5   パ リ の 元 日(4日目)

 

 

 

 
 初めて迎えたヨーロッパでの新年。パリでは元日はミュージアム系の観光地のほとんどは閉まっているので、どこに出かけるか困ったのだが、元日でも入れるエッフェル塔に行くことにした。

 18年前はあまりに長い行列に閉口して、上がるのをあきらめている。ほかに行き場のない観光客が押し寄せて、この日

も長い行列だということは予想できたが、一度行ってみたいこともあり、いつも通りの朝食のあと出発。

 上左  RERのA線でエトワールへ。

 上右  エトワールが終点であるメトロ6号線。終点部分は同一方向に回転する単線のループ線になっていた。

 左  トロカデロで下車し、地上に出てすぐのシャイヨー宮へ。シャイヨー宮のテラスはエッフェル塔の撮影の名所。

 
 エッフェル塔に向かう途中から見たシャイヨー宮。よく見ると、テラスには人がたくさん立っている。1937年の万国博覧会の会場として造られ、現在は博物館になっている。

 下左  セーヌ川を渡り、すぐにエッフェル塔に到着。やはり長い行列ができていた。

 下右  エッフェル塔の真下から上部を覗いてみた。

 
 
 長い行列に1時間ほど並んでやっと塔の途中階までいくエレベータに乗って途中階で降りるとまたもや長い行列。最上部に上がるエレベータの行列だ。ここでもう1時間ほど並んだ。風が強くて、かなり寒い。さらにこれだけの人が上がって塔は安全なのかと気にもなった。

 最上部に上がると12時前。風は途中階よりさらにきつく吹く。ここの名物、シャンペンの売店に行ったが、寒いので飲まずじまい。

 
 先ほど行ったシャイヨー宮。

 背後に見えるビル群は副都心のラ・デファンス地区。高層建築が集まっている。

 
 足元のセーヌ川。パリ市街地が延々と続いている。
 
 
 上左   エッフェル塔からアンヴァリッド方面に散歩。商店は半分くらい開いて、半分くらい閉まっている。

 上右  アンヴァリッド。

 左   アンヴァリッドのすぐそばのブラッサリーに入って昼食。

 
 
 上左  ムニュにした。グラスワインがついてくる。

 上右  前菜は3種類の中から選ぶようになっていて、マヨネーズつきゆで卵にした。

 左  メインはステーキにした。こしょうの効いたソースがかかっていた。食べ終わるともう14時30分を回っていた。

 
 アンヴァリッドはルイ14世の建てた廃兵院。廃兵とは、負傷・病気のために障害をもち除隊になった兵士。

 ここが有名なのはナポレオンの墓があるからだが、元日は、庭には入れるが、内部には入れず、墓を見ることはできなかった。

 このあとメトロに乗って、モスクに向かった。パリのモスクはムスリム以外にも公開されていて、しかも元日も開いているので行ってみたのだ。

 

 モスクの正面。この旅は、どこに行っても、交通費も入場料も食費も何もかもクレジット払いのキャッシュレス旅行で、手持ちのユーロが全然減らなかった。そんな中で、唯一、ここでは2ユーロ払った。

 

 
 モスクの中庭。
 
 モスクの内部。ここはムスリム以外は入れないが、入口から覗くことはできる。

 下左  もうひとつの中庭。

 下右  玄関。

 モスクと同じ敷地内にはレストランがあって、イスラム圏の料理が味わえるようだし、今度はレストランにもきてみたい。すぐそばにはハマムもあった。

 
 
 モスクの近くにアラブ世界研究所があり、ここの博物館も元日でも開いているので訪問してみた。

 下左  博物館の入場券は研究所の建物で買うのだが、博物館は研究所の前庭にある変わった形の建物。

 下右  博物館の内部。展示そのものは、あまり楽しめず、印象にも残らなかったが、建物は忘れられない。

 
 
 この日の最後はカルチェラタンの散策。すでに薄暗くなっていた。
 メトロの駅まで歩 くともうかなり暗くなっていた。パリ観光はこれでおしまい。あとは帰るだけ。

 

 駅には、まん丸の腰掛。パリらしい腰掛じゃないか。

 

 上左  昼食が遅かったので夕食も21時ごろにした。泊まっているホテルの1階には、ホテルとは別の経営のブラッサリーが入っていて、玄関もホテルとは別になっている。小雨が降っていたこともあり、パリ最後の夕食はここで。

 ムニュにはハウスワイン500mlがついていた。ジョッキ風の入れ物に入ってでてきた。

 上右  前菜はスモークサーモン。

 左  メインはリブステーキ。

 リブとは肋骨のこと。特にやわらかい部位である。

 焼き方を聞かれなかったので、見た目、焼けすぎかなという感じだったのだが、中はほどよく焼けていた。味がよく、量も多く、パリ最後の食事にしてよかった。それでいて値段は17ユーロ(約1800円)で安い目だ。

 デザートはティラミス。すでにお腹が一杯で食べるのに苦労したくらい。

 食べていた場所は、ホテルの自室の真下くらいの位置だったが、いったん外に出て、また戻った。

 

 

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