日 目

(旧暦1月2日)

  8時にホテルをチェックアウト。13時の高速船で澳門をあとにする予定だが、いつでも乗船可能な上環行きとは異なり、空港行きは出発1時間前には手続きを終えなければならない。そんなわけで、この日、使える時間は8時から12時まで。時間が惜しいので、朝食は抜いて、昼食を早めにとることにした。

  まずは、小観音堂に向かったが、小観音堂と道路を隔てて、ヨーロッパ風の住宅があった。いつごろの建築なのだろうか。

  小観音堂は小さな堂であった。

  このあと、モンハの丘に上った。坂道を上がっていくと、ホテルやレストランがあり、さらにすすむと砦があった。

  砦からは、丘よりずっと高い高層住宅がよく見える。

  丘をおりて向かったのは観音堂。前庭に面して3つの廟があり、それぞれは奥に2つの廟があり、計9つの廟のある大きな寺である。

  お正月であるためか朝から参拝客が多く訪問していた。

  このあと、前日に行けなかった唯一の世界遺産であるギア要塞に向かう。ケーブルカーがあるので、乗り場に行ってみたところ何と修理中の掲示があったので、歩いて上る。

  ケーブルの山頂駅のすぐ下から山頂駅を望むと、そう高い丘でもない。階段を上がること10分。山頂駅に到着し、丘の上にある遊歩道をギア要塞に向かった。

  
  ギア要塞(30)のある丘は、モンテの丘やモンハの丘よりも高く、澳門の半島部で一番高い。とはいっても、高さ90mだが。要塞に入ると、白い灯台と教会があった。この灯台は下からもよく見え、今でも船の運航に大切なものである。教会は本来は開いているはずなのだが、この日は閉まっていた。

  かつては、澳門で一番高いこの丘からの見晴らしはとても良かったのだろうが、今や高層ビルに隔てられて、他の丘などはよく見えない。

  丘をおりるのには、上がってきた道とは別の道を使った。あっという間に丘を下り、丘の下の通りをケーブル乗り場近くまで戻った。

  孫文紀念館にやってきた。孫文紀念館は国境をこえてあちこちにあり、今まで広州、台北、シンガポールの紀念館に行った。でも、残念ながら、お正月休みだった。また来ることにしよう。

  このあと、ロウ・リム・イオック庭園へ。蘇州にある庭園に似ているが、掃除が行き届いていなかったのが難。

  昼食には、ガイドブックであたりをつけたマカオ料理店に行くことにし、まだ時間があるので散歩がてら歩いて向かった。途中、八角堂があり、名の通り、八角形をしたミニ図書館だ。

  八角堂は、澳門もメインストリートである新馬路の基点でもある。さすがに、このあたりはビジネス街の中心といった感じだ。この道を1kmも歩けばセナド広場などのある澳門の中心部に達する。

  ギア灯台の麓も通り、あたりをつけたレストランの近くまで歩いていったのだが、場所がよくわからない。歩くことができてもタクシーできたほうがよかったかもしれない。もう店を探し回るだけの時間もないので、麺類の店に入った。

  コーヒーのついたラーメン定食風のものを注文。麺はインスタントラーメンで、ハムエッグが入っていた。

  フェリーターミナルまではさらに1kmほどあったが、歩いてみた。途中、テーマパークがあり、無料なのではいってみた。ローマの競技場の遺跡のようなものや古代中国の建物を模したものなどがあった。

  空港から澳門へは180香港ドルだったが、空港へは200香港ドル。差額の20香港ドルは、澳門の出国税だ。乗船券購入後すぐに出国手続きをして、空港行き専用の待合室に行ったところ、すでに待合室はあふれんばかりの中国人で埋め尽くされていた。待合室からは、入国時には天気が悪くてはっきり見えなかった、澳門本体とタイパ島を結ぶフレンドシップ大橋がよく見える。

  この日は、満席に近いような客の入り。待合室に入るところのチェックコーナーで座席番号シールが切符に張られた。

  高速船を降りたところで、飛行機のチェックイン。航空会社別のカウンターがフェリーターミナル内にあるのだ。チェックインのさいに、香港出国税の払い戻し用紙も渡される。その用紙と引き換えに、120香港ドルが返金される。何か得をしたような感じだ。

  香港の空港風景。キャセイ航空の飛行機が多く、壮観な感じだ。

  機内食では、ビーフをチョイス。まもなく関西空港に戻った。2泊3日短い旅であったが、いろいろ回ることができてよかった。

  次回は、今回入場できなかったところをまずは押さえたうえ、タイパ島、コロアネ島にも行ってみたい。香港とは違う澳門、、次回も、香港のついでに澳門に行くのではなく、香港は香港、澳門は澳門で別々に行こうと思う。

 

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