日目  ド ラ ム 缶 焼 肉

 

クッスを食って歴史博物館へ

   宿では無料朝食が出るのだが、時間が5時から8時。もともとパンやおかゆの朝食ということで、外食しようという気持ちが強かったのだが、8時をすぎてしまった。朝食をとって、そのままこの日の行動に移るつもりでが出した。

 朝の仁寺洞。歩く人も少ない。期待していた朝食の食べられるお店が少ない。スターバックスやマクドナルドは開いているのだが、わざわざソウルにきて利用するのはできれば避けたい。

 

 上左  やっと見つけた開いていた店はミョルチクッスザルハヌンチプ(멸치국수잘하는집)という24時間営業のチェーン店だ。入店するとまず、自動券売機で食券を買う。日本ではおなじみだが、韓国では珍しい。

 上右  おにぎり。牛めしで中には、たくわんの刻んだものと揚げ玉が入っている。

 左  店名にもなっている、ミョルチクッス。”煮干しそうめん”ということか。日本のにゅうめんに似た感じで、あさっりしている。

 

 朝食後は光化門の方向へ歩く。左の像は、李舜臣。奥のほうに見える像は、世宗大王。その後ろに光化門が見える。さらに青瓦台の青い屋根も少し見えている。

 下左  少し歩くと、オレスクエアがあった。Ollehは、韓国最大の通信会社であるKTのブランド名だ。KTは前日購入したプレイペイドWiFiの発行元でもあり、Ollehには注目した。

 上右  オレスクエアの北側にはアメリカ大使館があり、厳重警備していた。さらにその北側に大韓民国歴史博物館があった。開館は2012年の年末で、訪問時点では、開館から1年少したったばかりの新しい施設だ。 歴史博物館という名だが、現代史に特化した施設になっている。

 左  3階から上が展示室。展示室の入口の映像では、国歌をBGMにしながら、地球全体から朝鮮半島が映し出され、さらにその後ろに、中国・北朝鮮国境にある白頭山や日本名竹島、韓国名独島の映像が出ているが、さらにこれらが大写しになる。

 3階から5階が展示室だが、3階が日本の植民地時代から独立までの展示。

 三・一独立宣言については、かなり力を入れて扱われている。

 38度線の標識。写真を見ると当初は38度線を越えての行き来ができたようだ。
 朝鮮戦争時に出征兵士が寄せ書きした国旗。太平洋戦争時に日本の兵士が寄せ書きした国旗は何度も見たが、韓国でも同じようなことをしていたのに驚いた。
 朴正煕大統領の時代に高度経済成長と遂げたことも詳しく展示されていた。暗殺されたときの新聞だが、当時はまだ漢字が多く使われてたことに驚いた。

 この博物館には1時間半ほど滞在し、すでに11時30分。ドラム缶焼肉の店に開店時間の12時に合わせて行くつもりだったが、もう無理になった。

ドラム缶焼肉

 光化門から地下鉄を乗り継 いで12時過ぎに新村に到着。すぐにドラム缶焼肉のお店、ソソモンヌンカルビッチュ・ヨンナムシクタン(서서 먹는 갈비집 연남식당)に急行した。

 しかし、長い列が、、、この3か月半前にもこのお店にやってきたが長い行列に恐れをなし引き上げている。今度もか、、、といったん引き返した。でも、いつきても並べ ねばならないなら、もうずっと食べられないかも、って思い、再びお店に戻り並んだ。

 下左  並ぶこと40分。ようやく入店できることに、、

 下右  入店するとすぐ、ドラム缶のコンロの支度をしてくれた。荷物や服を入れて、臭いがつかないようにするためのビニール袋も用意されているので利用した。

 下
 店内はドラム缶を取り囲んで肉を食らう人で満員。そして立って食べる姿は壮観。臭いを逃すために、寒い中、窓は開け放たれている。

 下左  いよいよ肉の塊が運ばれてきた。肉は2人前注文した。韓国では、たいてい焼肉は1人であっても2人前注文しなければならないし、1人前でもいい場合でも、1人前では量が足らず結局2人前注文するから、はじめから2人前注文した。

 下右  店員が肉をはさみで切り分けてくれる。

 上左  いよいよ肉が焼かれていく。

 上右  飲物はソジュ(焼酎)を注文した。

 左  焼き上かり。焼ける少し前に、大きな青唐辛子も焼き始めた。肉以外についていたのは青唐辛子だけ。野菜もキムチもついていない。まさに肉だけを食べているって感じだ。

 30分ほどかけて肉をたいらげた。肉か1人前14000ウォン、ソジュは5000ウォン。あわせて33000ウォンだった。

 店の外観。またやってきたいお店だ。

朴正熙紀念館いってプデチゲ食らう

 新村から地下鉄を乗り継いてワールドカップ競技場で下車。地下鉄を下りて地上に出ると目の前に競技場があった。

 2002年の日韓ワールドカップで開会式が行われたのはここだ。韓国では最大のサッカー専用スタジアムである。内部の見学もできるようだが、この日はここから歩いて20分ほどの朴正熙紀念館に行くのが目的なので内部の見学はパスした。

 ドラム缶焼肉のお店では肉以外の食べ物は出されない。ご飯ものを食べやきゃ、持ち込まねばならない。そんなわけで、すこしご飯ものを食べたい感じだった。それで、地下鉄から地上に出たところのコンビニでキンパッを買って食べた。
 20分ほど歩いて朴正熙紀念館に到着。2012年2月の開館で、まだ開館から2年たっていない施設だ。

 この紀念館の近くでWiFiを使って施設について調べようとしたのだが、電波が弱くて使い物にならず残念だった。

 下左・下右  館内は朴正熙の業績を細かく紹介。生い立ちやプライベートな面を知るコーナーもある。 韓国の高度経済成長を成し遂げたリーダーっていうことを強調している。特急の名前になっている「セマウル」ってのも、朴正熙が号令をかけておこなった「セマウル運動」からきているのだが、「セマウル運動」何かってのも、ようやく理解することができた。朴正熙はクーデターで大統領になった人で、独裁政治を行っていたが、クーデターの背景の説明があり、クーデターを正当化し、独裁などにはふれられていない。

 朴正熙紀念館をでた後はディジタルメディアシティへ。最先端のIT技術の集積しているエリアということなのだろうが、建築が目新たらしいものがある以外、最先端のエリアという感じはあまりしない。なにより、KTのWiFiが機能しなかったことで、本当にディジタルメディアの拠点なのって感じになった。

 ディジタルメディアシティの地下鉄駅から宿に戻り、しばらく休憩。

 上左  夕食時に仁寺洞へ。

 上右  仁寺洞から少し路地裏に入ったところのお店へ。

 左  店内。典型的な大衆食堂だ。

 プデチゲを注文。野菜とともに、ハム、ソーセージ、ラーメンなどを煮込む料理である。

 キムチチゲ、テンジャンチゲなどは1人分の小鍋で供されることが多いが、プデチゲは大鍋で供せられ、大人数で取り分けることが多い。この店では、プデチゲも1人用のものがあったので、プデチゲを注文した。1人前でも鍋ででてきて、かなり量があった。4000ウォンというのは安く感じた。

 下左・下右  仁寺洞でホットクを食べてから宿に戻った。

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