日 目  後 半

 

  先ほど昼食をとった食堂のすぐ前に町営バスの停留所がある。

 所定の発車時刻の5分前にバス停に到着。定刻にやってきたバスに乗車。ここまで無人だったバスに自分を含め3人の観光客が乗車した。

 16kmほどの道のりを30分ほどかけて走行。末端近くで地元客1人を乗せたが、それで乗客すべて。

 

 整理券には「うにまる」が描かれている。「うにまる」は奥尻町のマスコットキャラクターだ。

 青苗からバスターミナルまで620円だった。

 終点のバスターミナルに到着。ただし、バスターミナルってもバス2台が止まれる場所があるだけ。

 バスターミナルの前に建つ建物がフェリーターミナル。ターミナルの2階には土産物屋がはいっていて、少し見てまわった。

 飛行機の客がわずかだったことから考えて、大多数の客は、観光客、地元客とも船を利用していると思われる。でも、船がターミナルに着いている様子は見ることができなかった。

 船の切符売場。

 掲示されている時刻表を見ると、6時50分に奥尻を出、江差、奥尻、瀬棚、奥尻、江差と回って20時55分に奥尻に戻るというパターンで運行されていることがわかる。

 15時30分発の観光バスに乗車。奥尻の観光バスは、7月、8月のみの運行。午前、午後の2便だが、午前は島の西部には行かない。

 午後便で料金は3000円。町営バスで島の西端と北端を往復しただけでもこれ以上の値段になるうえ、奥尻島津波館の入場料も含まれるのでお得な感じだ。 

 

 

 この日の乗客は自分を入れて何と2人。7月20日ごろまでは少ない人数の日も多いとか。7月20日以降が観光シーズンで半分ほどの席が埋まることが多いという。

 2人のためにガイドさんはきちんと説明してくれて感激。

 最初に向かったのは島の最北端の稲穂岬。この岬の周辺は賽の河原とよばれていて、海難犠牲者を慰霊する霊場となっている。

 いたるところに石を積み重ねたケルンがおかれている。 

 

 

 

  

 震災の慰霊碑もあり、その両側にはお地蔵さんが建っていた。

 少し内陸に入った高台の上に稲穂岬灯台が建っていた。

 1891年に建てられたもので、黒白に塗り分けられていて、四角い点で珍しい灯台だ。震災のときにはこの灯台は無事だった。

  なべつる岩。奥尻島のシンボルといえる岩。高さ19.5m。夜になるとライトアップされるという。震災の時には一部壊れて、修復されたという。

 

 

 

 

 うにまるモニュメント。ムラサキウニをシンボル化したもの。120本のトゲがでている。

 

  海岸べりにどんどん南下。集落のあるところにはすべて、防潮堤が築かれている。

 

 

 

 

 

  津波の際に、川が逆流するのを防止するための水門。

   再度、青苗地区へ。奥尻島津波館に入場。津波の際の記録フィルムは被害の状況をよくとらえていてよかった。震災のさいの写真も多数見ることができた。  

 

 

 

 

 右の画像の白い四角は震災のときの島内の犠牲者の数をあらわしているという。右下に写っている展示台も震災時の様子などを伝えている。

 時空翔。 震災の慰霊碑。

 土を盛った上に建っているのだが、土は、フェリーターミナルのそばで発生してホテルを飲み込んだ土砂崩れの土砂を利用している。

 慰霊碑の中央にはくぼみがあるが、震災のあった7月12日に夕陽がおさまるようにしてある。

  島の西部へ。島で最高の高さを記録した津波23.3mの看板がたっている。 

 

 

 

 

 右は看板を拡大したもの。

 ホヤ石。ホヤに似ているからだとか。

 

 

 

 

 

 モッ立岩。男性のシンボルに似ているというが、大きくはないので注意して見ていないと見つけにくい。

  島の西端の神威脇地区を望む。ここには町営の温泉がある。 

 

 

 

 

 

  北追岬公園。独特の彫刻がある。

 かつて硫黄鉱山があって栄えた幌内地区を望みながら高度をあげ、産業開発道路に入った。

 

 

 

  霧がきつく視界が悪いので、産業開発道路は途中で切り上げ、島の中心部に向かう中央線を利用。

 島の中心部で泊るお客を降ろして、自分の宿がある北部へ。

   この日の宿は、民宿の御宿きくち。

 観光バスの最後はそれぞれの客が泊る民宿に連れて行ってくれるのでとても便利だ。

 この宿は車道から少し入ったところにあるので、100mくらい歩いたがすぐにわかった。

 宿に着いたのは18時30分。 荷物を置いて、すぐに夕食。

 食事の一番よさそうなコースを予約しておいた。

 かなりの量で食べごたえがあった。

 部屋も新しく、接客も好感がもて、いい宿に泊まった。

 

 
左 あわび焼   右 煮魚
左 刺身盛り合わせ、うに、たこ和え物   右 あわび刺身、もずく、茶碗蒸し、サラダ
左 うに鍋  右 魚からあげ
左 いかソーメン   右 うに丼

 

 

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