0 日 目  フ ラ ン ク フ ル ト へ

 

羽 田 へ
 ANAのフランクフルト行きビジネスクラス特典をとったのは1年前。ANAの場合は、特典航空券をとるのに必要なマイルが少し少なくて済むローシーズンがあり、欧州方面では、1月中下旬と4月上中旬がローシーズンだ。それを狙って、1年前に「足」だけ確保。でも、具体的な行先はなかなか決まらず、旅行2ヶ月前をすぎてから、イタリアのシチリアにいくことに決めた。

 ANAを利用するのは半年ぶり。伊丹空港はいろいろなところで工事中だが、プレミアムチェックインカウンターが1階に下りていたり、優先保安検査場がなくなっていたり(気がつかなかっただけかもしれないが)と戸惑った。ラウンジの場所も変わっていたが、気づかずに元の場所に行ってしまった。そこで初めて、2月に移転していたことを知り、新しいANAラウンジに向かった。JALを主に使ってきたので、こういう変更には疎い。
 
 上左  新しいANAラウンジは以前よりも広くなっていた。滑走路に面した大きな窓があり、以前に比べて明るい。

 上右  ビールとおつまみをいただき、休憩。搭乗予定の便が15分遅れると案内され、ぎりぎりまでラウンジ滞在。

 左  搭乗時刻になり、ゲートに向かう。ちょうど、ダイヤモンド会員のグループ1の搭乗がはじまったところ。自分はSFC会員でグループ2。すぐに、グループ1、2の搭乗となり、機内へ。

 
 
 上左  搭乗便はNH34。

 上右  飲物サービスではコーヒーをいただいた。

 左  羽田到着後、ANAの専用バスで国際線ターミナルへ。このバスだが、制限エリア内を通っていくので、興味深い。到着するのも制限エリア内なのだが、エレベータで上階に向かうと、そこは制限エリア外。

 保安検査場は、優先レーンを使いすぐに通過。出国審査場は顔認証で、待ち時間なし。
 
 
 上左  制限エリアに入り、ANAラウンジに直行。シャワーを使いたいと申し出ると、珍しくすぐに利用することができた。汗の出る季節ではないが、夜行便に搭乗する前にはシャワーを使いたいものだ。

 上右  煮豚、麻婆豆腐、焼うどんと、空港ラウンジでは珍しいメニューだと思う。

 左  カレーとサラダ。カレーはチキンでじゃがいもごろごろだ。JALのビーフカレーには及ばないが、これも美味しい。飲物は、シャンパンではなく、カヴァ。夜行便が増加いたせいか、ラウンジはかなり混雑している。
NH203(羽田→フランクフルト)搭乗記
 
 上左  搭乗便はNH203、フランクフルト行き。フランクフルトへはJALで3回、ルフトハンザで1回飛んでいて、今回が5回目。ANAは復路で1度利用したことがあるが、そのときはエコノミーで遥か19年前だ。

  欧州方面への夜行便は、かつてJALの羽田発パリ行きが夜行だった時代に2回乗っていて、今回が3回目になる。

 上右  羽田の場合、搭乗機の撮影が難しいことが多い。今回もかろうじてANAだとわかる程度だけの記録。

 左  いよいよ搭乗。ビジネスクラスはほぼ満席で、8割くらいが欧米人。

 
 
 機種はB777-300。スタッガード型で、窓側は通路に面した席と窓に面した席が交互に配置され、窓に面した席でも隣席がないので、通路に出やすい。

 テーブル部分は、その下が後ろの席の人が足をのばしている部分になっている。

 写真の自席は通路に面している。窓に面した席のほうが個室感があってよいのだが、今回は、出発日の1ヶ月ほど前に出発日を変更した関係で、窓に、面した席がとれなかった。
 上左  着席してモニターとオットマン(足置き)を撮影。JALの場合、B777-300の場合、ビジネス席はスカイスィート1(SS1)になっている。席配置は、2-3-2で、今回搭乗のANAの1-2-1よりも窮屈なはずなのだが、席の幅はJALのほうが少し広い。モニターもJALのほうが大きい(今回搭乗したものは15インチ、JALのSS1は23インチ)。この差はどうやって、でてくるのだろうか。

