10 日 目   スパッカ・ナポリ

 

ドゥオーモをめざして歩く
 朝食。旅行開始後、毎朝食で避けていた菓子系をパン代わりに食べてみる。でも、自分には合わなかった。
 エスプレッソとデザートの洋梨、オレンジ、ヨーグルト。洋梨はなかなか食べる機会がないので、食べてみたけど、日本の梨にはおよばない。
 
 この日は、スパッカ・ナポリと呼ばれるナポリ中心部の下町を街歩きしながら、教会めぐりをする。
 
 ドゥオーモ方面に向かうメインストリートだが、道幅は狭い。しかも車も通るので歩きづらい。

 青と白の布でにぎやかだ。すでに終わっているのだが、イースター(復活祭)の関係かな。
 
 いちごが安い。後日、バーリで朝食のつかない宿に泊ったときに買って食べたのだが、バーリでも安く、日本のいちごなみに美味しかった。
 
 メインストリートから横に入る路地。建物の1、2階部分がトンネルになって向う側に抜ける。3、4階建ての古い集合住宅が並んでいて、生活臭を感じる。
 
 ドゥオーモ。

 狭い道をドゥーオモをめざして歩いていても、まったく見えず、迷っているのかなと心配だったが、突然あらわれた。こんなに大きなドゥオーモでさえ、直前まで見えないくらい建物が密集している。
 
 ちょうどミサが始まるところだった。この日は日曜日で、日曜ミサだろう。一番後ろに立って見学。
 
 司祭などが入場。

 下   儀式は粛々と進んでいく。

 20分ほど見たが、他にもいきたいところがあるので退出。
地下都市跡など
 
 ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会。

 ドゥオーモに着くまで前を歩いていたのだが気づかなかった。少し引き返して到着。原因は教会らしくない正面であるため。

 下左   聖堂は八角形というのが珍しい。左下が祭壇。

 下右   祭壇にカラバッジョの「慈悲の7つの行い」という名品が飾られている。

 
 
 
 2階からも聖堂内と絵画を見られるようになっていた。
 続いて、ネアポリスと呼ばれる地下都市跡を見学。サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会の地下だ。

 入場券売場に行くと、コロナ禍のためか見学ツアー回数が減っていた。ツアーの出発時間を見て、かなり待たねばならず、困ったなって思った。でも、見学をyourselfでするならすぐ入れるということで、1人で見て回る。
 
 住居跡のようだ。

 見学ツアーで説明が行われているところなどを自分のを見て回った。自分のペースで回れてよかった。ただ、それぞれの建物跡で案内板が置かれていなかったのでよくわからなかった。
 
 それぞれが何なのかはよくわからなかったが、雰囲気は味わえた。
 
 サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会の聖堂。ここでも日曜日のミサをしているところだった。
 
 少しだけミサを見たあと退出。
 
 サン・グレゴリオ・アルメニーノ教会。

 もとは女子修道院。中庭は緑が多く、少し休んだ。

 どういうわけか聖堂には入れなかった。
 
 土産物店が並ぶサン・グレゴリオ・アルメニーノ通り。急に雨脚が激しくなり、逃げ惑う人たちが写っている。

 下   土産物店で一番目につくのは、”とうがらし”かと思うコルノ。形も色もとうがらしに似ているが、もとは男性器をイメージしたものらしい。これを贈られると幸運だということ。

 
 
 
 
 昼をすぎお腹も減ってきたが、食べたくなるようなものを売る店はない。郷土名物がいいのだが、どこでも食べられそうなものばかり。

 そこで、菓子店で名物菓子を食べることにした。

 下   前日に食べたババにも目がいったが、別のものにした。
 
 
 
 上   ナポリ名物、スフォリアテッラにした。飲物はしぼりたてオレンジシュース。

 左   スフォリアテッラは貝の形をしていて、中にはリコッタチーズのクリームと少しだがドライフルーツがまじっている。
 
引続き街歩き
 ニーロ像。

 二―ロとはイタリア語でナイル川のこと。ナイル川を擬人化したものだという。

 下   つぎにサンセヴェーロ礼拝堂にやってきた。ここのクリプトには血管だけを残した人体があるのだという。

 ところが長い行列。30分ほどかかりそうで、雨の中、傘をさしてまで並ぶのはあきらめた。
 
 
 サン・ドメニコ広場とサン・ドメニコ・マッジョーレ教会。

 広場はスパッカ・ナポリでも特ににぎわうらしいが、雨のため店はない。

 教会は、中世の有名な神学者トマス・アクィナスが在籍したところだという。

 下左   教会の聖堂。とても白っぽい聖堂は「雪の聖母の礼拝堂」と呼ばれている。
 
 
 
 上右   トマス・アクィナスが晩年を過ごしたとされる部屋へ入れてもらった。教会は無料だが、ここは別料金。

 左   ベッリーニ広場。

 地下都市ネアポリスの一部が見える。先ほど見た教会の地下都市から1kmほど離れているので、地下都市が巨大だったことがわかる。
 
 サンタ・キアーラ教会。中庭がきれいだということだが、この日は日曜で、閉まるのが早くて入れなかった。
 
 手前がジェズ・ヌーヴォ広場。右の黒い建物がジェズ・ヌーヴォ教会。

 もとはサレルノの王子の宮殿であったということで、教会とは思えない建物だ。
 
 儀式が行われていた。子供たちが司祭の後にならんでいるので、洗礼式だろうか。
 
 サンタンナ・ディ・ロンバルディ教会。ここも着いたときには閉まっていた。
 
 教会から坂道をおりてきたところパン屋。
 
 ここの店頭に並ぶアランチーニなどを見て急に食べたくなった。

 さらにその横のコロッケも気になって、アランチーニとコロッケを買った。どちらも2ユーロ。
 
 アランチーニを半分食べた状態。

 シチリア名物で、シチリアで食べたものは中はご飯だけだったが、今回のはご飯とマカロニが混ぜっていた。

 下   コロッケを半分食べた状態。コロッケは香辛料が多く入っていて、辛め。

 この後、トレド駅から地下鉄で宿に戻った。この2つは腹もちがいいのか、20時ごろになってもお腹がすかず、この日は夕食をパスした。
 
 
 

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