2日目  陽  朔

 

  一夜明けて、部屋の窓をあけてびっくり、、

  目の前に、写真で見たことのある形の岩山が群がってたっているではないか。

  昨夜、着いたときには、岩山が見えなかったが、陽朔は、岩山に取り囲まれた街であり、街の中にも、いくつかの岩山がある。

  川くだりは時間の関係でカットしたが、これで川くだりはなしでも十分に満足できそうだ。

 

  ただ、小雨が降っている。傘をさしている人もいれば、ささない人もいる。なんとか、傘なしでもしのげそうだ。

  自分としては、快晴よりは、日差しが強くなく、気温も多少低いほうがうれしいので、多少の雨はどうということはない。

  朝食はバイキング式で、良くもなく不可でもないといったところ。卵料理だけは、その場で調理していたので、オムレツを作ってもらった。

 

  朝食後、すぐにホテルを出発。バスターミナルに向かう。

  1km少し離れているのだが、その間にもいくつかの岩山が道路のすぐそばにたっているのだ。

 

 

 

 

  興坪行きのバスはマイクロバス。15分ごとに出発しているようだ。5.5元(約88円)。興坪までは40分ほど。

  下は、陽朔大橋をわたる時に撮影。

 

 

  奇岩がたくさん見えた。やはり、川くだりをすべきだったかな、とちらり思った。

  興坪に降りると、すぐに客引きにつきまとわれる。なんとか逃げ切る。あとで、興坪付近のミニクルーズの販売だったのかと気付き、これなら、乗っても良かった、とあとで後悔。

  興坪は、陽朔よりもずっと小さな街。そして、古い建物がたくさん残っている。

  やがて、船着場へ、、  

 

 

  上は、船着場からの風景。ここから見た漓江は、20元札の裏に描かれている風景のもとなったものだ。

  漓江の川くだりでも、この付近がハイライトと考えてよい。しばらく立ち止まり、心行くまで、眺めを堪能。川の流れはとても速い。

  船着場には、たくさんの船が着いていた。川くだりの船が立ち寄っているのかと思っていたのだが、あとで、この付近だけのミニクルーズとわかり、乗ったら良かったのに、、とちょっと失敗した。

 

  このあと、老街を散策。古い建物が軒を連ねていて、風情がある。

 

 

 

 

 

 

  興坪名物の松花糖。土産に買って帰ったが、好評であった。1つ3元(約48円)。

 

  川沿いで、小魚の揚げ物などを売っていた。1串買って、撮影させてもらった。

 

 

 

 

 

 

  キュウリの漬物を売っていた。青果店では、キュウリを大量に買っていた中国人客もいた。

 

  興坪では、2時間ほどすごし、陽朔に戻ることにした。バスターミナルは、岩山の麓にある。

  今回の旅では、陽朔が桂林よりもよかったと思ったが、陽朔やその周辺の中では、ここ興坪が一番よかった。

  川くだりをしなかったのは少し心残りなのだが、陽朔や興坪では、じっくり歩くことができ、これは、川くだりをしていたのでは、時間がとれなかっただろうし、総合的には、陽朔・興坪に時間をとって正解だった。

 

  陽朔に戻り、バスターミナルのそばで昼食。右は、桂林米粉(クイリンビーフン)。

  中国の麺は、小麦から作るのが普通で、米粉は、「粉」であって、麺じゃない。だが、桂林では、米粉が麺にとってかわっているかのように、桂林米粉の看板をたくさん見た。

  日本の米粉は、乾燥したものが一般的だが、中国のは生だ。感触や麺の味は、日本のうどんに似ている。ただ、つゆの味付けは、辛めだ。

 

  茄子[西艮]。([ ]は、日本漢字2字で中国漢字1字をあらわしている。西へんに艮。)

  [西艮]が何かよくわからなかったのだが、料理を見て、天ぷらのことだと判明。

  なすを輪切りにして、なすの中に豚肉を少し入れて、揚げたもの。

  なすが柔らかくて、餃子の天ぷらのような感触だった。量が少し多くて、2,3切れ、食べ残した。

 

