15 日 目   マ テ ー ラ

 

バーリへ移動
 
 上左   この旅で最後のホテルでの朝食。バーリのホテルは朝食がつかないので。

 上右   しぼりたてジュ―スがトマトジュースかと思ったのだが、ブラッドオレンジだった。この日から変わったのかな。最初で最後のブラッドオレンジジュース。

 左   ホットチョコレートとフルーツ。
 
 ブリンディシからバーリ行きに乗車。
 
 前日は気づかなかったが、車窓からもオスティーニの"白い街"が見えた。

 下   バーリ駅に到着。
 
 
 
 
 すぐに4泊する「コスタホテル」へ。駅直近で選んだが、5分ほどかかった。その間に浮浪者が何人もいて、手を差し出されたり。彼らが歩道に座っているので、歩きにくい。今回の旅で、一番治安が悪そうに思ったのがバーリの駅前だ。

 フロントは1階にあるが、1、2階は別のホテルで、泊るホテルは3、4階のようだ。荷物だけ預けて、すぐに駅へ引き返した。
マテーラへ
 fsのバーリ駅の駅前に2つの私鉄の駅舎がある。左が空港などに行く路線の私鉄、右がマテーラなどに行く路線の私鉄だ。写真の左手にはfsのバーリ駅舎があり、右手はホテルのある方向だ。

 このほか、アルベロベッロに向かう私鉄がfs駅の一番奥のホームから出ている。
 
 券売機で切符を買おうとしたのだが、浮浪者風の男がいて、客に指図をしている。こりゃたまらんと、別の券売機か窓口で売ってないか探しに行ったけれども、切符が買えるのは券売機1台しか見当たらなかった。男を無視して操作。

 はじめての券売機だが、なんとか買えそうだ。クレジットで買おうと、アメックスのカードを差し込んだらうまくいかない。男が何か言って、カードを抜いてしまった。すぐに渡されたが、このときは怖かった。アメックスは使えないのか、このときはクレジットが使えなくなっていたのかだと思うが、男がキャッシュ、キャッシュというので、現金で購入。

 ゆっくり試すことができれば、マスター、VISAを使ってみるのだが、早く男と別れたいので、現金で買った。案の定、手を出してきたので、おつりから0.1ユーロだけ渡した。(券売機はマテーラで撮影したもの)
 
 
 上   マテーラ行き乗車券。QRコードをかざして、自動改札を通る。

 左   9時59分発に乗車。
 
 乗車した気動車。ホームは2階にある。

 気動車はほぼ満席だが何とか座れた。途中で車両の切り離しがあったが、乗ってきた車両にそのまま乗車していてよかった。
 
 マテーラ・チェントラーレに到着。地下駅だが、吹き抜けになっていて、明るい。

 下   地上に上ると、意外にも近代的な駅舎だった。右下のところでわかるように、駅を出るさいにも、切符をかざして自動改札を出るようになっていた。
 
 10分ほど歩いて、マテーラ観光の拠点になる広場に出た。

 広場の一角にインフォメーションがあったので、歩いて回るコースを尋ねた。ガイドブックとスマートフォンの地図だけではよくわからなかったから。案内図にルートを書いてくれて、それに従って歩くことにする。
 
