1日目  旺 角 ・ 油 麻 地

 

   JAL便で関空より香港へ。近畿地方はあいにくの風雨だったが、ほぼ定刻10時に出発できた。

  一週間後から映画館で上映される「エリザベス」が事前上映されていて、ニュースのあとで視聴した。この映画、見に行くつもりしていたので、グッドタイミングだった。

 

 

  機内食は、ソースの中に白身魚がかくれている。

  到着までに映画はなんとか見終わった。

  香港には、13時15分に到着。

  入境審査、税関を出ると、新年気分あふれる案内所があった。香港ドルをキャッシングで多少手に入れて、市内へ。この時点で13時50分ごろ。

  まずは、S1の東涌行きの空港バスで東涌に向かう。(下はS1車内。普通の2階建てバスだが、大型荷物置き場がある。)  

 

 

  香港の空港から市内へのアクセスだが、機場快線(エアポートエクスプレス)が一般的で、たいていの人が利用するだろう。市内から空港へ行くときは、香港・九龍両駅で搭乗手続きができるから便利だ。ただ、難点は高いこと。往復買えば片道90HKD、普通の片道料金は100HKDだ。

  一方、一番安く行く方法は、九龍方面に行く場合なら、空港から東涌までS1のバス、東涌から地下鉄東涌線、そして茘景乗換えて地下鉄で行く方法だ。(左は東涌にて)

  香港島方面の場合なら、東涌から香港まで地下鉄東涌線に乗り、中環まで駅構内の乗換えを行い、適当な駅まで地下鉄で行く。

   昨年は、空港から東涌までS1のバスに乗ったあと、ランタオ島の島内を回っている。そして、東涌から地下鉄東涌線で香港まで行った。このときに、一番安いことがわかった。

  ただ、このときは、途中で数時間、ランタオ島をまわっているので、どのくらいの時間がかかるか、だいたいはわかっていたが、はっきりはしなかった。今回、所要時間も確かめることができた。

  今回は、油麻地にホテルをとっていた。東涌から地下鉄東涌線、そして茘景乗換えで油麻地まで行った。S1のバスはHKD3.5、地下鉄はHKD15.5だったが、オクトパスを使うと、HKD3.0、HKD13.5だった。

  油麻地に近い機場快線の九龍まではHKD90だ。だから、およそ5分の1の値段。(右上は茘景で乗り換えた車内)

  所要時間は、乗継ぎ時間も入れて1時間5分。機場快線と連絡の無料バスなら乗継ぎ時間も入れて35〜40分ほどだろうから、なんとか我慢できる範囲だ。(しかし、帰国時は機場快線を使った。これは駅で搭乗手続きをするためだ。搭乗手続きは飛行機の出発の1時間30分前まで可能で、今回は1時間45分前に手続きをした。) 
 
  今回利用するホテルは、香港中華基督教青年会国際賓館(YMCAインター ナショナルハウス)。

  地図で油麻地の地下鉄駅から5分とかからないことは確認している。どの出口から出るのがいいだろうかと少し迷ったが、すぐに解決。D出口に「青年会YMCA」と書いてあるからだ。

  出口を出て、100mほどでホテルの玄関に到着した。到着時間は15時10分。

  香港で今まで泊まったホテルとくらべて、室内、サービス、駅からの距離などがよいわりに香港としては安めなのでまた利用してもよいと思った。

 

 

 

 

  今日歩き回るルートを考えながら、16時すぎまで、1時間ほど部屋で一休み。

 

  まず向かったのは、女人街。九龍のメインストリートである彌敦道(ネイザンロード)の2本東側の道のうち、旺角付近の呼び名だ。

  どうしてかというと、狭い道の両側に女性向けの衣料品や小物を売る露店が並んでいるからだ。歩けるのは道路中央の2mほどの部分と、建物の軒先(露店の裏側)。  

 

  17時ごろ夕食。17時っても日本時間では18時だから、お腹もすくわけだ。

  「大家食 小鍋麺線」という麺類の専門の店に入った。旺角周辺を中心に数店舗出している店のようだ。

  麺は、手攪麺・削麺・南瓜麺・削瓜麺から選ぶ。手攪麺は細く、削麺はきしめんのように太い。南瓜麺はかぼちゃ入りで黄色い麺で細く、削瓜麺はその太いタイプ。あとで、かぼちゃ入りってのは珍しいとは思ったけど、注文時は気づかず、削麺にした。

