11 日 目   ナポリからブリンディシへ

 

乗継駅カゼルタへ
 この日は、この宿で最後の朝食。野菜料理は最初の日と同じいんげん豆に戻っていた。
 ホットチョコレートとキーウィ。
 
 宿をチェックアウトし、1分後には駅の中。

 この日は、ナポリからブリンディシへ移動する。運賃はバスだと鉄道2等の半分以下なので、安いのだが、5、6時間をバスに乗ったままってのが、苦しそうで、鉄道にした。

 鉄道はローマ・ナポリ間、ローマ・バーリ、レッチェ間の本数はそこそこあるが、ナポリ、バーリ、レッチェ間は直通がなく、北回り(フォッジャ経由)で、カゼルタからローマ発の列車に乗り継ぐか、南回り(ターラント経由)でローカル列車を乗り継ぐかだった。所要時間の短い北回りにした。同じ南部とはいえ、カンパーニャ州とプーリア州の移動は不便だ。
 
 
 発車案内板。ヴェネツィア、トリノ、ローマ、ミラノと北行きの本数は多いが。南行きはこの写真より下に1本あっただけ。

 乗車するのは、上から4つめのCAS‥カゼルタ行き8時12分発。で、右の方を見て一瞬びっくりした。CANCELLO って? 英語のcancel はイタリア語ではcancellazione 。この列車が運休になれば、カゼルタからの乗継もできない。

 でも、すぐに判明。CANCELLOってのは駅名で、この列車はCANCELLO 経由ということだった。まぎらわしい駅名だ。上から2つ目もカゼルタ行きだが、こちらは下4字がERSAという駅を経由で、こちらは乗車する列車よりカゼルタに着くのが遅くなるので乗らない。
 
 
 上   駅に入る。印刷した乗車券なので、パンチはしていない。いまは改札口で乗車券を見せなければならないが何も言われない。

 スマートフォンの画面を見せるだけでもOKらしいが、突然、車内改札があったときなど、すぐにその画面を出しにくいので印刷しておいた。

 乗車したカゼルタ行き。2階建て車両だ。

 左   車内。
 
 まぎらわしいCancello駅に停車中。
 
 カゼルタが近づき、扉のところへ。

 2階建て車両なので、1階と2階へ、それぞれ階段で向かうのだが、大きな荷物があると2階は行くにくい。

 下   扉のところには乗換案内があって、乗継列車の出発ホームが表示されているのは便利だ。レッチェ行きは1番だとわかった。
 6番ホームについたので1番へ移動。地下道の階段は大きな荷物があると難物だ。

 無料のトイレを利用。イタリアの駅では、小さな駅は無料、大きな駅は有料だ。

 ここのほかサレルノやポンペイなどは無料だったが、ナポリやバーリは有料で1ユーロだった。
フレッチャロッサでブリンディシへ
 1番ホームでレッチェ行きフレッチャロッサに乗車。

 ブリンディシは13時10分着と出ているので、4時間ほどの乗車。
 
 入線してきたフレッチャロッサ。ローマ発でここまでは遅れていなかった。

 フレッチャロッサは、fsの運行する高速列車。高速列車専用区間と在来線にまたがって走る。高速列車はイタロもあって、別の鉄道会社の運営(路線はfsの路線を使う)で、競争がおこなわれている。
 右が乗車した1等車。10両ほどのうち3両が1等車。

 下   1等車車内。

 片側が1人席であるので、1等車を選んだ。向きは車両に2ヶ所向い合せ席があり、前後は集団見合い式。

 26年前に訪伊したとき、高速列車をのぞき、コンパートメント型が多かったが、見た限りコンパ―トメント型の車両は見かけなかった。
 
 着席したシート。JR新幹線のグリーン車のほうが座り心地はいい。

 運賃だが、2週間ほど前に購入すると半額近くまで安くなるので、ぎりぎりに購入した。変更・払戻ができたいためだ。ぎりぎりまで待っても、1人席が予約できなくなるほど予約席が多いわけじゃなかったこともある。