 
 上   広場の一角には展望台もあり、いきなりサッシ(洞窟住居)のエリアが一望できたのでびっくりした。

 左   このとき12時ごろで、サッシ地区を歩くと3時間くらいかかりそうなので、先に昼食をいただいておく。

 「ピッコロ・リストロ」という店があり、ツーリストメニュ18ユーロということで、そこに入った。
 店内。着席は外のテーブルにしてもらった。

 下左   ロゼのグラスワイン。

 下右   水。
 
 パンは大きなマテーラパンを切ったものだった。マテーラパンを試すこともできてよかった。
 
 ほかの店の店頭で見かけたマテーラパン。
 
 パスタは2種のなかから選ぶのだが、ボンゴレにした。

 パスタはフェットチーネで、きしめんよりも少し細い平麺だ。オリーブオイルとバジルで味付けしたもので、ボンゴレ・ビャンコでもボンゴレ・ロッソでもなかった。
 
 麺を拡大。
 
 ビーフ煮込み。

 定食18ユーロ、ワイン4ユーロ、水2ユーロ、コペルト2ユーロで計26ユーロ。美味しくいただけて、満腹になった。
サッシ地区散歩
 
 
 上   サッシ地区に入っていく。

 左   まずは岩山にある洞窟教会をめざす。
 
 サッシは今は住居としては使われていない。ここはレストランとして使われている。

 この上のほうに有名な洞窟教会があるというので近くの階段から上った。
 
 階段を上ったが、閉鎖中でがっくし。
 岩山の洞窟教会「サンタ・マリア・マドンナ・デ・イドリス教会」。岩山の上に十字架がたっている。

 洞窟内には壁画が残っているが、撮影禁止。
 
 グロッタの家。

 岩山の裏手を少し歩いたところにあり、昔の洞窟生活の様子を展示している。

 入場券を買うと、スマートフォンで日本語での解説が聞けるようにしてくれた。
 
 内部。

 ベッドがとても高い位置にあるが、ベッドの下で鶏を飼っていたから。ベッド横には、便をためる容器があった。かなりの悪臭だっただろうと思った。
 
 室内には馬を飼う場所もあった。水道はなく大変な生活だったことがわかる。
 
 さらに少し歩いて、「サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会」へ。

 ここも内部で壁画が見られた。
 
 岩山の裏手の道からは、谷とその向こうの丘が見えた。

 ハイキングコースがあり、丘の上の遺跡らしいところに通じていた。1泊したなら、こういったところにも行けたのだが。
 
 谷底には対岸に渡るつり橋があった。
 
 岩山の裏手を歩いた後、岩山と教会(この教会は洞窟教会ではない)の間を通って元の場所に戻った。
 
 谷底を右手に見ながら、あと1ヶ所の洞窟教会をめざした。急坂をあがって洞窟教会に向かうと、谷をはさんでドゥオーモが見えた。

 再び下って、また上らないとドゥオーモに行けない。大変だと思うが、時間がなさそうでドゥオーモは無理かな。
 
 洞窟教会の「サン・ピエトロ・バリサーノ教会」。ここも壁画を見られた。
 
 右上に最初に行った展望台がある。最初に行った広場をめざす。
 
 観光の拠点になる広場に戻ってきた。広場の真中に一段低くなっている凹地があり。そこから地下の貯水場跡に入れる。20世紀に水道ができるまで、この地の水源として利用された。

 下左   貯水場跡の一番下の部分。深さ16mのところ。今も少し水がある。

 下右   一番下の部分を少し高い位置から撮影。
 
 
 
 
 17時17分のバーリ行きに乗車。
 
 18時30分ごろにバーリに到着。このあとの気動車だと、バーリに戻るのが20時前になるので、ドゥオーモの訪問はやめたのだ。
 
 ホテルへ。フロントでチェックインする。朝に預けた荷物は部屋に運んだとのことで助かった。

 エレベータが年代物だった。日本ではもう見かけなくなった手動式の扉が生き残っていた。
 
 3、4階が今回泊まるホテルだが、自分は4階。4階に行くには、ボタンじゃなく、部屋の鍵を差し込んで回すようになっていた。このことは、チェックインの後、エレベータまで連れていって教えられた。防犯対策で安心感がもててよい。
 
 部屋に入る。

 エレベータを下りたところからきれいに改装されていてよかった。部屋の中も同じくきれいでよかった。
 
 窓側から入口側を見る。
 
 しばらく休憩後、夕食、それにこのホテルは朝食がないので翌朝の朝食を買いに出かけた。翌日はアルベリベッロに行くのだが、バスの切符売場とバス停も確かめておいた。

 夕食は、サンドイッチ、ビール、いちご。いちごは、マテーラ産で、日本のいちごと同じくらい美味しい。日本のパックの2倍ほどの量。

 残念だったのは、冷蔵庫がなかったので、いちごや飲物を冷せなかったこと。今回の旅でここまでに泊った3ヶ所はどこも冷蔵庫があったのだが。
 

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