2023.9     仙洞御所・迎賓館 

仙洞御所
 京都仙洞御所、京都迎賓館、京都御所(以後は、仙洞御所、迎賓館、御所と記載)に行ってきた。仙洞御所と迎賓館は初めて。

 まず、9時30分の予約をしている仙洞御所へ。地下鉄丸太町駅で下車。9時少し前、堺町御門から京都御苑内に入った。
 京都御苑の中を北へと歩く。

 この日の目的は、仙洞御所と迎賓館の初訪問。ついでに、久しぶりの御所訪問。
 
 やがて、仙洞御所の正門がある。仙洞御所の敷地内にある大宮御所に皇族が泊まれるときに利用される門。迎賓館ができる前は、国賓が大宮御所を利用すろこともあり、その場合もこの門が使われた。

 塀に沿って、さらに北に行き、仙洞御所の敷地の北西角付近にある北門から入場。
 
 入場後、休憩所で待機。9時30分に見学スタート。

 最初に、大宮御所の車寄せへ。正門から入った皇族は、ここで下車され、建物に入られる。
 
 大宮御所を南側から見る。

 側面はガラス戸になっていて、カーテンがかかっている。大正時代に内部が洋室に改装されたとのこと。

 皇族の利用は度々あり、2023年は5月に上皇上皇后さまが葵祭のときに利用された。
 
 引き続き、仙洞御所の見学。仙洞御所は、御所の建物は残っておらず、庭園と茶室があるだけ。写真は北池。

 仙洞御所は、17世紀に後水尾上皇のときに造営されたが、19世紀に焼失。しかし、上皇になられる方がいなかったので、庭園と茶室だけになったとのこと。平成の天皇が上皇になられ、東京に仙洞御所が造営されたので、こちらの名称が京都仙洞御所と改称された。
池の周囲に沿って歩き、ところどころでガイドの解説を聞く。写真は南池。
 徳川光圀が献上した灯籠。
 
 茶室が2つある。こちらは醒花亭(せいかてい)。仙洞御所の最南部にあり、ここから南池を眺められるようになっている。
 かつて仙洞御所の建物があったところは、森になっている。

 仙洞御所の見学は10時30分、1時間で終了。
迎賓館
 仙洞御所を北門から出て、2分ほど歩くと迎賓館の見学者待合所。11時からの見学を予約しているが、まだ間があり、ビデオを見て待つ。
 
 11時に見学ツアースタート。迎賓館の玄関にやってきたが、中に入る前に、地下に下りて、空港と同じような保安検査を受ける。

 完成は2005年。
 
 スリッパに履き替え、中に入り、廊下を歩く。
 
 藤の間。

 最も大きい部屋で、洋食の晩餐会や歓迎式典が行われる。
 
 桐の間。

 和風の晩餐会が行われる.掘こたつ式になっている。
 
 庭園。池を中心にして、建物が配置されている。
 
 和舟(わせん)。池に浮かべて、舟遊びができる。
 
 聚楽の間。

 ロビーとしてや会食や会議の間に随員が待機するための部屋。
 
 夕映(ゆうばえ)の間。

 会議室としてや、晩餐会の待合室として使われる。

 迎賓館が使われるのは年10回程度だという。

 見学者待合所に戻ると1時間30分かかっていた。
御  所
 御所は現在は自由参観になっているが、かつては春秋の一般公開を除いて、申込制だった。その時代に、一般公開で3回訪問している。自由参観になってからは初めて。13時から見学開始。

 新御車寄。大正天皇の即位の礼が紫宸殿で行われたとき、馬車が利用できるように新設された玄関。
 
 紫宸殿。

 御所の最重要建物。現在の建物は1855年のもの。
 
 清涼殿。

 もとは天皇の住まいだったが、1590年に御常御殿ができたあとは、儀式の際に使われた。1855年の造営だが、平安時代の建築様式が用いられている。
 
 小御所。

 将軍や大名との対面に使われた。明治維新のさい、将軍の処遇を決めた小御所会議が行われた。
 
 御学問所。

 1867年、この建物で王政復古の大号令がだされた。

 仙洞御所と迎賓館は、一緒に回ったグループは日本人が3分の2以上だったが、御所は外国人が圧倒的に多い。4分の3くらいだろうか。仙洞御所と迎賓館は申込が必要なうえ、英語、中国語の案内時間が別設定ということが影響しているのだろう。
 
チコちゃん紹介の店で、たぬきうどん
 地下鉄今出川駅に着いたのは14時。仙洞御所、迎賓館、御所合わせて5時間の見学だった。

 駅の入口の背後の茶色い建物は同志社大学。駅の入口が大学に溶け込むように配色されている。
 
 京都駅で下車。駅自由通路にある両替所で、まったく使わなかった£紙幣を再両替。

 120£が19268円に。120£を手に入れたときは24043円だったので、4700円ほど目減りしている。

 英国はまた行くだろうし、持っていたたままの方が、損失は少ないと思うのだが、もう行かない可能性もあることと、エリザベス女王の紙幣はかわりつつあるので、古い紙幣を持ち続けたくないことで、再両替した。
 
 このあと、八条口から南へ5分ほど歩き「殿田」に向かった。

 この店、「チコちゃんに叱られる」で、2020年に紹介されたのだ。NHKだから、店名はでないが、チコちゃんが「八条口から少し歩いたところに他人丼が美味しい店がある」と言っていた。わかる人にはわかる話だった。この店、たぬきうどんの方がより有名なのだ。
 
 たぬきうどんを注文。

 京都のたぬきうどんは、細く切った揚げをのせ、あんをかけたものだ。
 
 どろっとしたあんは美味しい。

 今度はチコちゃんが紹介した他人丼を食べよう。
 

 

 

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