 2週間前までで約70ユーロ。2等だと約40ユーロだったし、バスだと一番安い会社で16ユーロだったのだが。
 
 やがて飲食サービス。配られたのは、ジュース、水、紙コップ、お手拭き、チョコレート、ポテトチップ。
 
 フォッジャまでの山越え区間で20分遅れ、ブリンディシにも20分遅れで13時30分到着。

 途中、フォッジャでは列車の進行方向が変わった。それまでずっと、後向けに走っていたのが、フォッジャを出るとき、前向きに動いたのでびっくりした。
 
 右が乗車してきたレッチェ行き。左は新型車両のフレッチャロッサで、ミラノ行き。

 地下道を通るのだが、またもや大きな荷物運びに苦労。
 
 ブリンディシの駅舎。
ブリンディシ観光
 4泊する「パラッツォ ヴェルビジオ」。撮影している自分の右側は駅前広場で、駅直近。
 
 13時40分ごろだったので、荷物を預けて、街に出ようと思っていたら、思わずチェックインできて、部屋に入れた。
 
 窓側から入口側を見る。
 
 窓からは駅舎と駅前広場がよく見えた。
 
 部屋ではほとんど休まずにブリンディシの観光に出発。駅前から港へ向かう道路。
 
 
 
 
 上左   「enjoy」という軽食店で昼食。

 上右   歩道上にある温室のような建物内でいただく。

 左   レモンののったピザ4分の1切れとコークゼロ。
 
 少し歩くとローマ時代の水道橋の一部らしきものがあった。

 その右手の建物がグラナフィ・ネルヴェーナ宮。

 下左   ここでは、ローマの円柱の柱頭が見られる。神々の彫刻がある。

 下右   ドゥオーモと考古学博物館は閉まっている時間帯で、その建物の間を抜けると円柱のレプリカがたっていた。
 
 円柱レプリカのある場所は海岸だが、建物の3階くらいの高さになっていて、階段で海岸に下りる。
 
 細長い湾の対岸に水兵の慰霊碑が見える。上れるというので行ってみる。
 
 対岸に渡る渡船。

 下左   船内。

 下右   船内にある券売機で乗船券を買う。
 
 
 
 対岸に着いた後、慰霊塔に向かう経路は、川沿いに歩いて塔のところで高台に上る経路と、船着き場ですぐに高台に上って塔に向かうかの2通り。歩いたのは、すぐに高台に上る経路。

 高台は住宅地だった。渡船は観光用じゃなく、対岸の住民の足だったことがわかった。

 
 
 慰霊塔へ。さきに市街地の側から見たのと逆の方向から入る。入場料3ユーロで、エレベータが利用できる。歩いて上る場合は無料。
 
 塔の上からの眺め。湾の入口の方向。

 1階にある慰霊室を見たあと、渡船で戻った。

 下   渡船はABCDの順に回り、逆はない。自分はAから乗船し、Bで下船し塔に向かい。塔に行ったあとBで乗船しDで下船した。
 
 
 ドゥオーモ広場。右がドゥオーモ。左が考古学博物館で、もとは修道院。真中の鐘楼の1階は通り抜けられ、抜けるとレプリカの円柱がある。
 
 ドゥオ−モの祭壇。装飾が少なくあっさりとした感じ。
 
 前から入口方向を見る。柱の彫刻などがあまりない。
 
 考古学博物館は、土器の展示が多かった。黒色で精密な図柄のものが多い。
 
 サン・ジョヴァンニ・アル・セポルクロ教会。

 丸い形の教会は珍しい。以前、ラヴェンナで見たことがあるが。
 
 内部。8本の円柱がたっている。
 
 中庭と行き来する出入口の横の彫刻が貴重らしい。上が山羊、下が謎の怪物か。
 
 ホテルに戻る途中、地のハンバーガー店で夕食をとる。

 下左   店内。

 下右   ドレハービール。ペロニよりもスキッとする感じ。

 
 
 
 
 スーパーMAXIバーガー。

 この店で一番大きそうなので注文。満腹になる。

 スーパーで買物をしてホテルに戻った。
 
 

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