1  夕 食 と 夜 景 を 楽 し む

 

  毎年、冬場に香港か澳門に行くようになって7年になる。習慣化してしまい、今年もその時期がやってきたという感じで、香港に向かった。

 今までは関西空港発だったが、JALの関西・香港便が廃止され、他社便を使うことも少し考えたが、JALのポイントのことなどを考慮して、関西発の最終便で羽田に行き、羽田で前泊したうえ、羽田発香港行きを利用することにした。

 

 前夜、23時前に羽田に到着した便はビジネス客が大半であったが、羽田から海外に向かうと思われる旅行客もちらほら。自分の場合、普段通りに仕事から帰宅後、夜の関西・羽田便と最終の伊丹・羽田便を使えば、羽田発の深夜便のほとんどに乗り継ぐことができることも今回わかった。

 今回、羽田で1泊したのは例によって東横イン。ホテルに落ち着くと、もう日付が変わるくらいで、翌朝は7時の送迎バスに乗ったので、ホテル滞在は7時間ほど。東横インのおにぎり朝食はパスして、空港でチェックイン、保安検査の後、ラウンジに行き、朝食をいただいた。

 ただ今回はビジネス(C)にアップグレード(UG)で、早めの昼食になる機内食が楽しみなので、ラウンジの朝食はほどほどにしておいた。

  今回のUGは、マイルやポイントを使ったものじゃなく、予想外のラッキーUGなのでとくにうれしい。CへのラッキーUGは2年ぶり。2年前の関空発香港行き以来。その後、プレミアムエコノミー(PY)へのラッキーUGは何度かあったが、Cへはなかった。

 またPYが設置されている便で、PYをこえCに2階級昇進ははじめて。PYが壁になって、2階級昇進はほとんど行われていないようで、今回は例外的でホント、ラッキーなことだ。座席は最前列なので、調整用の席があてられたようだ。

 JL27に搭乗。この便のビジネスクラス席はシェルフラットシートで、香港あたりにまでの距離となると乗り甲斐がある。

 この日は大雪の予報がでており、気が気でなかったが、予想より気温が高くなり、朝から雨が降っていて、ほぼ定刻に離陸できた。

 ウェルカムドリンクはシャンペンにした。その都度、注いでもらえるのはうれしい。

 おまちかねの機内食は洋食を選んだ。行きの便では洋食にすることが多い。洋食は、フィレステーキとカロリー控えめの魚介類を選べるようになっていることが多いが、ほとんどフェーレステーキを選んでいる。この日もフィレステーキにした。

 ワントレイだと食事時間が短くなるので、短距離線はともかく、余裕がある香港くらいから遠距離は一皿づつ別々に出してほしいなと思う。

 飲み物は赤ワイン。2種類積んでいて選べることや、注いでもらえるのはいいことだ。

 デザートもワントレイに乗せて運ばれるのでとっておいた。それに加えてアイスクリームとコーヒー。

 食後は座席をフラットにして、映画を見ていたのだが、知らぬ間に寝ていた。寝ている間に沖縄や台湾の近くを通り過ぎていたようだ。

 到着間近のアナウンスで目覚めて、着陸に備えての準備。到着は定刻よりもやや早め。

 ビジネスクラスの最前列に座っていたおかげで先頭で飛行機を降りることができた。これはなかなか気持ちいいものだ。ただし、どの方向に行くか注意が必要だけれども。

 入国手続きのあとで、日本の自動化ゲートにあたるeチャネル(e道)の手続きを行った。昨年から航空会社のマイレージ会員の上位会員がこの申請ができるようになったので、申請しておいた。年に一度だし、パスポートの期限がそう長くないのでわずかな回数しか使わないとは思うが、香港の入国は時によって、ものすごく時間がかかることがあるので、とっておいた。

 今回のホテルは、尖沙咀にある香港日航酒店。それで、入国後、まずは、S1バスで東涌へ。そこから東涌線で南昌まで。

 南昌で西鉄線に乗り換えて、尖東へ。そして歩いてホテルに向かった。

 下左 東涌站にて。香港行き電車。これに乗って南昌まで行った。

 下右 南昌から乗った西鉄線の車内。これで尖東まで行った。 

 尖東で下車して、ホテルまでは10分ほど歩く。

 途中は大型ホテルなどが並び、前を歩く建物の数はわずかなのに、時間は結構かかる。

 旧正月からまだあまり日がたっておらず、新春ムードがあちこちでみられる。「龍馬精神」って何だろう?

