4日目  バ リ 島 北 部 へ

 

 

バリ島北部へ出発
 朝食は7時半から。8時半にバリ島北部のツアーの車がやってくるので、7時半にレストランに行った。レストランは、道路に面していて、夜は一般のレストランとして営業していた。朝食時は、ホテル専用に近かったが、一般客も入れるようになっていた。

 まだ他の客は来ておらず、一番乗りだった。池に面した席についた。パンは食パンかクロワッサンか、卵料理、フルーツかジュースか、コーヒーかお茶かが選べるようになっていた。
 
 この日は、食パン、オムレツ、フルーツ、コーヒーを頼んだ。

 バリはじめインドネシアのコーヒーは飲み方が一風変わっている。コーヒー豆を挽いた粉をポットに入れて、その上に湯を入れて混ぜてあるだけなのだ。だから、ポットの底にはコーヒーの粉がたまっているし、カップに注いだコーヒーにも多少は粉が混じる。カフェで飲む場合には、カップにコーヒーの粉を入れて湯を注ぐこともあるので、その場合にはカップの底にコーヒーの粉がたまっている。ドリップもフィルターもないワイルドな飲み方が特徴的だ。
 食後は部屋に戻って、出かける準備をしていたら、何と8時15分に電話がかかってきて、車がきたので玄関へということだ。

 まだ準備中で、大急ぎで持って出る荷物をリュックに詰めて部屋を出た。カギはちょっとコツがつけめかかってはいたが、少し手間取り、8時20分に車に乗り込んだ。

 自分は最初に車に乗車。ドライバーの横の席に座る。自分が最初だったのは、モンキーフォレスト通りが一方通行であるためのようだ。その後、いくつかの宿を回って、客を拾っていった。モンキーフォレスト通りは朝から渋滞していたし、客の中にはすぐに乗り込めない客もいて、ウブドから出たのが9時過ぎ。
 客は自分を入れて7人。自分以外はヨーロッパの各国かオーストラリア人だった。ドライバーは必要最低限の案内しかしないが、客の中にはいろいろ質問する客もいた。

 20分ほどで、最初の訪問地、ムングウィにあるタマン・アユン寺院にやってきた。バリ島ではブサキ寺院についで大きな寺院だ。

 入場券は各自で購入。2万ルピア。中に入り、さらに歩き、門の中が寺院。
 
 中には低い塀があり、その中には堀があり、その中に建物が建っている。この中には入れないが、塀と堀の外側に歩道があり、歩道から中を見て歩くことができる。
 
 堀の中には、何層もの屋根がついた塔が10基ほど建っている。一番、層の数が多いのは11層。この塔をメルという。
 
 建物の修復工事をしていた。これがなかなか興味深く、しばらく眺めていた。

 見学後、車の駐車場所にドライバーの指示した時間より少し遅れて戻ったが、まだ戻っていない客の方が多く、さらにしばらく待たされた。
ルアックコーヒーとギギッの滝











 左  車は北へと向かうが、途中、コーヒー園で停車。コーヒーの木の説明を受ける。

 上右  手に置いたコーヒーの実。
 









 
  
 左  このコーヒー園では、ルアックコーヒーも生産している。ルアックは、ジャコウネコのこと。飼育されている檻も見たのだが、お休み中で姿を見ることができなかった。かわりにポスターを撮影。ジャコウネコにコーヒーの実を食べさせると、豆の部分が未消化のまま糞にまじってでてくる。この豆を洗って乾燥させたものは味がいいとされる。これがルアックコーヒーだ。

 上右  コーヒー豆を炒っているところ。
 
 見学のあとは、コーヒーなどの試飲。

 向う側の5つがコーヒーで、シナモン入りとか、バニラ入りとかがる。手前の5つはお茶で、レモン味とか、ブルーベリー味とかがある。7人のグループに、この10杯セットが2セットおかれて、回し飲み。

 バリのコーヒーは、コーヒーの粉に湯をかけて混ぜるだけのスタイルが多いが、この試飲ではドリップを使っているのだろうか、粉は混じっていなかった。
 
 ルアックコーヒーは50000ルピアで試飲できるという。自分ともう1人が試飲を申し出た。

 ルアックコーヒーは、味は良かったが、ほかのコーヒーとどう違うかといわれると返答に困る。これもドリップを使っているようだ。ついていたお菓子もサービス。

 このあと、売店があった。自分を含め、買物に興味がない客は早々に車に戻った。ところが、コーヒーなどを買い求めた何人かの客が長時間の買物タイム。思わず時間が遅れてしまった。
 
 コーヒー試飲のあと、さらに北上。途中、バリ島では珍しく、イスラム教徒の村だというところを通過。モスクのドームが見える。

 タマン・アユンとコーヒー園を終えた時点で、かなり時間オーバーしているらしく、次に向うはずだったウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、最後に回すことになった。昼食時間との関係だろう。









 上  ギギッの滝に到着。ここから下ったり、上がったりして20分。滝に向った。途中で、滝の入場料2万ルピアを払うところがある。滝に到着するまで、結構疲れるコースであった。

 右  ギギッの滝は上下2つの滝があるのだが、下の滝。水が流れ落ちる上に橋が架かっていて、そこから下ってくる。こちらは18年前にもやってきていた。
 
 下の滝の上部にある橋からさらに少し上流に行く道がある。そこを進むと、上の滝が姿をあらわす。こちらは18年前に来た時は気づかなくて、今回初めてやってきた。入口の看板にTWIN とあるので気づくべきだったのだが。

