1日目  ソ ウ ル へ

 

 

JAL関西/金浦に最後の搭乗
  1泊2日ソウル旅行。今回の旅行は22回目の訪韓だが、今までの訪韓で最も多く利用した足はJAL便。そのJALの関西/金浦便が2015年3月29日からは運休になる。今回の旅行は運休の3週間前で、JAL関西/金浦便の最後の利用になる旅行である。

 この日の関空発の客はかなり多い。今まで出国した日の中でも特別多い日だ。保安検査、出国審査ともなかなり長い列だ。出国審査のほうは、待つのが面倒で自動化ゲートを利用した。関空では2度目の使用だ。

 出発は関西空港の南ウィングでも最南端にある33番ゲートからだ。長らくソウル発券を続けているのだが、JAL便によるソウル発券を続けたいので、今後は羽田乗継になるだろう。ただ、状況によってピーチなどLCCの利用もあるだろう。
  上左  出発ゲートを確認後はサクララウンジへ。昨年からカレーが提供されているので、席に荷物を置いて、まずカレーコーナーへと向かった。

 上右  成田、羽田のカレーは牛肉ゴロゴロで人気があるが、関空のカレーは肉もそのほかの具も多くない。でも、昔ながらの日本のカレーライスって感じで、自分好みの味だ。

 左  カレーのあとは、犬鳴豚のミンチカツサンド、ヤングコーンサラダ、クラムチャウダーでさらに腹ごしらえ。飲み物はカバ。
 上左  9時25分搭乗開始。ラウンジからゲートまで少し距離があり、ゲートに着いた時にはすでに搭乗も終わりかかけ。33番ゲートは飛行機がほぼ見えず、搭乗寸前にちらっとだけうかがえる。

 上右  旧式のスカイラックシシートのビジネスクラス。時代を感じさせる一昔前のシートで不快ラックスとも評せられる。リクライニングもあまりしないが、ソウルまでの短い距離、これでも十分だ。

 左  機内食は風呂敷に包まれた弁当スタイル。関西からだと沖縄、札幌よりも短い距離ゆえ、ホットミールをサービスしている余裕がないのはよくわかる。飲物は白ワインにした。
 弁当の中身。手まり寿司と煮物に焼魚。弁当としては上質。

 下左  コーヒーをいただく。

 下右  航路の半分以上を飛び、30分ほどシートを倒してくつろぐ。
 金浦空港に到着。入国審査場が混雑している。いつも関西からの便が着いたころは空いていて、ほとんどならばずに入国できたのだが、、

 15分ほど並んで入国。預け荷物はないので、すぐに制限エリア外へ。外に出ると1階だが、プリペイドWiFiを買うために、3階にあるコンビニへ。

 何と、SIMも販売していた。前回の訪問時には、地下にある空港鉄道の駅にあったGS25ではSIMを販売していたのを見かけていたが、今回はセブンイレブンでも販売していた。ただ、値段は最低が19900ウォンで、1泊2日の利用では高すぎるので、パス。最近いつも買っている、KTのオレWiFiを購入。24時間3300ウォンだ。
 空港2階にはショッピングセンターがあり、アウトレットモールやレストランが入居していたのだが、閉鎖されていた。(実はターミナルから離れたEマートも閉鎖されていたのだが、こちらは翌日の帰国時に気付いた。)

 このあと、空港鉄道で弘大入口(ホンデイック)まで行き、地下鉄2号線で一駅、新村(シンチョン)まで行き、ドラム缶焼肉の店をめざした。
B級グルメ王者のドラム缶焼肉
 空港鉄道に乗車するために、Tmoneyで自動改札を通過しようとしたら、料金不足で通過できなかった。残高1000ウォンだったようで、自動改札で入場する際には、一律に1050ウォン引き去られるようだが、引き去ることができなかったようだ。

 空港鉄道の改札横のチャージ機は、自分の持つTmoneyにはチャージできなかったのだが、念のためにチャージを試してみたのだが無理だった。それで、4号線の駅まで逆行してチャージしてみた。以前も、空港鉄道の駅では無理でも、4号線の駅ではチャージできたことがあり、今度も同じだろうと思っていたら、やはり以前と同じだった。4号線切符売場横のチャージ機ではチャージできた。1万ウォンチャージ。写真は、4号線改札のそばのチャージ機。
 
