SPAMやさんぴん茶など沖縄でないと売ってなさそうな品物を扱っていた。 |
平尾商店街を歩いたあとは、再び木津川の西側の道を北上する。10分ほどで、「落合下渡船」の乗船場に到着。川幅は150mほど。 下左 ほかに乗船したのは自転車客が1人だけ。でも、どこの渡船に乗っても、必ず客がいて、15〜20分ごとに運航しているのは意味あることだ。 下右 下船後は、西成区側の道を北上する。「落合下渡船」の乗船中に上流を渡る「落合上渡船」が見えたのだが、そこをめざす。700mほどだが、途中はずっと工場地帯が続く。 |
10分ほど歩いて「落合上渡船」乗場に到着。 渡船場のすぐ北側に巨大な「木津川水門」があった。台風などのさい、海からの高潮を防ぐために設置されている。アーチ型であるのが印象的だ。海は手前側なので、水門のアーチが向う側に倒れると、水圧が分散していいのかな。 ここと同構造の水門は、どちらも大阪の安治川水門、尻無川水門。月に一度、試運転があり、そのときに見学できるらしいので、いずれかの水門の開閉を見たいものだ。 下左 川向うから渡船がやってきた。これに乗船して、再び大正区側に戻った。 下右 大通りに戻る途中に「昭和山」のある公園がある。この山も上ってみたかったのだが閉鎖されていた。2018年9月の台風でたくさんの木が倒れたために安全上、閉鎖されていた。 |
「大正警察署前」からバスで「大正橋」に戻った。大正駅でトーフスキーさんと合流し、さっそく沖縄料理店が軒を連ねて並んでいる路地へ。 石垣市にあり、以前2度訪れたことがある、おでん屋「メンガテー」の女将さんの妹さんが開いていらっしゃる店に行きたかったのだが、あいにく火曜日は定休で断念。 入店した店は「やまねこ」。 下左 カウンターもあったが座敷席に上がった。 下右 十数年前に甲子園に出場した八重山商工ペナント。沖縄の離島で初の甲子園出場で盛り上がったのを思い出す。 |
上左 沖縄でよく飲んだ泡盛「八重泉」も置いているようだ。 上右 飲んだのは、オリオンの生。思う存分、オリオンを飲んだ。 ビールを飲みながら、旅の話題を中心に話がはずんだ。特にバンコクの話題や今後の旅の計画など。 左 海ぶどう。口の中で噛むとプチプチする感覚が何ともいえない。ポン酢でいただく。 |
フーチャンプル。 フー(麩)をキャベツ、タマネギなどともに炒めたもの。沖縄のフー(麩)は、ちくわのような細長い麩で、手でちぎって、卵の溶き汁でもどしたあと、炒めてある。 下左 グルクンから揚げ。グルクンは沖縄以外では見かけない魚だが、沖縄ではもっともポピュラーな魚。から揚げが定番料理で、この店もから揚げだけメニューにあった。 |
上右 焼きそば。沖縄風のもので、スパムが入っているのが特徴。あと、醤油味で、麺は太い。 左 ポーク玉子。沖縄の朝食定番メニューだが、卵焼きがオムレツになっていた。沖縄でポークといえば、豚肉じゃなくスパムのこと。 |
ソーメンチャンプル。沖縄ではそうめんは、だしにつけて食べるのじゃなく、炒めて食べる。焼きビーフンみたいな感じ。これがソーメンチャンプル。 飲んで語らい、あっという間に3時間たった。再会を約束して、この日は解散。 大正駅から帰路に着いた。大阪環状線の19駅では、各駅独自の発車メロディーを使っているのだが、大正駅では何と沖縄民謡を使っていた。最後まで沖縄気分に浸ることができた。 |