2019.2     神戸 三宮

 

 旧友と語らう会があった。今回は神戸で。阪急神戸三宮駅で待合せして、北野の異人館を見ながら散策して、そのあと会食の予定だ。

 三宮の阪急と阪神の駅は、数年前に「三宮」から「神戸三宮」に変わり、わかやすくなった面はあるが、一方で、直通している神戸高速には「高速神戸」があって、逆に混乱しやすいのじゃないかと思う面もある。さらに、JRの駅は、昔から「三ノ宮」で、”ノ”が入っているのはいいとして、別に「神戸」があり、これまた混乱のもとじゃないかといえる。今回は「神戸三宮」に駅名が変わってからはじめての訪問だ。
 
 
 上左  北へ向けて散策開始。結構、傾斜のある道だ。前回この道を歩き、異人館のエリアに行ったのは、阪神大震災より前、30年以上前のことだ。

 上右  スターバックスの店舗があったが、異人館の建築になっていた。散策しながら周囲に合わせて新しく建築したのだろうと話していた。帰宅後、調べてみたら、確かに新たに建てられたのは間違いないが、もともと、この姿の異人館があったのだが、震災で壊れたために、元の姿のままで、建て直したということだ。今回の散策は、ここを含めて、外観を見て歩くだけだったが、別の機会に内部も見てみたいものだ。

 左  北野坂を上がり切った一番上のところには、風見鶏の館がある。ドイツ人貿易商トーマス氏の住居だったのだが、屋根の上に風見鶏があって、風見鶏の館として、北野の異人館の中でも最も知られている建物で、重要文化財になっている。
 
 上左  風見鶏の館のすぐ東側に北野天満神社に上がる階段がある。

 上右  上がりきると北野天満神社がある。平清盛が福原に遷都したときに、京都の北野天満宮の分社を建てたのが始まりだ。だから、神戸の北野の地名は京都の北野を起源としているし、神戸の北野と言えば異人館だが、もともとは天満神社の名だったのだ。

 左  北野天満神社の境内からは風見鶏の館がよく見え、風見鶏もはっきりとわかる。
 境内からは神戸港方面の眺望もよかった。

 下左  うろこの家。外壁に魚のうろこのような形の装飾が施されているのが特徴。ここは入場料を払って中に入らないことにはうまく撮影ができない状態だった。異人館の中でも一番高い位置にあり、眺望はいいと思われる。

 下右  北野外国人倶楽部。神戸開港のあと外国人居留地で社交場として利用されたようだが、その後、こちらに移築された建築。
 
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 上左  坂の上の異人館。うまく撮影できる位置がなかった。一時期、中国領事館として使用されていた。そのため、内部は中国風の装飾があって、中国の美術品が展示されているという、一風変わった異人館である。

 上右  かつてオランダ館だった建物。主がいなくなったのか、閉鎖されていて、荒れ放題という感じ。ここだけじゃなく、主がいなくなった異人館が何軒か見られた。

 左  ジャイナ教寺院。日本で唯一のジャイナ教寺院だ。たまたま日祝日の12時〜15時の入場が許可されている時間帯だったので、扉が開いていた。大急ぎで、ちらっと中をのぞいた。イスラムのモスクと同じようにホールになっていた。撮影禁止で中の写真はなし。実は3階もあったのだが、先を歩いている他のメンバーの迷惑にもなるので、3階は別の機会に再訪問することにした。
 
 上左  シナゴーグ。ユダヤ教の教会で、日本には東京と神戸にある。ユダヤ教徒以外は入場禁止で、閉鎖的な感じだった。中には入れなかったが、独特な建築様式や写真にはないがダビデの星のマークを見ると、ユダヤの雰囲気が感じられた。

 上右  神戸北野ホテル。古くからある建築ではなく近年造られたもののようだが、周辺の雰囲気によく合っていて、昔からある建物のように感じる。ランチやディナーの看板広告を見るとバカ高い値段ではなく、そこそこの値段で利用できるようだ。また、ここは明治前半期には、国営神戸オリーブ園があった。

 左  神戸モスク。日本で最初にできたモスクで、外観は古さを感じさせる。入場もできたようだが、すでに会食場所での集合時間になっていて、先に行って待ってくれているメンバーもいるので、別の機会に訪問してみよう。
 
 今回の会食は、神戸三宮駅に近い「ビストロ・ガニオン」で行った。神戸在住のメンバーに選んでもらった。

 下左  軒先にぶら下がている看板。

 下右  店内。この写真は入店してすぐの場所。1階は席はごくわずかで、調理場がある。食事は地下1階の十人あまりが入れる部屋を借り切って行った。
 
 
 
 
 上左  ビールで乾杯。ビールはプレミアムモルツ。

 上右  タパス各種盛り合せ。(以下どれも3人分が一皿) ポテトサラダ風のもの生野菜がのっているものはアンチョビーが混じっていた。

 左  野菜サラダ。温泉たまごを混ぜてあった。

 創作料理がいろいろと出てくるバルという印象。どれも丁寧につくってある。
 
 
 上左  飲み放題で、写真の白ワインのほか赤ワイン、サングリア、カクテル、ビール、烏龍茶などをいただいた。

 上右  カキをバターで焼いたもの。写真にはないが、カキを焼いて出る出汁をパンにつけて食べると美味しかった。カキが食べられない人にはあらかじめ聞いて別料理が用意された。

 左  ローストビーフ。とてもやわらかい肉だった。
 
 パスタ。

 これだけ食べて飲んで、すっかり満腹かつほろ酔い気分になった。コストパフォーマンスがよくて大満足だ。雰囲気も良い部屋で食事ができ、店の立地も便利な店でよかった。

 2時間半ほどの歓談はあっという間にすぎ、再開を約束して散会。
 

 

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