 再び空港鉄道の駅に戻り、駅構内へ。空港鉄道の各駅停車で弘大入口まで向かう。途中、デジタルメディアシティに停車するだけで13分で到着。車内は混んでいて、立席。立ちながらi-phoneを操作して、オレWiFiの開通手続。

 弘大入口での空港鉄道からほかの地下鉄への乗換は、結構歩かされる。それでもソウル駅での乗継よりは短いうえ、運賃が通算になるので、まぁいいかって感じだ。写真は、弘大入口での2号線への乗継。
 
 
 2号線に乗り継いで1駅目の新村(シンチョン)で下車。ここからドラム缶焼肉店「ソソムンヌンカルビチッ」までは5分ほど。最初にこの店に来た時はあまりに長い行列に卒倒し、食事をあきらめた。1年ほど前の2回目の来店の際には、やや短い行列であったっが、それでも30分近く待たされた。

 今回も、土曜日の昼だったので30分くらいの行列は織り込み済みだった。ところが、何とほとんど行列がなかった。この写真は食後に撮影したもので誰も並んでいないが、来店時には2,3人並んでいて、5分ほど待った。
 
 待ち客はいないとはいっても、土曜日の昼食どきとあって、店内は大混雑している。やがて空いた席に案内された。前回は入口そばの席だったが、今回はなかり奥の席になった。

 ドラム缶はすでに熱々になっているので気をつけないといけない。カバンや上着を入れるビニール袋も用意されているので、袋に入れた。そうしないと臭いがついてしまう。
 
 すぐに肉が2枚運ばれてきた。1枚が1人分だが、韓国の焼肉店の常で1人であっても最低2人分注文ってのは、この店でも同じだ。でも、何も言わなくても2人分の2枚が運ばれてくる。飲物としてメクチュ(ビール)だけ伝えた。
 
 すぐに、肉ははさみで切りわけてくれる。

 下左  韓国では何を注文しようが、バンチャン(付け合わせのおかず)がいくつもついてくることが多いが、この店ではトウガラシと辛い味噌がついているだけ。肉だけを楽しむためにはこのほうがいい。タレにはネギとニンニクが細かくして入れてある。

 下右  ビールは「ドライ フィニッシュ」が運ばれてきた。このビールは初経験。ハイトが出しているビールで、韓国のビールは薄い感じで、ハイトは特にそう思うのだが、ドライ フィニッシュは韓国のビールにしては濃いめって感じだ。
 
 
 トウガラシは1本だけ生のままでかじってみたが、焼いたほうがいいかなと思い、残りは焼くことにした。

 やがて肉が焼けてきて、急いで食べる。そうしないと火力が強いので、すぐに真っ黒になってしまいそうなので。

 下左  隣の客は食べ終わったようで、店員が後片付け。

 下右  こちらも後片付け。移動式の台の中段、下段に見える白いのが荷物や上着を入れるビニール袋。
 
 
 ごちそうさま。完食。

 韓国のB級グルメ、いろいろ試してみたけれども、ドラム缶焼肉が王者というのを実感。肉は1人前15000ウォンで、2人前注文になるから30000ウォン。通常の焼肉店の場合は、1人前で安くて20000ウォンだから安い。味つけ、値段とも申し分ないので、また来ようと思う。
コルペンイと巨大卵焼き
 この日は、日本人宿である東横イン。

 韓国人やほかの外国人も泊まっているのだが、圧倒的に日本人が多い。日本からのパッケージツアーで多くの部屋がおさえられているからだ。ホテル内の基本の言葉は日本語。

 日本人宿であるのはよし悪しがあるが、同じ値段では、部屋の質がよいので、ソウルでは空いていれば東横インを選ぶことが多くなっている。
 
 ホテルに着いたのは15時少し前。東横イン会員がチェックインできるのは15時(会員以外は16時)なので、ロビーで少し待たされた。

 15時になり、チェックインして部屋へ。荷物を置いた後、少しだけ眠ろうと思い横になった。前夜は徹夜で旅の準備をしていたからだ。それがいけなかった。少しだけ眠るつもりだったが、すっかり寝込んでしまい、気づくと18時。3時間もシエスタしてしまった。

 
 