  食後は、高田行きのバスに乗って、大榕樹で途中下車。バスといっても、下のワゴン車だ。2.5元(約40円)。

  右は、大榕樹。ガジュマルの木。確かに、1本の木であった。

 

  木のすぐそばで、プラスチック製のボールの中に入って、川の上で浮かぶという遊びをやっていた。

  ロープが切れると危ない。流れが速く、すごいスピードで流されるだろう。

  右、さとうきびジュースを一杯。

 

  続いて、月亮山へ。山の頂上近くに穴が開いている山だ。大榕樹から歩いて15分で麓に到着。ガイドブックでは、下から見るだけでよいと書いてあったが、下からではよく見えず、上ることにした。

  40分ほどかかって、穴のところまで上がった。小雨が降っていたので、階段がすべりやすく、結構大変であった。

  下は、穴のところからの風景。あたり一面、岩山があることがわかる。

 

 

  陽朔への戻りは、荔浦から桂林行きのバスに区間乗車。陽朔では、街外れに停車して、桂林に直行だったので、陽朔の中心部まで20分ほど歩いた。3元(約48円)。

 

 

 

 

 

  街の中心に戻る途中、漓江を眺めた。右に見える橋は、朝通った、陽朔大橋。

 

  西街のはずれにある碧蓮峰に上がろうとした。だが、登山道が雨で滑りやすくなっているとのことで、入場しても、庭園は見られるが、山上に上れないということだ。で、碧蓮峰はあきらめることにした。

 

 

 

 

 

  そこで、代わりに、碧蓮峰よりはやや低い西郎山に上ることにした。ここは、バスターミナルのまん前にある。

 

  月亮山のことを思うと、ずっと簡単に頂上に上がることができた。

    下は上り口。西郎山は陽朔公園の中にある。

 

 

  上に上がると、陽朔の街並みがよくわかる。上は、上がり損ねた碧蓮峰。

  その麓のあたりが西街。

  右は、上とは逆の側。ホテルはこの側にあった。

  8時から18時まで、陽朔周辺をうろうろしていたのだが、いったんこのあといったんホテルに戻り、シャワーを浴びて、一休み。

 

 

  さ、これからが、今回の旅での、メーンイベントだ。

  リンクさせていただいているmustafaさんと夕食をともにするのだ。今回は、mustafaさんは、ネット友人との旅で、夕食も3人でとる。

  約束の19時40分に西街の待ち合わせ場所で合流。バスターミナル近くのレストランに向かった。

mustafaさんのサイトへもどうぞ。→ 「mustafaのページ」

 

  mustafaさんとは、ネット上では、長らくおつきあいいただいている。2005年の4月には、ソウルでオフ会を持たせていただいたので、今回が2回目(広州でも3回目)だ。

  最近のmustafaさんは、中国への旅行を多くされていて、中国の旅話を中心に盛り上がった。同行されていた友人の方とも、打ち解けて話ができてあっという間に時がすぎた。

  右は、啤酒魚(魚のビール煮)。陽朔の名物だが、ビールの味はするのかしないのかの程度。

 

  

  酢豚に見えるが、いわば酢鶏。

 

 

 

 

 

  春雨と野菜、しいたけのスープ。

 

 

  炒飯。

 

 

 

 

 

  山芋、豚肉、野菜の炒め物。白い角切りのものが山芋だ。

 

  レストランで満腹になったあと、カフェで二次会。西街のカフェは大音量で音楽を鳴らしているところが多く、静かなカフェを探して入店した。

  話はどんどんはずみ、日付が変わる頃まで話続け、お開きに。お二人、ありがとうございました。

  この店の看板のように、西街では英語を多く目にし、欧米系外国人の率が高い。

  ホテルに戻り、収穫の多い一日を終えた。

 
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