2025.3 梅林,美術館2館,鶴橋グルメ
大阪城梅林
 大阪城梅林と美術館めぐりのため、京阪・京橋駅(片町口)をスタート。

 OBP方面の連絡通路を歩くと、駅を出てすぐ、以前、ダイエー京橋店だった駐車場が広がる。

 
 
 大阪城公園の梅林に到着。寒さのために梅の開花が遅れていたが、3月に入り、ようやく見ごろになってきた。

 一重緑萼(ひとえりょくがく)。
 
 鹿児島紅。

 一重緑萼と鹿児島紅が一番多くある。
 
 道知辺(みちしるべ)。

 明るい色で、夜でも目立って道標になるということから名前がついた。
 
 八重海棠(やえかいどう)。

 白だが、一重緑萼に比べるとややピングっぽく、少し大きい。
 
 本黄梅。

 黄色の梅は珍しい。梅林の中では、この1本だけだった。
 
 しだれ梅。

 枝が垂れ下がっていて、しだれ桜みたい。

 下   思いのまま。

 1本の木で、枝によって白梅になったり紅梅になったりしていた。また1本の枝で白と赤が混じることもある。見た中ではなかった。
 
 
 梅林の向こうに見える天守閣。
 
 すでに枯れていたろうばい。

 ろうばいは、梅林にあるので梅の仲間だと思っていたが、ネット検索してみると、梅とは別の仲間だとわかった。とはいえ、数少ない黄色には目が行った。
 
 雨脚が強くなってきて、傘をさして大阪城公園駅へ向かった。
”ロックヴィラ”で”キムチサンド”
 鶴橋で下車。

 近鉄のガード下を中心にうす暗い商店街が広がる。キムチや韓国食材の店、韓国食堂が並ぶ。

 日本にいて韓国の雰囲気を味わうには最適のエリアだ。かつては韓国へは、タイ、台湾とともに通うように渡航したが、コロナ禍後は、タイ、台湾もだが、行かなくなった。

 そんなわけで、久しぶりに日本にいて、韓国グルメを味わおうと鶴橋を訪問した。
 
 カフェ「ロックヴィラ」へ。

 たくさんある韓国食堂と違って、韓国らしい雰囲気はない店なのだが、この店は、絶品「キムチサンド」を出すことで有名なカフェなのだ。
 
 入口に貼り紙があった。この日は3月2日。前日の3月1日から値上げだったようだ。
 
 満席で10分ほど待ち、入店。
 
 キムチサンドのコーヒーセット1100円を注文。伝票には1000と書いてあったので、店員も値上げに慣れていなかったようだ。後で1100と言われた。
 
 コーヒーを準備中。
 
 コーヒーが先に運ばれてきた。美味しいコーヒーだ。
 
 キムチサンドの準備中。材料は、キムチ、ハム、きゅうり。これは2人分かな。

 下   キムチサンド完成。卵も入っている。
 
 
 サンド1個を分解。片側にキムチ、片側に卵がついている。

 キムチが大量に入ってほどよく酸味がきいたサンドイッチで満腹になって満足。
 
 "ロックヴィル"を出た後、鶴橋商店街を見て回る。

 スルメ、メンタイ、高菜、こまつ菜などのキムチは初めて見た。
 ケジャン。生のワタリガニを漬けこんで熟成させたもの。

 コチュジャンに漬けた場合つまりキムチである場合(ヤンニョムケジャン)と醤油ベースのたれに漬けた場合(カンジャンケジャン)がある。売っていたのはヤンニョムケジャンだった。
 
 豚皮をゆでたもの。
 歩いていると、食堂も多いのだが、その中にサムゲタンの専門店があった。サムゲタンが食べたくなり、夕食は再び鶴橋に戻ってサムゲタンを食べることにしよう。

 写真の左はJR、右は近鉄の改札。JRに乗車する。
大阪市立美術館”What's New!”
 天王寺で下車。地下街を通って「てんしば」に行き、天王寺駅とあべのハルカスを撮影。

 下   大阪市立美術館。

 長く休館していて、前日の3月1日、2年5ヶ月ぶりにリニューアルオープンしたので、さっそく訪問してみた。

 
 
 "What's New!"という展示をしていた。久しぶりに開館ということで、館の収蔵品のうちから名品珍品を展示するという。撮影可。

 1階、2階ともに2ヶ所の展示の入口があり、計4ヶ所の展示。それぞれの入口で入場券を提示して入る。各展示は3つの展示室からなり、計12の展示室を見たので、全体で1時間30分くらいかかり、かなりボリュームある展示。特別展のときは、1階か2階かどちらか、2ヶ所の展示をするのだろう。
 17世紀の洛中洛外図屏風の一部分。

