2023.12 京都 大根炊き、仁和寺
千本釈迦堂の大根炊き
 12月8日のこと、朝7時台のNHKの近畿のローカルニュースで、千本釈迦堂の大根(だいこ)炊きの話題を放映していた。

 映されていたのは前日の7日の模様だが、大根炊きは7、8日と行われるとの説明があった。

 大根炊きは以前から行きたいと思っていたが、機会がなかった。発作的に、この日、大根炊きに行くことにした。

 スタートは京都地下鉄今出川駅。地上に出て、市バス201系統に乗車。
 
 
 
 上左   千本釈迦堂の最寄バス停は上七軒だが、201系統は1つ手前の千本今出川で下車しなければならなかった。

 上右   バス停の向かいには京都銀行西陣支店。この写真を撮影している自分の背後には三菱UFJ銀行西陣支店がある。この付近が、西陣地区の中心だとわかる。

 左   西へ今出川通りを5分ほど歩くと、千本釈迦堂へは右折するように書かれた看板があり、北へ5分ほど。千本釈迦堂の門に到着。門まで行列ができていたが、この行列に並ぶ前に、いったん境内に入って、大根炊き券を買う必要があるとのこと。
 
 本堂そばまで行って、大根炊き券を購入。
 大根だき券。

 
 門まで戻ると、列は門の外まで延びていた。15分ほど並んだ。写真のところで、券を渡し、大根炊きを受け取る。
 
 授与所の中は忙しそうだった。

 大鍋があったが、調理に使われておらず、単なるテーブルとして使われていた。奥にある調理場からお椀に入れた大根炊きが運ばれてきていた。コロナ対策だろう。
 
 仮設の食事場所が設けられていて、そこでいただく。
 
 大きな大根が3切れと揚げが1枚入っていた。
 
 柔らかくて、出汁がしみ込んで美味しい大根だった。
 
 家庭で食べるための生大根も販売されていた。

 大根炊きには長大根が使われていたが、こちらは丸大根。
 
 生大根には梵字が書かれていた。
 
 本堂。
 
 本堂内。
 
 本堂から見た大根炊きに並ぶ列。自分が並んだときよりもかなり延びていて、30分くらい並ぶ必要がありそうだ。
 
 有料の霊宝殿に入場。こちらは撮影禁止。

 本堂の裏手で。信者の制作し寄進されたおかめの展示もされていて、付録的に見られた。
北野天満宮の紅葉まつり
 千本釈迦堂から北野天満宮に向かう。北野天満宮は東北側にある入口から入るのが近そうだ。

 そのコースを歩くと、途中、上七軒のお茶屋街を通る。当初は7軒のお茶屋があったことから、上七軒と呼ばれたようだ。
 
 上七軒歌舞練場。訪問時は催事がなかったが、春の北野おどりなどが行われる。
 
 北野天満宮の東北側の入口。黄色ののぼりがたち、「紅葉まつり」がまだ続いていることがわかった。
 
 本殿を参拝。
 
 もみじ苑の入場券売場。ここから入場。
 
 本来、もみじまつりは12月3日で終わっていたはずなのが、10日まで延長されたことを知った。この日は8日で、ラッキーだった。

 下   茶菓券つきの入場券。
 
 
 最初に茶店に直行して、茶菓をいただく。茶会スペースが設けられている。

 老松という老舗が店を出していて、茶菓券で交換する菓子のほかに、別払いになるが七軒だんごなども販売されていた。よっぽど、食べようかと思ったけど、このあと昼食なので、やめておいた。
 
 大茶湯という菓子は、秀吉が開いた大規模な茶会にちなんだもので、もみじ苑の限定の菓子らしい。

 お茶が抹茶ならいうことないが、ほうじ茶なのは仕方ないか。
 
 散策コースに入る。散策コースは、秀吉が築いた「御土居」の現存する部分を歩くコースでもある。

 全体としては、紅葉はやや色あせた感じがするが、部分的にはまだ見ごろだ。
 
 この道が「御土居」の上部を通る道。
 
 階段を下り、谷へ。「御土居」の下から上部を見た写真でもある。
 
 谷間を流れる小川。対岸が「御土居」。
 
 鶯橋を渡り、「御土居」を見る。

 この橋は昭和10年に流出したが、平成19年に再建したという。
 
 三又のもみじといわれる根元から3つに別れているもみじ。北野天満宮の中で一番大きなもみじだったという。ところが、令和5年8月、台風7号によって2つの幹が倒れたとのこと。
 
 つばきもきれいだった。

 御土居は、2年半前、2021年6月に「青もみじ苑」として開かれていたいたときに訪問している。青もみじもきれいだった。http://tombi00.sblo.jp/archives/20210619-1.html
 
 通常の参拝コースとは逆に、正面の鳥居から境内の外に出た。

 
ポルトガル菓子店「カステラ・ド・パウロ」
 北野天満宮の鳥居のすぐ東側にポルトガル菓子店「カステラ・ド・パウロ」がある。

 2000年ごろのことだ。ポルトガルの菓子職人パウロさんが来日して長崎でカステラ修行をしているという新聞記事を見た。

 パウロさんはポルトガルに戻り、日本人女性と結婚。お2人で、リスボンで菓子店を開き、ポルトガル菓子とカステラを販売しはじめた。

 2008年と2012年、ポルトガル旅行をしたのだが、2回ともパウロさんの店でお土産を買った。その後、夫婦で来日され、京都でポルトガル菓子店を開かれた。京都の店は2016年と2021年に訪問し、店内でお菓子をいただいた。京都の店としては3回目、リスボンも入れると5回目の利用だ。
 
