9  A L X か ら カ イ ロ へ

 

アレキサンドリアとカイロで大晦日

 

ホテルで朝食。朝食つきで39LE(約702円)というホテルだから、パン、ジャム、バターと紅茶かコーヒーがすべて。安いホテルでの典型的な朝食だ。この日は、午前中アレキサンドリアを引き続き見てまわり、午後の列車でカイロに戻る。

荷物はホテルに預け、8時過ぎにホテルを出発、まずはマスル駅に向かって歩く。昨日は下り道だったが、今度は上り道。午後は、再度、荷物を持って歩くことになる。海岸沿いの街のわりには起伏の多い街だ。

マスル駅のすぐそばに路面電車のターミナルがある。ターミナルといっても、やや大きめの停留所に過ぎないが、、そのターミナルの周辺が青空市場になっている。電車の軌道すれすれまで店が出ている。

電車に乗る人と買い物をする人が入り乱れて、にぎわっている。電車は、海岸沿いを走る路線の電車に比べて、ずいぶんくたびれている。それに海岸沿いの路線は3両連結だが、こちらは2両連結。

マスル駅前からポンペイの柱に向かった。ガイドブックの大雑把な地図によると1kmほどでいけるし、柱は小高い丘の上にあるとのことで、楽勝かなと思ったのだが、1km程度歩いたのにもかかわらず見えてこない。別の方向へ歩いてきたのかもしれない。無理はせずに駅前に戻った。30分ほどの無駄な歩き。

駅前でタクシーを拾い、ポンペイといって乗車。やはり、先ほど歩いていた方向は間違っていたようだ。5分で到着。この距離なら2LEだなと考えて、2LEを出してみた。ドライバーは苦笑いしている。多めに出せばそのままもらおうと考えていたところが、本当の運賃を知っていたんで苦笑いしたのだろう。

ローマ帝国時代に、アレキサンドリアには大図書館がつくられた。その跡であるらしい。柱は、かつては400本以上あったという柱が、今は1本だけポツンと残っていた。柱の両側のミニスフィンクスは何だろう。

続いて、コームッシュアーファのカタコンベへ。本来はポンペイの柱から歩いて10分ほどの距離だったが、途中で道を間違えた。この付近で、外国人が歩いていればカタコンベに行くに違いないと思われているのだろう。路上にイスを出して座っていた老人が、間違っていることを教えてくれた。間違ったため20分ほどかかった。

敷地に入ったところでカメラは預けなければならなかった。下の画像は、入口の外側から内部を写したもの。敷地内には、大きな井戸のような穴があり、その中の螺旋階段を下りていくと地下墓場への入口があった。

内部には、いくつかの部屋があり、遺骨を置く棚がずらりと並んでいる。ほかの客はいなかったので、不気味な感じだった。

カタコンベからはタクシーが拾えそうになく、ポンペイの柱まで歩いて戻った。下の画像は、歩いて戻る途中の街路。

タクシーで向かったのは、アレキサンドリア図書館。古代の図書館を復活させたような大きな図書館が近年つくられた。図書館には考古学博物館も併設されている。しかし、この日は金曜日で開館は15時から。内部の見学はできなかった。

図書館の近くには路面電車の停留所があり、しばらく電車を撮影。

電車の内部。郊外へ向かう路線らしく、内部は大きく、ボックスシートになっていた。入口のところにいた切符売りから切符を買うと25pt(約5円)。たまたま入口近くにいたから買えたが、別の入口から乗車すればどうだったのか気になる。しかも、私服を着ていたから、切符売りを見つけるのも難しい。自分の場合は、他の客が買っていたからわかったが。

ホテル近くで昼食。ガイドブックに載っているファストフード店に入ったが、営業時間になっているのにまだ準備中とかで、しばらく待たされた。

セットメニューのひとつで、細切れのスパゲティの上にチキンののったもの。アレキサンドリアでは、コシャリの代わりに、米が入らず、マカロニとスパゲティの細切れの混ざったマカロナというものがあるらしいのだが、これはマカロニがはいていないので、マカロナとも違う。セットには、ほかに唐辛子ソースとコーラがついていた。

ホテルで荷物を受け取りに再度、レセプションへ。すると、テーブルの上で、従業員が何と紙幣を乾かしていた。紙幣を洗ったのだろうか。確かにエジプトでは、汚い紙幣が多いのだが、それを洗うとは、、それとも、間違ってぬらしてしまっただけなのか、、

荷物を受け取り、再びマスル駅へ。すでに乗車する列車が止まっていた。列車の先頭までいって撮影。

1等にしたので、横3席で1席は単独になっている。単独の席がとれてゆったりできたが、ドアを入ってすぐの席で位置が悪い。しかも、陽のあたる側だ。ガベル駅で、横の2人席が開いたままだったので、切符の検査があってから、そちらに移動した。

列車はまた20分遅れてカイロ着。下はカイロ(ラムセス駅)到着風景。

この日の泊まりは、ガイドブックで目星をつけておいたハッピートン。ラムセス駅から比較的近いうえ、翌朝向かうトルゴマーンのバスターミナルにも割りと近いからだ。ところが、ラムセス駅からホテルまで行くのには苦労した。まず、ラムセス駅の駅前の広場を地下道で横切って反対側に行くのだが、地下道をうろうろした挙句に、反対側どころか、ほとんど同じような場所に戻ってきた。ようやく、反対側にたどりつき、この道だと思って歩き始めたら違っていた。ようやく、正しい道がわかり歩いたら、今度は曲がるべきところを素通りしてしまったりした。結局、ホテルまで1kmほどなのに1時間近くかかてしまった。

ホテルにたどり着いてチェックインすると、この日は大晦日のためか客が多くて、あと数室で満室になるところだった。危ない危ない。ルームチャージもガイドブックでは58LEになっていたが、スペシャルプライスとかで65LE(約1170円)。ま、それでも安いし、値上げ幅もそれほど大きくはないようだ。ところが、部屋に入ろうと鍵を回すが、どうしても鍵が開かない。仕方なく、エレベータでフロントまで行こうとしたら、丁度、ボーイがエレベータから降りてきたので、そのボーイに空けてもらった。

部屋で一休みする間もなく、翌日のバスの切符を買いにトルゴマーンまで歩いていく。バスターミナルの位置を下調べする目的も兼ねている。案の定、途中で道を間違えた。でも、翌朝は、間違えずに行けると思ったし、所要時間もわかった。

このあと、タフリール広場近くまで歩いて行き、コシャリで夕食。夕食後は、ネット屋で遊ぶ。日本語が使えるネット屋でとても便利だった。

思う存分ネットをしたあと、ホテルに戻る。大晦日のためか、繁華街を歩く人の数もやや多いように思った。でも、特別に多いというわけでもない。

ホテルに帰りつくと、シャワーのあと、翌日の朝も早いので、早めにベットにもぐりこんだ。

 

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