 右に祇園祭の鉾、左仁山が描かれている。この部分以外にも山鉾が数基、描かれていた。
 
 同じ屏風の別の部分には、二条城天守と入城する将軍の行列が描かれている。

 二条城天守は落雷で焼け落ちて、再建されなかったのだが、元は将軍使用を考えた大きな天守であったことがわかる。
 
 
 上左   弥生時代の銅鐸。銅鐸は中に振子がついたベル。音を聞いてみたいものだ、

 上右   左宗棠の篆書。左宗棠は清末に太平天国の鎮圧で著名。その書で驚いた。しかもあまり見ない篆書なので。

 左   柄本暁舟という初めて見た陶芸作家の昭和初期のもの。写真ではわかりにくいが、完全な円じゃなく、六角形を丸めた感じなのが印象的。
 人間国宝の第1号、富本憲吉の大正時代の青磁の花瓶。

 下   松本鋭次、昭和7年「地下鉄工事」。

 大阪駅を現ヨドバシカメラから見たもの。

 近代絵画は1室で。大阪の画家のものを展示。西洋絵画はなく、収集していないのだろう。
 

 
 展示経路の最後にあったのが、館のキャラクターとして使われている、後漢時代の青銅製の「羽人」。

 とがっているのは角だと思ったが、耳だという。手のしぐさも愛嬌がある。履歴書が面白くおかしく書かれていてよかった。

 リュニューアル早々だが、春に日本国宝展、夏にゴッホ展があるようで、忘れないようにしなけりゃ。
あべのハルカス美術館「竹久夢二展」
 あべのハルカス美術館へ移動。「竹久夢二展」を見学。

 大阪市立美術館の入場券を見せると100円割引。2館相互の割引制度ができたようだ。

 展示作品の多くは、岡山の「夢二郷土美術館」のものだった。ごく一部以外は撮影禁止。

 下左   竹久夢二といえば美人画が思い浮かぶが、初期の代表的作品だという。「林檎」で、モデルは妻。

 下右   お葉というモデルを描いた「秋のいこい」。モデルの写真が残っており、川端康成がアトリエを訪れたとき、絵と同じモデルがいたと記しているという。
 
 
 
 
 夢二が残した唯一の裸体画。米国人を描いた「西海岸の裸婦」。

 夢二が米国滞在中に世話になった日系人に贈るために描いた。日系人は強制収容されたが、絵は知人の米国人が保管していて散逸をまぬかれた。

 
 
 「立田姫」。

 立田姫は、秋の女神。夢二の代表作品のようだ。

 岡山にある夢二の美術館も行ってみたい。
鶴橋の"おいそ"で"サムゲタン"
 天王寺駅から環状線で鶴橋に向かう。やってきたのが、近郊型のクロスシート車で、表示は「大阪環状線」で、環状線では近郊型も使われるのかと思った。

 下   鶴橋で下車時には「大和路快速 奈良」行きと表示され、アナウンスも同様だった。

 天王寺出発時は誤乗防止のため、あえて「大阪環状線」にして、出発後に「大和路快速 奈良」の表示に変えたのだろう。
 
 
 昼間に目星をつけておいた「おいそ」へ。

 1階がキムチなどの販売店、2階が「おいそ」。
 
 階段を上り、靴を脱いで入室。

 腰を下ろす席とテーブル席があり、テーブル席にした。
 
 サムゲタンの半羽にしようと思っていたが、メニューには半羽の記載がなく、半羽ができるか尋ねてみた。半羽根はしてないが、小さいので、1人用だという。

 確かに、来る途中、他の店で1羽3000円、半羽2000円ほどの店もあったので、少し小さめなのだろう。サムゲタンを注文。
 
 飲物は生ビールにした。韓国のビールがあればよかったが、なかった。
 
 韓国で食べる場合と同じく。おかずが運ばれる。キムチ、ウィンナー、ほうれんそう、なす、山芋。

 サムゲタンが出来上がる前に、おかずを食べながらビ―ルを飲んだ。
 
 サムゲタンができあがった。

 鶏の中に餅米や高麗人参、にんにく、ねぎなどを詰めて煮たスープ。

 韓国で食べると、1羽または半羽がごろっと出てきて、はさみで切り分けるのだが、すでに切り分けて出てきた。
 
 切り分けられた1つ。

 下左   小鉢に入れていただく。

 下右   餅米。

 1羽食べられるかと心配だったが、しっかり1羽いただき、満腹になった。
 
 
 
 商店街を通り駅へ。
 
 キムチなどを売る「土井商店」で、トマトのキムチを購入。

 下左   (翌日の夕食でいただいた。)

 トマトのキムチ1個。

 下右   4分の1に切り分け。

 
 
 
 
 食堂だが店頭でチヂミやキンパプを売っている「大盛屋」でキンパプを買う。

 下左   (翌日の朝食でいただいた。)

 キンパプ。プルコギ、スルメ、野菜の3種。

 下右   左、スルメ、中、野菜、右、プルコギ。
 
 
 
 
 
 鶴橋駅より帰宅。やってきたのは、関空快速・関西空港行きだった。

 関空快速の場合も、天王寺出発までは、「大阪環状線」と表示し、出発後に関西空港行きの表示に変えるのだろう。



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