2日目前半  澳 門 の 半 島 部

 

  2日目は朝から夜まで澳門ですごす。澳門へは上環を7時発のフェリーで渡る。

  香港と澳門を結ぶフェリーは2社ある。上環発の「噴射飛船Turbo Jet」と尖沙咀の中港城発の「新渡輪First Ferry」だ。昼間でいうと噴射飛船は15分間隔、新渡輪は30分間隔である上、上環は地下鉄駅から近いのに対して、中港城はバス利用になる。

  両方試したいが、朝は便利な噴射飛船、帰りに新渡輪を使うことにした。

  ホテルを5時50分に出発し、油麻地の駅まで行くと、まだ地下への入口が閉まっていた。ほどなく係員がやってきて、入口の扉をあけた、(画像 上)

  6時6分の始発電車の出発時間が近づくと客が集まりだした。(画像 右) 油麻地始発の電車だが、3分の1くらいの席が埋まった。

  上環のフェリーの切符売場には6時30分ごろに到着した。

  切符を買っても、出境検査場が閉まったままで、しばらく待った。6時45分ごろにようやく検査がはじまり、検査後は、待合室へ。

  待合室では、まずは座席指定のためにカウンターへ。(画像 左)

 

 

 

  乗船は6時55分ごろ。出航は少し遅れて7時5分。出航後すぐに、澳門の入境カードが配られる。

  そのあとは、軽食の注文取りが回ってくるが、澳門に着いてから朝食をとるつもりだ。

  澳門到着は8時5分ごろ。ちょうど1時間で到着だ。

  入境検査も待つことなくでき、すんなりと入境できた。

 

 

 

 

  中・葡・英3ヶ国語による掲示。これは、世界中探してもマカオでしか見ることができないものだ。

  港のバス乗場から3番のバスに乗車。関閘(関門)行きで、セナド広場の前も通る。

  澳門のバスは黄と青の「新福利」と白とオレンジの「澳巴」の2種類があるが、「新福利」のほうが路線が多い。結局、この日利用したバスは「新福利」ばかりであった。

 

 

 

  このバスは半島部だけを走るので2.5パタカであった。香港ドルでももちろんOK。ところが、離島部を含むバスでは、3.3とか3.7パタカのバスもあるのだ。この半端な数のお金が用意できず、切り上げた額のお金を払わざるを得なかったこともあった。

  セナド広場の前で下車。8時30分。

  広場には、ねずみの大きなはりぼてが飾ってある。

  セナド広場に面した店で朝食をとろうって考えていたが、空いていたのはマクドナルドだけ。

 できれば、中華風の店がいいので、広場周辺を探し回った。

  入店した店。表はパン屋なのだが、奥のほうが麺や飯を出す店になっている。

 

 

 

 

 

  ワンタンメンを注文。海老入りの大ワンタンが入っていた。おかずも注文しようかと思ったが、あとでエッグタルトなども食べたかったので控えておいた。

  食後は、聖ポール天主堂跡に向かった。ところが、本来は左折しなければならないといころを直進してしまったために道を間違えてしまった。おかしいと気付いたが、あと少し行ってみようと歩き続け傷口を大きくしてしまった。

  完全に間違えに気付いたのは、左のポルトガル総領事館。返還後、総督府はマカオ政庁になったので、別の場所に総領事館がつくれたようだ。

  位置確認のため、もう少し歩いてみた。  

  北朝鮮の不正資金を扱ったという話題で有名になったバンコデルタ。

  以前、マカオに来たときにこの銀行は覚えていて、TVにこの銀行が搭乗するたびに、あぁ、あそこの銀行だなと思いながらTVを見ていた。

  結局1kmほど間違った道を進んでしまったようだ。 同じ道を引き返し、間違った三叉路で、今度は聖ポール天主堂のほうに進んだ。

  聖ポール天主堂跡。

  ここにくると、この壁だけが残された建物がよくぞ倒れずに残っているものだと思う。

  裏手には小さな博物館もあるが、道を間違えて、すでに30分ほど時間をロスしているので、博物館はパス。

  

  階段をのぼり一番上までは行ってみた。

  左端のほうに、葡京酒店(ホテルリスボア)が見える。変わった形の建物だ。

  この時点で10時。この日は午前中で半島部を切り上げてタイパ島・コロアネ島に向かう予定。でも、半島部でまだ行く予定のところがあり、すぐに階段を下りた。

 

 

 

 

 

 

 

  このあと、近くでエッグタルトを食べてみた。「鉅記」という店のものだ。熱々で美味しくいただく。

  セナド広場に戻る。赤い提灯で埋め尽くされ。おめでたいことがよくわかる。

  このあと、前回のマカオ訪問では行けなかったペンニャ教会に向かう。

  民政総署のなかにはインフォメーションがあるので、ちょっと入ってみたが、この日は日曜日でお休み。休日に営業しないというのは、不便だなぁ。

  民政総署の横の通りは坂道になっていて、その坂道を上がっていく。

  そして上がりきったところが、聖オーガスティン広場。 息をきらしていたので一服するにちょうど都合がよい。赤・黒・白の花模様の美しいカルサーダスが描かれている。

  この広場の周りの建物は、黄色く塗られていて、ポルトガルの雰囲気が残っている。

  すぐに聖オーガスティン教会がある。前回は、固く閉ざされていて、中に入れなかった。

 

 

 

 

 

 

  今回は、日曜礼拝だろうか。たくさんの人が集まっていた。しばらく待ったが、何事もおこらなかった。ところが、外に出たとたん歌が聞こえてきた。10時30分開始だったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

  次に、聖ローレンス教会へ。ここも前回は閉まっていたのだが、中に入ることができた。祭壇に正月らしい飾りつけがしてあった。

  さて、ペンニャ教会に行くのだが、どのようにして向かうのか、はっきりしない。

  ここの水を飲むと澳門から離れなくなるという伝説があるリラオ広場までやってきた。このあたりのすぐ頭の上あたりがペンニャ教会のはずだ。

 

 

 

  リラオ広場のすぐ脇にある横道に入った。かなり急な坂道になっていて、最後の部分は階段になっていた。

  右は、階段もあがたっところから、たどってきた道を眺めたもの。小道の向こうに、少しグリーンの色をした部分があるのがわかるだろうか。そこが、リラオ広場で、上のグリーンの建物が見えているのだ。

  さらに、しばらく歩くとペンニャ教会が右手高くに見えてきた。まだ、こんなに高いところに上がらねばならないのかと、少々うんざりさせられた。

  急な坂道を上がる。

  ペンニャ教会が建つのは西望洋山の山頂で、ギアの灯台が建つ東望洋山についで高いところだ。

  歩いてのぼるのは結構疲れるのだが、何とか上がりきった。そういえば、前回の訪問時、ギアの灯台も、ケーブルカーが運転されていなくて、歩いて上った。どちらも同じくらいの大変さだ。

  教会は、装飾があまりなくシンプルなデザイン。

  内部もカトリック教会にしては、簡素なつくりになっている。

  ペンニャ教会からは、マカオタワーがすぐ目の前に見える。この日は霧がたちこめていて、タワーの展望台からはほとんど何も見えないだろうなと思った。

  そして、うっすらとタイパ島が見える。この橋を渡って向かうのだが、バス乗場の葡京酒店まで歩かねばならない。

 

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