1 日 目    黒岳の登頂はできず温泉でのんびり

 

   1年ぶりの旭川空港。昨年も同じ時期にやってきた。目指すは大雪山系の紅葉。昨年は旭川に2泊して真ん中の日に旭岳の麓を見て、温泉につかった。

 今年は層雲峡に2泊して真ん中の日には高原温泉の沼めぐりをする予定。紅葉には少し早すぎたようだが、高いところでは多少は紅葉にもめぐり合えそうだ。

 空港からまずは旭川駅前までバスで向かう。バスは各航空便に接続していて、それほど待たずに出発。 

 
 旭川駅前まで35分。到着後まず向かった先は、道北バスの駅前案内所。駅前にあるビルの地下にある。

 ここで3000円のバスカードを購入。3000円で3400円分乗車できる。旭川・層雲峡間は1950円なので、往復3900円のところ3500円で乗車できる。5000円カードのほうが割引率が高 いのだが、またくるのがいつのことかわからないので、3000円のにしておいた。

 計画段階ではまったく知らなかったのだが、今回の旅行の日程と同じ日程で、旭川駅前で「北の恵み食べマルシェ」といういわば北海道各地のB級グルメを集合させたようなイベントが行われていた。行った日はイベント初日で各店がオープンして間もないころだった。

 バスの乗継時間は45分だったのだが、バスカードを買ってりしてあと35分。5分前にバス停に向かいたいので30分間で回れるだけ回ろうと思った。

 北海道各地の食べ物を出すテントが駅前の通りに延々と続いている。100mほどで終わりかと思ったら500mくらい歩いてもまだ終わらないので、先端まで行くのはあきらめて引き返すことにした。 かなりの人出があることにも驚いた。

 途中で少し買い食い。

 下左  富良野の「なまら棒」。スティック状の春巻きというか餃子というかそういう感じ。

 下右  厚岸の「つぶ貝」。焼きたてでウマー。

 
 
 時間はあっという間にすぎ、食べたのは2品しただけ。帰る日にも旭川に立ち寄るのでそのときにもう少し食べてみたいと思う。

 バスの乗継時間がヒマになるのではと思っていたが、全然そんなことはなかった。むしろ、もっと時間があったほうがよかった。バス停に着いたとたんに、バスが入っていくるというタイミングのよさ。なんせぎりぎりまで会場をうろうろしていたので。

 
 途中、上川駅で5分ほど停車。たまたま特急オホーツク網走行きが到着し、出発していった。

 最初から最後まですいていたが、旭川から層雲峡まで通して乗った客も自分以外に何人かいた。

 下左  層雲峡バスターミナル到着。所要時間1時間50分。ずっと曇っていたが、層雲峡で下車すると小雨が降っていた。黒岳に上るかどうするか迷うところだ。

 

 
 上右  2泊した「ホテルノーザンロッジ」。ホテルと名乗っているし、ロッジという名前もついているが、実質はホテルでも山小屋でもなく温泉旅館だ。ここで大きな荷物を預け、小雨が降っていたので防水のウインドブレーカーを上下着て、靴もトレッキングシューズに履き替えた。

 左  ロープウェイの駅。ロープウェイは20分ごとに出ている。ぎりぎり間に合わず、20分後の便になったのだが、山上で歩けた距離の違にこの20分は大きく影響した。

 
 
 上左  ロープウェイ。悪天候にもかかわらず乗る人は結構多かった。13時20分発。

 上右  山上の黒岳駅では小雨と霧が混じり視界が非常に悪かった。多くの人はあきらめて引返したようだったが、リフトで上に上がるとこれよりましな天気だという話も聞こえてきて、リフトでさらに上に上がってみることにした。

 左  リフト乗場まで200mほどだが、その途中にちょっとした資料館があったのでのぞいてみた。

 

 
 上左  リフト乗車中。霧のため乗っている人は少ないが、平常どおりの運転。

 上右  リフトの上の駅。視界は相変わらず悪い。

 入山名簿に名前を記入して登山開始。このとき14時。1時間30分で山上までいければと思ったが、とんでもなかった。水平距離では山頂までわずかだが、岩のころがる傾斜のある道が延々と続いた。 おまけにすべりやすく、ぬかるみも多い。

 

 
 ところどころで、紅葉しかかっている木がちらほら見られた。なかには赤くなっているのもあった。

 でも少し早く来すぎたかなという感じ。山頂の近くでは一面真っ赤になっているということだが、40分ほど歩いて、ちょっと無理だなと思った。

 歩き始めたのが遅い上に、天候がよくない。無理をせずに引き返すことにした。

 
 山頂までの登山路の半分ほど行って、リフト乗場に戻ると15時30分。

 入山名簿に帰着時間を記入するが、自分が入山してから入山した人は1人だけ。やはり14時から歩きはじめるってのは無理な話だったようだ。

 黒岳山頂に行くだけにしても、層雲峡に泊まって朝早くから行くのが正解のようだ。 季節をかえて夏に行ってみたい。

 リフトとロープウェイを乗り継いで層雲峡に戻ると16時過ぎ。

 
 ロープウェイの下の駅のそばに層雲峡ビジターセンターがあり入ってみた。

 大雪の紅葉は一気にやってきて、一気に終わるようで、紅葉目的でやってきてもなかなかうまく見られないようだ。それでも今日わずかだが見られたのでよかった。

 画像の左下に写っている緑の丸いのが、大雪山の立体地図で、層雲峡、明日行く高原温泉、昨年行った旭岳温泉などがかなり近いことが手に取るようにわかる。 

 
 層雲峡の温泉街。あまり広くない温泉街だが、旅館やペンションが十数軒、土産物屋やラーメン屋などもある。「黒岳の湯」という公共の温泉もあったので、また機会があれば入浴してみたい。

 下左  宿に16時30分に戻った。日本旅館でタタミ部屋。自分はこのほうがゆっくりできる。

 下右  風呂。たまたま客が途絶えた時間帯があったので撮影できた。透明の温泉。 もう少し大きいとよっかんだけれどもな。でも、いいお湯であった。

 
 
 19時から夕食。この旅館は夕食に和風と洋風があって選べるようになっていたので、この日は和風を頼んである。翌日は洋風を頼んである。

 質、量ともに満足のいくものであった。かにの手前には、ヤマメの刺身があった。 

 鍋は地元産のキノコを使ったキノコ鍋。あまり見ないキノコだ。あと、牛ステーキがあとで運ばれてきた。

 
 デザートをいただいて食事終わり。翌日の朝食はおにぎりにしてもらっている。最後におにぎりを受け取って部屋も戻った。ネットができないこともあって、早めに寝て翌日に備えた。

 

 

 

大雪のトップへ   ユーラシア紀行のトップ へ   2日目へ