 京都では唯一のポルトガル菓子店、全国でも数少ない店の1つで人気があるようだ。

 名前を書いて、店頭で10分ほど待った。
 
 待っているとき、この日は12月8日だったが、翌日の9日に「世界ふしぎ発見」という番組で、この店が登場するようだ。あとで店内で食事をしているときにも、店員が客にこの番組を見てほしいと言っていた。
 
 過去2回は2階で菓子をいただいたのだが、混んでいて1階でもいいかといわれたので、1階で食事する。

 雰囲気は2階の方がいいのだが、混んでいるようなので仕方ない。
 
 ガラス越しに調理場が見える。パウロさんらしき人がカステラを切っていた。
 
 過去2回は菓子をいただいたのだが、今回はランチをいただく。2種類のランチのうち「タラのコロッケランチ」にした。

 ポルトガルでも食べたことがある干しだら(バカリャウ)のコロッケが4個。あとは卵やみかんの入ったサラダだ。
 
 野菜スープ。
 
 デザートは、エストマドォーラ地方・リバテージョ地方のパオンデローを1/8に切った2きれに生クリームを添えたもの。

 持ち帰り用に同じもの1個とペイラリトラル地方のパォンデロー1個、ナタ1個を購入。
 
 2階にある手洗いを利用したときに2階の店内を撮影。
 
 店頭のショーケース。
 
 持ち帰ったパォンデローの箱。(自宅に帰ってからの撮影)
 
 中心部分が半熟状態になっているペイラリトラル地方のパォンデロー。
 
 訪問した日の翌日、「世界ふしぎ発見」を見た。

 店の建物とパウロさんがそれぞれ5秒ほど映ったのと、この店で作ったお菓子が出演者が食べるために映された程度で、店の紹介は期待外れだった。
 ポルトガルの菓子についての話はためになったし、この店に行かなかったら、番組が放映されることもわからなかったので、その点ではよかった。
 
 「カステラ・ド・パウロ」を出て、今度は北野天満宮の鳥居から1分ほど西に歩いたところにある、あわ餅の店「澤屋」へ。

 この店は、かなり以前に複数回入ってあわ餅を店内でいただいている。ところが、「カステラ・ド・パウロ」が開店してからは、行く機会がなくなり、十数年ぶりの訪問。
 
 店内。行った日は店内では食べられず、お持ち帰りのみの営業だった。
 
 5個入りを買い、自宅でいただいた。こしあん3個ときなこ2個が入っている。買った日の夜にいただいたが、柔らかかった。
仁和寺
 
 上   嵐電の北野白梅町駅まで歩いた。

 左   乗車した嵐電。北野白梅町と帷子ノ辻(かたびらのつじ)の間を落り返し運転している。ヘッドマークは「オムロ」。
 
 車内、路面電車の雰囲気。この路線にはないが、本線のほうには路面区間がある。
 
 御室仁和寺駅で下車。古風な駅舎。玄関にかかっている駅名は、わざとであろうが「御室駅」である。
 
 仁和寺に到着。仁王門から入る。
 
 門の下の看板。本来は12月3日までだった「秋の特別拝観」が10日まで延長だとのこと。この日は8日なのでラッキー。

 門を入り、拝観券売場へ。拝観券は600円だが、特別拝観を合わせると1600円。クレジットは使えるかと聞くと、予約販売の場合だけ使えるとのこと。売場の近くにあるQRコードをスマートフォンで読み取り、専用ページで予約すれば、クレジットOKみたいなので、挑戦してみた。

 専用ページの登録には住所やクレジットの番号などを入力しなければならないので、10分以上要した。結局、キャッシュの方が圧倒的に速かったのだが、仕方なかった。
 
やっと手にした拝観券を手にして、まず御室御所と庭園の見学。最初に白書院。

 御室御所とよばれるのは、宇多天皇が出家し宇多法皇として仁和寺の住職になり、その御所として造営されたため。

 下   御所庭園のうち宸殿南庭。撮影している自分の背後が白書院、左手に宸殿がある。
 
 
 白書院の中では現代アートの展示。
 
 つぎに黒書院へ。この部屋では現代書家の書の展示。
 
 御所庭園のうち宸殿北庭。建物は宸殿。

 宸殿は御室御所の中で一番重要な建物で、儀式などに使われる。

 京都御所の最重要な建物が紫宸殿であったように、門跡寺院では最重な建物として宸殿がつくられた。
 
 宸殿北庭では、紅葉もみられた。
 
 宸殿は、将棋の竜王戦第2局の会場になっている。ここ5年間は続けて、ここが会場。
 
 対局会場である広間。
 
 紅葉の中を通って本堂である金堂へ向かう。
 
 本堂である金堂。

 特別拝観はこの裏手から入場する。撮影禁止。

 中に入るとお坊さんが寺全体の説明をし、つぎに五大明王の絵のところへ移動し、絵についての解説。
 
 特別拝観者に渡された布袋。
 
 五重塔。
 
 しだれ桜。桜の時期にはきれいなんだろうな。

 下左   中門は工事中。

 下右   もとは写真のような感じ。
 
 
 
 
 
 
 上左   バスを待つ間に飲物の自販機へ行くと、かに鍋スープ雑炊、博多水炊きスープ雑炊、という初めて見る飲物を販売していた。

 上右   博多水炊きスープ雑炊を飲んでみた。お米も入っていたが、底のほうにたまっていた。

 左   「御室仁和寺」バス停から市バス55系統で烏丸今出川へ。地下鉄今出川駅から帰宅。



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