 部屋から見るソウル市街。東横インでは、いつも最低価格の部屋をとっていたのだが、最低価格の部屋は地下室か窓なし部屋。窓のある部屋に泊まるのは今回が初めてだ。

 写真右上にキリスト教会が見えるが、教会の十字架のある風景は韓国らしい光景だ。意外に思われるかもしれないが、ソウルにはキリスト教会がとても多い。韓国のキリスト教はプロテスタントのほうが主流だが、カトリックも明洞教会はじめ大きな教会がある。教会の下から、写真左下の歴史的な門のところまで城壁が続いているようだ。
 
 18時にホテルを出て、地下鉄2号線で乙支路3街(ウルチロサムガ)へ。地下鉄を下車すると、1分も歩かないうちに、コルペンイの店が数軒並んでいるコルペンイ横丁がある。

 その一軒である「ヨンラクコルペンイ」。数軒あるコルペンイ横丁の店の中でも大きい店で、「元祖(ウォンソ)」と称している。ソウルナビでもここを紹介していたので、この店に入店。

 下左  店内

 下右  コルペンイはコクネサン(国内産)とカナダ産があったのでコクネサンを注文。それにメクチュも。このときは、後でソミョン(素麺)も追加で注文しようと思っていた。
 
 
 
 
 上左  最初につけ合わせのキュウリと豆が運ばれてきた。

 上右  続いてメクチュ(ビール)。OBビールであった。

 左  付け合わせをビールとともに食べていたら、5分ほどでコルペンイ(つぶ貝)が運ばれてきた。でも、見た目はネギがどっさり。その上に粉のトウガラシと細かくきざんだニンニクがのってかっている。

 大量のネギの下に、コルペンイと干しタラが隠されている。
 
 器の中を混ぜ合わせる。下のほうにあったコルペンイや干しタラをネギ、トウガラシ、ニンニクと混ぜる。
 
 コルペンイと干しタラを小皿にとった状態。コルペンイは日本では食べないが、あえて言えばサザエのような感じだ。
 
 さらに10数分後、巨大な卵焼きが運ばれてきた。卵を10個くらい使っているのじゃないだろうか。アツアツでネギの入った卵焼きだ。卵焼きはほとんど味付けしていない。

 卵焼きがご飯で、それに辛いネギを合わせて食べるとちょうどいい感じだ。

 卵焼きは付け合わせなのだが、コルペンイとあわせて満腹になった。本当はソミョンも注文して、ネギと混ぜて食べたかったのだが、とても無理だった。なんせ2人分が出てきたので。

 1時間ほどかけて食べて、大満足だった。半値で半分の量が注文できればもっといいのだが。
ソルビンのキナコ氷
  巨大卵焼きで満腹になったあと明洞まで歩いた。

 明洞に夜にやってくるのは久しぶりだ。ソウルで一番の繁華街であるが、地方やソウルでも路地裏っぽいところへよく行っていたので、夜の明洞はあまり記憶にない。

 とても賑わっていて、屋台がたくさん出ている。昼間は出ていないはずだ。
 
 カキ氷を食べるために「ソルビン」という店へ。明洞には3つ店があり、泊まっているホテルの近くの東大門にも店があるのを調査済み。

 明洞にある店の1つへ行ってみた。雑居ビルの2階にある。

 下左  店内。奥のカウンターで先払いし、席について待つ。

 下右  なかなかかわいいポケベル。猫の顔をイメージしているのだろうか。
 
 
 インジョルミ・ソルビン(キナコ餅雪氷)を注文。7000ウォン。

 この店のカキ氷は、店名の通り「雪氷」であること。パウダースノーのようなサラサラした氷なのだ。

 一番人気が、このインジョルミ・ソルビンで、キナコのかかったカキ氷だ。アーモンドもアクセントになっている。中には細かく刻んだ餅もたくさん入っている。
 
 好みによって練乳をかけることができ、かけてみた。

 キナコ味っても砂糖はあまり混じっていなくて、しつこくない。ただ、粉が気管に入ってむせてしまうので注意しないといけない。

 食べ進んで行くと、溶けていくが、氷水にはならず、アイスクリームのような感じになってくる。

 タルギソルビン(いちごカキ氷)も人気のようで、今度試してみたい。

 
 
 乙支路入口(ウルチロイック)より地下鉄2号線でホテルに戻り、初日は終了。

 

 

本編のトップページへ ユーラシア紀行のトップページへ 2日目へ