 個室感は窓に面した側のほうがあるのだが、JALと比べると、SS1の窓に面した席の個室感には及ばない。JALのほうが、1列の席数がずっと多いのに、席やモニターが大きくて、個室感もあるのはどうしてだろうか。

 上右  自席から前方を望む。このブロックの前にトイレやCAさんの作業室があり、その前はファーストクラスとビジネスクラスの混合ブロックがある。

 左  ウェルカムドリンクはスパークリングワインをいただいた。ANAはウェルカムドリンクは、シャンパンではなくスパークリングワインが出され、オレンジジュースとの選択だ。JALはシャンパンかオレンジジュースだ。

  上のように書くと、JALの方が優れているように思えるが、ほとんど同じだと思う。ウェルカムドリンクは、国際線のビジネスクラスでは当然なサービスだと思うが、以前は両社ともなかった。その後、サービスされるようになったが、省略される便もある。これは両社とも経験している。あと、両社ともプラスチック製のコップを使っている。このように考えれば、シャンパンとスパークリングの差なんてないものと同じで、両社ともウェルカムドリンクについては世界標準より遅れているといえる。
 離陸30分ほどで日本海に抜けた。このころから軽食。

 下左  メニューに「日本発便限定ビール」というのがあった。フランスのグランクリュ ブラッスリー カステランというビールだ。かなり濃いと思った。

 下右  軽食は、4種の中から選ぶようになっていて、厚揚げとカマンベールをいただいた。
 
 
 軽食後、離陸からは1時間ほどして、席をフルフラットにして休んだ。写真は、マットレスを敷いて、足元にブランケットを置いた状態。

 このあと、6時間、連続して眠ることができた。先に、JALより狭いとは書いたが、ベッドの幅も長さも問題なく、快適だった。

 下左  ようやくロシアも終わろうとするころに起きて、自由に選べる食事をとった。

 飲物は、シャンパンとグレープフルーツジュース。

 下右  軽食は、まずフォカッチャを頼んだのだが、売り切れだという。ほとんどの人が眠っていたように思うが、食べる人は食べていたのか。かわりに、鶴橋風月のお好み焼きを頼んだ。機内でお好み焼きを食べたのは、ピーチで食べたことがあり、大阪の会社らしいと思ったが、まさかANAの機内で食べられるとは思っていなかった。

 
 
 
 お好み焼きをいただいた後はビデオなどを見てすごした。

 フィンランドからスウェーデンに入ろうとするころに朝食。欧州行きの夜行便の場合は朝食がメインの食事になり、食事を期待する人にはちょっと物足りないだろう。

 飲物は再び「日本発便限定ビール」を頼んだ。美味しいビールだ。オレンジシュースも頼んだ。
 
 和食を注文した。日本発のビジネスクラス夜行便の朝食は、いつも和食を選んでいる。和食のほうが変化に富んでいて、おかずの種類も多いからだ。

 東南アジア行きの夜行便の場合、日本時間でいうと4時ごろに朝食が出されることがあり、いかに美味しいものでも、時間的に美味しく感じないことが多い。今回の場合は、日本時間でいうと10時ごろで、とても美味しくいただけた。
 最後に、アイスクリームとコーヒーを注文。コーヒーにはチョコレートが添えられるのがANA流か。いつもチョコレートがついてくるのは好感だ。ただ、アイスクリームが冷凍から出したてのように固いことが多く、このときもなかなか食べられなかったのが少し残念。

 このあと、到着前に、あまったチョコレートを配るサービスがあり、やがてほぼ定刻にフランクフルト到着。

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