2  17年ぶりの深せんとミニオフ会

 

  パンダホテルの難点は中心部まで出るのに、駅までの歩きと地下鉄の乗車時間を合わせると30分くらいかかることだ。たいしたことないとも言えるし、急ぐ時は結構かかるという感じだ。この日は、飲茶でスタート。

 

  旺角の駅を出たところで見かけた2階バス。出前一丁の広告入りだったので撮影。17年前に香港に来たときに、出前一丁がスーパーにたくさん売られていてびっくりしたことがある。以来、ずっと人気商品の地位を維持しているのだろうか。

  旺角の倫敦大酒楼。数少なくなったワゴン式飲茶で知られている。かつては油麻地にも店を構えていて、そちらにも行ったことがあるが、そちら閉店。ここは2度目の訪問だ。

 庶民的な店で一人の客が結構多い。新聞を広げて読んでいたりする。土曜日にいったのだが、休みだから家族で飲茶って感じの客も多い。

 左 ココナツに入った豆腐花。ココナツの味で美味しい。

  右 ハスの葉ごはん。鶏肉などが入ったおにぎりともいえる。

  左下 野菜を巻いた春巻き風のもの。

  右下 肉しゅうまい。

   飲茶のあと、17年ぶりの深せんに向かうため、まずは旺角からMTRで九龍[土へんに唐]へ。ここで東鉄線に乗り換える。

 東鉄線はもとはKCR(九龍・広州鉄道)でいわば香港の国鉄だったが、一昨年、MTR(地下鉄)に吸収された。路線の短いMTRが路線の長いKCRを飲み込んだのだ。

 現在ではMTR東鉄線になり、九龍[土へんに唐]の駅も以前からある乗り換え通路も、工夫されて、改札内での乗りかえができるようになっている。そして九龍[土へんに唐]から羅湖か落馬州へ、やってきた電車で向かおうと思っていたら、やってきたのは羅湖行き(下左)。

 混んでいて座れなかった。羅湖の一つ手前の上水と羅湖の間は深せんに行く客だけが乗車しているのだが、立ち客があるということは、1本の電車だけでもかなりの客が深せんに入境するということだ。電車は羅湖行きと落馬州行きが交互に、合わせて日中は6分おきに運転されているので、毎日、膨大な数の客が出入境をくりかえしていることになる。

 まずは、17年前の深せんをご覧ください。

  17年前には、深せんのみ有功のビザを羅湖でとって中国に入国。諸手続がかなり面倒であった。そして、深せん市内は高層ビルがたくさん建築中だったが、中心市街地は古くからの建物が残っていた。中国的な市場もあった。

  今や人民元より価値が落ちた香港ドルだが、香港ドルが普通に通用していた時代だ。マクドナルドの写真がそれを物語っている。
 

   羅湖と深せんの駅舎は変わっていない。だが、以前、羅湖の駅舎の前まで車がはいっていたのだが緑地になっている。そして道ゆく人々の服装が時代の変化を感じさせる。

  市内中心部は高層ビルばかりで、かつてあった旧市街地や市場はどこにあったのかよくわからなかった。北京や上海以上に進んでいる感じがするが、香港とは少し違い、中国だって感じはした。

   深せんの地下鉄は2005年に開業し、現在2路線。1号線と4号線だからもっとできるのだろう。今回、乗車したのは、羅湖から世界の窓(「の窓」は本来は「之」+中国漢字の窓)までと、世界の窓を見た後、会展中心で乗り換えて福田口岸まで。

  羅湖から世界の窓までは5元。深せん通というICカードもあって100元だったのだが、買おうか迷った末、買わなかった。

 

  乗降口はホーム側にも扉がある方式。車内は美しいが、余計な物が何もないので無機質、そっけない感じがした。

 乗車券はプラスチック製のICコイン。これを読み取り機にあてると自動改札が開く。下車するときはこのコインを投入口に入れる。この方式は、広州、光州、バンコクの地下鉄で経験済みだ。

