1 日 目  青 島 ビ ー ル 工 場

 

  今回の青島行き、決まったのはわずか半月前だ。

  この時期に、どこかへ行こうと考え悩み、決定が遅れていき、結局、半月前にまだ、無料航空券が確保でき、台風や豪雨の心配がないところとして、青島に行くことにしたのだ。

  行くとは決めたもののガイドブックの記述はわずか。ネット上の旅行記もそう多くはない。わずか2泊3日の旅なので、今回は、青島市内だけを回ることにした。山東省の入門として。

  関西空港の乗場へ行って小さな機体に驚く。日本発の国際線で通路が1つというのは珍しい。

  ゲートでの案内は、中国漢字とハングルも使用。そして全日空カラー。

  この日、台風が九州をうかがっていて、早めに日本を出発しないと、台風の影響を受けるかもしれなかったが、無事離陸。

  機内食は、選択なし。和風のおかず盛り合わせって感じだが、サラダの分量だけがなぜか多い。

  2時間15分ほどの搭乗時間は、あっという間に過ぎてしまう。無事に、青島の流亭国際空港に到着。

  入国審査で少し並んだがたいしたことはない。税関は用紙を渡すだけ。前回の訪中時に人民元などを入れたサイフを落としたので、今回はまず両替をする必要があった。

  両替所そばで、青島の地図を購入。空港と市街地の位置関係がやっとわかった。

  空港バスは新市街方面と旧市街方面がある。旧市街方面は1時間に1本しかないのだが、運良く10分ほど待っただけで、バスがやってきた。乗車時間は1時間ほど。

  観光スポットは旧市街、定評のある飲食店やホテルは新市街に多い。旧市街はホテルは多くないのだが、観光に便利だろうと旧市街にある「愛情海商務賓館」を予約しておいた。

  だが、行ってみて、飲食店が多い新市街にしたほうが便利だったと思った。なぜなら、観光後、新市街に赴き、食事後また旧市街に戻る必要があったからだ。

  部屋は31階だった。今までで泊まったホテルの中では、一番高い階かな。これで、31階にいけるエレベータが1台だから困る。(ほかにもあるが、止まらない。)火災などのとき危ないではないか。

  部屋でしばらく休憩してから、外出とする。  

  まずは、青島ビール工場に向かう。ホテルすぐ近くには、旧市街地の繁華街、中山路があり、そこからタクシーに乗車。

  ピーチュパーモォークァンで通じた。10分ほどで到着。3kmまで7元で、そのあと1kmごとに1元のようで、8元(約125円)だった。

  市街地のど真ん中に、工場が建っていて、その中に青島ビール博物館がある。入場料50元(約800円)は高いが、試飲込みだからまぁ許そう。

  中庭にある、ビール製造100周年の碑。ここから見学スタート。

 

 

 

 

 

 

  最初の建物で、歴史的な展示や現状の展示をおこなっている。そして、その次の建物で、ビール製造の過程を展示している。

  見学を半分終えたところに休憩所があり、そこで、ビールが少し供されている。 

 

 

 

 

 

  コップ1杯で、120mlくらいだろうか。

  続いて、生産ラインなどの見学。じっと見ていると、ビンの動くさまはなかなか面白い。

 

 

 

 

 

  床の傾斜を利用して作られた、酩酊の体験をする小屋。

  ここまでの見学が1時間ほど。そして、最後に、本格的に試飲。1人あたり750mlをピッチャーに入れて供している。これが、なかなか飲めなくて、ゆっくりと飲んだ。

  最後に、記念品をくれるとか聞いていたが、それがよくわからなくて、もらえずじまい。ま、いいか。

 

 

 

 

 

 

  外に出ると、ビール街。屋外に座席を出した飲食店が軒を連ねている。

  ビール工場から、新市街地の中心までタクシーを利用。地図を手書きして、行き先を伝えた。今度は山越えをする複雑なルートで20分ほどかかった。18元(約285円)。

 

 

 

 

 

  下車したのは、香港中路と南京路の交差点で、まさに新市街地の中心。このすぐ近くに、海鮮料理店が軒を連ねている雲霄路がある。ひとまず食堂街の終わりまで歩き、客の入りの多そうな大きな店を選んで、入店。碼頭海鮮坊という店だ。

  まずは、生簀のところで魚介類を選び、料理法、量を伝えて注文。これがなかなか大変であった。量がわかりにくいからだ。何とか注文し、ビールを飲みながら待つ。

蟹の清蒸 黄魚の醤油煮

シャコの清蒸 もやし炒め

  注文に苦労し、料理ができあがるのに時間がかかり、出てきた量も結構多かったということで、1時間半以上、店内にいた。

  とても、美味だったので、翌日も、夕食は海鮮に決めた。事前には、焼肉などほかのものにしようと思っていたのだが。

  屋外のテーブルを含めとても賑わっている店だ。満腹になって、バス停のある、先ほどタクシーを下車した交差点まで戻った。

  新市街地と旧市街地を結ぶバスは頻繁に走っている。運賃は1元(約16円)均一(一部のエアコン付きのバスは2元)。多くの系統を使えるが、一番わかりやすいのは、唯一の2階建てバスの316路。

  30分かかって、桟橋で下車。桟橋は、堤防が海に突き出ているもので、440mもある。突端の楼閣まで行ったが、たいしたことはない。でも、この楼閣、青島ビールのラベルに描かれているのだ。

  ホテルはすぐ近く。シャワーを浴びて、すぐに寝てしまった。

 

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