 香港日航酒店に到着。今まで香港で泊まったホテルの中では一番、ホテル代が高いホテルだ。ここにしたのは、JALの上位会員の特典でもらったクーポンを消費するためだった。航空券などの購入にも使えるが、このさいせっかくなので、普段は泊まれないホテルに泊まってみようと 思ったわけ。

 下左 室内は広い。なんとか、港の一部が見える部屋だった。

 下右 風呂が大きくて、シャワー室が別になっているのがよかった。

 ホテルで1時間ほど休憩したあと、17時の送迎バスで尖沙咀に出かけた。

 食事の前に向かったのは九龍公園。この公園は以前から気になっていたが、便利な所にあるのにまだ入ったことがなかった。

 都心の尖沙咀にかなり広い公園があって、オアシスのようになっている。香港島のビクトリアパークと広いのが共通するが、樹木が多い点が違っている。

 公園内にある香港文物探知館に行ってみた。かつての英国軍の兵舎を改築した建物を使っている。

 どういうわけか通常展示の部屋が閉室になっていて入れなかった。特別展の部屋は開いていた。「古跡串串貢」と題して、香港の歴史的建築の展示を行っていた。これはなかなかおもしろく、ここでもらったガイドブックは翌日のぶらり旅に役立った。

 左  フラミンコのたくさんいる池があった。でもこういうのを見ると、香港は鳥インフルエンザの発生地だとか思い出してしまった。

 下左  九龍側のメインストリートである彌敦道(ネイザンロード)に面した公園のゲート。写真をとろうとした瞬間にライトアップされたので、もうびっくりしてしましった。

 下右  都心のど真ん中、九龍公園の南東の隅にはモスク(清真寺)があった。中で人が動いているのもわかった。

 18時を回ったので、夕食に向かう。尖沙咀に2009年にできたというショッピングモールK11は「ショッピングモール美術館」とよばれているのだが、その地下の「霞飛」というお店にまず行ってみることにした。

 尖沙咀では道に迷いやすいのだが、一角が再開発されていて新しいビルになっていたのですぐにわかった。

 地下街のようになった通路の一角で行列ができていたので行ってみると、めざすお店の行列だった。様子を見てここにするかどうか決めようと思っていたけど、行列を見てここに決めた。きっと美味しいお店に違いないと思って。(画像は店を出た後に撮影)

 18時30分からの開店で並んですぐに入店できた。入店の際に、みなさん予約してうるようで名前を言って、店員がチェックしていたので、まずいと思ったが、ノーリザベーションでもOKだった。

 オープンな店なので、入りやすく、点心と麺がメインなので注文もしやすい。

 

 春風●雲呑 (●は月へんに危)。

 野菜入りのワンタンということだったが、野菜入りの揚げ餃子って感じだった。

 

 

 干貝●○絲酥 (●はくさかんむりの下に羅、○はくさかんむりの下に句に似た字(句の口のかわりに品))。帆立貝入りの大根のパイ。

 

 下  [魚善]糊麺。うなぎの煮込み麺。このお店は上海料理をうたっていたのだが、麺と具を別々に出す上海の上品な店で出す出し方をしていた。スープの味は薄めだったが、具を混ぜると濃くなり、とろみがでた。

 

 滋補潤喉羹。

 漢方薬を使ったデザートで、喉や気管支に効果があり、解毒作用もあるらしい。甘味がつけてあるので食べやすい。

 食事を終えたのが19時45分。20時からシンフォニー・オブ・ライツがはじまるので、海岸に急いだ。

 海岸に着くとちょうど、音楽に合わせて光のショーがはじまった。

 夜景をさらに彩るものでみごたえがあった。

 下左 夜景を見ながらスターフェリーの乗場まで歩いた。

 上右 時計塔のところでは旧正月らしいものも。

 右 夜景を堪能したあとは、海岸べりの星光大道を歩いてホテルに戻った。

 

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