  「世界の窓」は世界の名所のミニュチュアを集めたテーマパーク。どうせ子供だましだろうと1時間ほどの滞在で退去するつもりだったが、4時間滞在した。世界旅行マニアにとってはなかなか楽しい場所だったのだ。

 そのため、もう一か所「錦繍中華」という中国内の名所のミニチュアを集めたテーマパークへ行く時間がなくなってしまった。こちらにも行こうと思っている。

  場所は地下鉄1号線の終点「世界の窓」の駅を降りて、上がったところ。上は、地下鉄の出入り口。ルーブル美術館のピラミッドを摸している。

 左は、世界広場とその背後にはエッフェッル塔。この上部までエレベータで上れるので上がってみた。でも、あいにく曇りで市街地ははっきりとわからなかった。

  上は、日本王宮。つまり、皇居のこと。皇居の内部は見たことがなく、あぁこんな感じだったのかって思った。

 上右は、桂離宮。日本の建物は数点あったが、桂離宮だけは原寸大で大きなサイズで作ってあった。着物の貸し出しもやっていた。

 右は、北朝鮮の普通門。ピョンヤンにある。ソウルの南大門や東大門みたいなものだろうが、北朝鮮の名所もミニチュアがあるのが中国らしい点だ。

 上左は、タージマハル。巨大な建物が小さいと、えっと思ってしまう。 

 上は、シュエダゴォンパゴダ。これも同様。何だったかなと一瞬思った。

  左は、シドニーのオペラハウス。。

 下左は、サンピエトロ寺院。掃除中。

 下は、エッフェル塔のエレベータ乗場。

 塔の上からの眺め。

 高層ビルの多さがわかるが、曇っていてよく見えず、残念だった。右下のほうにピラミッドも写っている。

上 凱旋門。背後にエッフェル塔。 

上右 グランドキャニオン。急流すべり兼用だった。 

右 ナイヤガラの滝。

 

 左は、イースター島のモアイ。

 結局4時間かけてパークを一周。外国に行く機会のない若者にとって人気がある観光地だった。

 このあと地下鉄で福田口岸へ。そして香港に戻った。

 右は、福田口岸と落馬州を結ぶ通路で建物の中で結ばれていて、連絡はとてもよい。本当は川で分断されているのだが、よく注意しないと、川の存在に気付かない。自分が行ったときは、出入境手続きをする香港人用や中国人用のところはかなりの行列ができていたが、中国側、香港側とも外国人用は誰一人並んでいなくて、あっという間に中国出境、香港入境ができた。

   香港の入境印。陸路は赤。空港は黒。海路は香港島が紫、九龍が緑。

  尖東行きは12分おきにでていた。羅湖発も12分おきにあって、あわせると6分おきとなり、かなり頻発。

    ネットを通じて知り合った、たかジンさんとミニオフ会が可能なことが出発数日前に判明した。

 その候補として「覇王山荘」で夕食をとることにした。尖沙咀にあり、位置が便利であるほか、2人用テーブルを

つなぎあわせて、顔を突き合わせて話ができそうなのは、お話し好きな仲間には願ってもないことだから。

 20時に尖沙咀駅の北側改札で待ちあわせとした。たかジンさんとは昨年春に石垣でミニオフ会をしており2回目。ほどなく合流できて、店に向かった。たかジンさんは、このエリアに泊まることが多いとのことで、店の前も何度も通ったことがあるそうだ。

 

  飲み物は、お茶と青島ビール。

 量的にはあまり注文しなかったのだが、23時頃まで延々とお話をし続けた。お話がはずんだので料理はこれで十分だった。冷菜は普段避けているのだが、とってみようということになり、とってみるとなかなかよかった。隣のテーブルでは上海蟹を注文していて、上海蟹にもひかれたのだが、蟹を食べると話しづらいのでやめておいた。

  店の雰囲気、場所、味、値段、どれをとっても最高とまではいかないが、話しながら料理を味わうとおいうことを考えればよいお店じゃないかと思った。

 食事後は、この近くで泊まるというたかジンさんと別れて、MTRに乗って終点のパンダホテルにつくと0時前であった。

 

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