 滝の高さは、下の滝のほうが高いのだが、上の滝は光の当たり具合の関係で、神秘的な感じがする。また、写真にも写っているが、滝の横をロープで上がり下りしている人がいて、それを眺めていると、時間がかかった。

 ドライバーは45分で戻ってくるように言っていたのだが、下の滝だけで考えて時間配分していて、上の滝に立ち寄ったために1時間以上かかって戻ることになった。ほかの客を待たせてしまてっているなって思いながら車に戻ると、何の何の、自分は2番目で、まだまだほかの客を待つことになった。どうやら、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院を抜かしたが、それでも、予定時間よりも遅くなっているようだ。
 
ロビナビーチとバンジャール・テガ温泉
 滝のあとも北上。北岸の街、シガラジャに入る直前に左折。バリ島でデンパサールに次いで大きい街シガラジャには立ち寄らなかった。

 下左  西に進み、ロビナの西のほうのアディチャというレストランで昼食。

 下右  18年前もロビナビーチで昼食だったのだが、各自で好みのメニューを注文する仕方だったので、まったくそのつもりだった。メニューを待っていたら、飲物の注文をとりにこられて、はじめてビュッフェであることを知った。

 飲物はビンタン大にした。ビュッフェは10万ルピア、ビンタンは4万ルピア。
 
 

 
 
 
 
 
  ビュッフェは特段、特色がないものだった。時刻はすでに14時近くなっていたので、食はどんどんすすんだ。
 
 食後、レストランの裏のロビナビーチに出てみた。

 先日行ったクタのビーチとは、対照的に、波はとても静かで、ビーチの砂は黒っぽい。遠くを見渡しても、大きな建物はなく、クタのような都市化はみられない。静かなビーチという感じだ。静かさを求める旅人にはよさそうだが、店舗などが少なく不便かなという感じだ。
 
 続いて、バンジャール・テガ温泉に到着。すでに14時を回っている。ここでドライバーは30分という時間を設定。しかし、水着に着替えて、入浴するにはあまりにも時間が少ない。

 5分ほど歩くと温泉があった。入場料は1万ルピアで、ほかに着替え場所のロッカーが3000ルピア。

  温泉といっても温泉プールだ。不便な場所にあるのだが、結構にぎわっていた。

 
 
 沐浴場を思わせる打たせ湯もあった。

 30分で退場というのはあまりにももったいない感じだった。でもドライバーがやってきて、早くするように催促されてしまった。

 シャワーを浴びるのも省略して、急いで着替え。プールから駐車場までは、ドライバーが誰かから借りたと思われるバイクの後ろに乗せられて駐車場へ戻った。今回ばかりは、他の客はすでに車の中で待っていた。待たせたことを謝って、乗車。ウルン・ダヌ・ブラタン寺院が17時までの開場なので、ドライバーが急いでいたようだ。
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院
 バンジャール・テガ温泉を出たのが15時30分すぎ。ウルン・ダヌ・ブラタン寺院は17時までの開場。ドライバーは1時間で着くと言っている。

 途中、少女たちの行進の列に遭遇。8月17日の独立記念日の行事に備えての練習だろう。
 
 やがて峠にさしかかった。広がる湖は、ブヤン湖。
 
 同じ場所から、右手のほうを見ると、少し小さめのタンブリンガン湖。
 
 ドライバーが言ったのと同じく16時30分にウルン・ダヌ・ブラタン寺院に到着した。17時に閉門となるので、ぎりぎりすべりこんだって感じだ。

 ここは18年前にサロンを巻いて入場した記憶があり、またガイドブックにはサロンを貸す男のぼったくりに注意が必要と書いてある。そのため、サロンを持って入場したのだが、サロンを巻かずに入場している人が多数おり、何も言われなかったのでサロンは巻かずに入場した。

 サロンは18年前に買ったものを持参していた。よく持っていたものだ。
 
 ウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、ブラタン湖の湖畔にある寺院だ。湖上にあるメルはとても美しい。この中に入ることはできない。

 このメルは50000ルピア紙幣の絵柄に採用されていて、インドネシアを代表する風景なのであろう。
 
 別の角度から見たメルとブラタン湖。

 17時すぎに、ここを出発。あとはウブドに帰るだけ。18時にウブドの南の入口、モンキーフォレストの東のほうで車を降ろされた。歩いてホテルへ。ホテル出発からホテル帰着まで10時間かかった。通常より時間がかかったが、そのことを除いて、乗車しがいのあるコースであった。
ダンスは見られず夕食
 30分ほど休んで、また外出。19時30分からのダンスを見に行くためだ。この日は、ウブドの東隣のプリアタン村で行われる、グンタ・ブアナ・サリの公演だ。子供だけで行われる公演で、17年前も見ている。

 30分ほどかけて、公演会場にたどりついたのだが、どうも様子が変だ。人がおらず、静かすぎる。公演中止のようだった。せっかく会場までやってきたのだが、公演中止ではどうしようもない。会場を立ち去るしかなかった。

 再び、30分ほどかけてモンキーフォレスト通りまで戻った。結局、ホテルの近くのマハという店に入り、まずビンタン大を注文。
 
 マハの店内。
 
 ナシチャンプルを注文。ナシチャンプルは、おかずを盛り合わせたご飯。

 店によって、どんなおかずが盛り合されるか違うので、運ばれてくるまでワクワク感がある。野菜系のおかずが多かったのだが、サテもあった。食べてみて、まぁまぁってところだった。食後はホテルに戻り一日終了。