  そして、具もいろいろ選べるのだが、東披肉にした。さらに、煙肉金槙ェを注文。えのき茸をハムで巻いてそれを揚げたもので、はじめて食べた。

  香港や澳門では、新年早々は特別追加料金をとる食堂が多く、麺はHKD19、おかずがHKD15のところ、HKD41だった。とはいえ、美味しい店だったので、また使ってもいいかなと思った。

 

 

 

 

 

 

  次に、花園街に行った。

    旺角の東西のメインストリートである亜皆老街(アーガイルストリート)を越え、ミニバスのターミナルのようなところを過ぎると、歩道橋がある。地下鉄の旺角と旧九広鉄路の旺角東の駅同士を結ぶ橋だ。右は、この橋の上から、花園街を撮影したもの。

 

 

 

 

 

 

  花園街に入ってすぐのあたりは果物屋が並んでいる。油麻地、旺角といったあたり、あちこちに繁華街があるが、特定のものを販売する商店が集まっている傾向がある。

  ところで、きんかんを入れた袋になぜか「さつまいも」とは謎だ。  

  さらに少し行くと、雑貨店が並ぶ。新年グッズを大々的に売っている店が多い。

  下は、お年玉袋。大人が大人に、少しだけお金を入れて渡す習慣があるようだ。

  移動アイスクリーム屋で、ソフトを買って少し休んだ。

  次に、花壚道。花屋が並んでいる。

 
  花屋の並びが終わると、雀鳥花園がある。小鳥屋が集まっているエリアだ。ただ、新年だったためなのか、それとも、行った時間がすでに18時ごろと遅かったためなのか、店は閉店していた。左は、雀鳥花園の入口。

 

 

 

 

 

  次に巨大ショッピングモール「新世紀広場」へ。右は、その1階の中心にて。このショッピングモールは旺角東の駅舎と一体化している建物にある。

  2007年末、香港地鉄と九広鉄路が合併して、香港鉄路になった。略称は、地鉄の略称MTRがそのまま港鉄の略称になっていて、九広鉄路の略称KCRが消えた。 何となく、地下鉄が国鉄を吸収したような感じだ。マークも旧地鉄のマークが旧KCRでも使われている。

  このとき、旧地鉄と旧九広鉄路の合併で、旺角という駅が2つになったため、旧九広鉄路の駅は、旺角から旺角東になった。左は、その2つの駅を結ぶ歩道橋。  

  旺角から油麻地まで、彌敦道やその西の上海街を歩いた。

  上海街は店が開いておらず、人通りまばらだった。下、右は彌敦道にて。

  そして、いよいよ、この日の街歩きで一番楽しみにしていた廟街へ。油麻地から佐敦にかけての、彌敦道の2本西の通りである(一部は1本、一部は3本西になっている)。

  

 

 

 

  この付近で何か食べようかなと思っていたが、お腹がかなり膨れたままだったので、重い料理の多い食堂には入る気にならず。

 
  香港で有名なデザート専門店に「許留山」がある。あちこちに出店していて、よく目につくところに出店する傾向があり、主な繁華街では簡単に見つかる。

  同じく有名なデザート専門店「糖朝」が高級店志向で、デザート以外の一般料理も多く出しているのとは反対に、リーズナブルな価格設定で、ファストフード店的な店構えをしており気楽に入店でき、あくまでデザート中心のメニューでやっているのが特徴。
  歩いていると、廟街のど真ん中にも「許留山」があり、入店したわけだ。すでに夕食を食べていた自分の場合、露店の食堂で出ている料理は食べるのは無理で、デザートなら別腹だから食べられると思ってだ。

  この店はマンゴー系デザートが有名なのだが、今回はポスターが目についた「紫醉情迷」にしてみた。紫米と芋も混じった白玉デザートで、大根餅のようなのも付いていた。

  廟街の名前の由来になったであろう、天后廟に行ってみた。海の女神を祭る。とはいえ、夜間なので閉まっていた。

  この廟の前の公園では、お年寄りが集まって談笑中。

 

 

 

  さらに進むと、手相はじめ占い屋のテントが軒を連ねていて、妖しい雰囲気をかもしだしていた。 この付近は少し人通りが少ない。廟街以外の道をたどる人の方が多そうで、占いエリアは見過ごすされやすそうなためか。

  廟街はまだまだ続く。衣類やかばん、雑貨などを売る露店が並んでいる。衣類店だが、夕方に行った女人街に比べて、こちらは男性用の衣類を売る店がほとんどだ。

  結局、廟街の一番南の佐敦まで歩いた。そのあとは、彌敦道を北上し、ホテルに向かった。4時間ほど、香港のエキスが詰まったような活気ある街歩きを楽しみ、ホテルに戻ったのは20時過ぎ。 

 

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