8   ク ア ラ ル ン プ ル

 

   この日は8時20分発の便でクアラルンプルに向かう。で、当初は6時30分からのホテルの朝食をとってから、すぐに空港に向かうつもりをしていた。

 ところが、昨日の夕食の残りを持ち帰ったので、それを朝食にすることができたので、6時30分にホテルをチェックアウトして、タクシーで空港に向かうことができた。

 料理の残り物は、冷たくなって味は落ちているが、ホテルのビュフェより、自分はこちらのほうがいいなって感じだ。

 空港から市内までは、チケット制のタクシーで17.5RM(約615円)と半端な額だったので、空港まではいくらなのかと尋ねたら、18RMということだったので、安心して空港に向かった。

 サラワク州の出州審査では、サラワク州に入るときに新たに書いた入国カードが回収され、マレーシア入国時の入国カードだけが手元に残った。

 クチン空港は、KKと同じく、国際線と国内線のエリアが分かれてなく、客は混在だ。

 まもなくKL行きが到着。この便は、サラワク州内のシブからの便だった。

 予定通りに出発しKLに向かう。

   

  機内食は2種類あって、選べるようになっていた。ビーフステーキを選んだのだが、KL到着後、中華街で昼食を食べるのが楽しみなので、ほんの少し手をつけるだけ。

 KLIA(クアラルンプル国際空港、ケーエルアイエイと読む)には10時に到着。KLでは何の審査もないのだが、荷物の受け取りはある。そして、その荷物を一時預かり所に預けるのだが、その場所がわからずに、空港内をうろうろしてしまった。到着ロビーの端のほうにあるのだが、ほかのフロアへ行ったりして、無駄に時間を使ってしまった。
 
 KLIAエクスプレスのホームに着いたのが11時少し前。切符を買おうとすると、すぐに乗れという。KLで払えばよいとのことだ。

 車内は快適なのだが、客が少ないのが気になる。KLセントラルまで70kmほどが28分。

  KLIAエクスプレスの車両外観を撮影するのは難しい。起点終点とも、ホーム側にも扉があるからだ。途中の車庫のところでなんとか撮影したが、高速なため写りはよくない。
 
 KLIAは、KLからかなり離れているので不便そうに思っていたが、行ってみて、とても便利なことが判明。

 出口のそばの窓口で35RM(約1230円)を払う。6年ぶりのKLセントラル駅は、以前より賑やかな感じだ。KLIAエクスプレスができたからだろうか。

 KLセントラルからは、プトラLRTで、1駅だけ乗車し、パサール・スニで下車。到着直前に風格のあるKL駅を見ることができる。かつては、ここがマレー鉄道の乗降駅だった。

 下車後は、中華街に向かって歩く。

 
 中華街に到着。あぁ、なつかしい。食べ物エリアは中華街のなかほどだ。いざ、直行。

 最初に、麺類を食べようと、中華料理店に突入。 

  

  福建炒麺を注文。うどんと同じ太さで、うどんなみにコシがない麺だ。まさにオイスター味焼きうどん。
 
 次に、豆腐花。熱いのを注文。みつは、黒と白を選べるのだが、白を選んだら、ちょっと薄味でやや物足らない。

 

 

  

 次に、ロンガン水。ロンガンというフルーツのジュースだ。氷なしを選ぶとやや高い。氷の分だけ、多くジュースが入るからか。
 
   カメゼリー。カメの甲羅のゼラチンを使ってかためたゼリー。レンゲで切るのに苦労するくらいの弾力性がある。

 黒いのは漢方薬の成分のため。だから、苦いのだが、ゼリーについてくるシロップをかけると大丈夫。

 冷たいのと温かいの、大と小があるが、小の冷たいものを注文。

 下左は、店頭風景。漢方薬の飲み物か。下右は、店内風景。毒素を排除とある。

 中華街の次は、セントラルマーケットへ。2階建ての水色の建物の中には、小さな雑貨屋や洋品店が無数に入居している。数は少ないが、食料品店やレストランもある。

 1928年に建てられた古い建物なのだが、1990年代に改装され、現代的なショピングセンターに様変わりしたようだ。そして、最近、再び、改装されたようだ。

 冷房がよく効いているので、涼みがてら土産物はないか見てまわった。買い物はしなかったのだが、マレーシアを感じさせるようなものがいろいろと売っている。

 現地人の買い物スポットであるとともに、外国人観光客向けの観光地でもある

 

 パサール・スニ駅に戻り、プトラLRTでダン・ワンギ駅へ、そして連絡通路を歩いて、KLモノレールのブキッ・ナナス駅へ。

 モノレールの切符販売はすべて窓口での手売りのみで、長蛇の列に並ばされる。プトラLRTはじめほかの都市交通は、自動券売機と窓口があって、窓口に列ができていても、券売機で楽に買えるのだが、、

 そして、ブキッ・ビンタン駅で下車。モノレールは小さい割りに、客はかなり多く、車内は大混雑だった。

 ブキッ・ビンタンはKLで最大の繁華街だ。はじめは、道路を歩いていた。そして、夜になると屋台が並ぶアロー通りや最近注目されているというエリアなどへも行った。

 そのうち、あまりに暑いので建物の中に入った。ショッピングセンターがいくつもあり、店を見ながら歩いた。庶民的なショッピングセンターあり、高級感のあるところありと建物によって違いがある。日系のデパートもあったが、日本の食品の値段は、日本で買うよりも相当高いなぁという感じ。

 このエリアのはずれにある記得食へ。ここは、食事よりもスイーツを食べる人が多い店だ。

 ガイドブックにマンゴーロー(マンゴーカキ氷)の有名店とあるので行ったのだが、確かに、一番多く注文されているのが、マンゴーロー。

 マンゴーの実がたくさんはいっている。上部は薄い皮のようなもので覆われている感じで、普通のカキ氷とは少し違う。

 次に、タイムズ・スクエアへ。ここは、このエリア最大のショッピングセンターのようだ。

 

 

 

 

 

  タイムズ・スクエアの内部。ここをいろいろと見て回った。
 

 17時になり、少し時間は早いが、夕食にする。タイムズ・スクエアの最上階は一面がフードコート。

 いろいろな国の料理が試せるようになっている。一通り見て回って、決めたのが、鉄板麺。これはどこの国の料理でもなく、オリジナルなもののようで、鉄板の上に乾麺が置かれてソースがかっているというもの。

 このあと、モノレールで、セントラルへ。モノレールのセントラル駅は、KTMなどのセントラル駅とは少し離れていて、歩かされる。

 KLセントラル駅では、KLIAエクスプレスを利用する場合は、航空機のチェックインができるようになっている。香港と同じ仕組みのようだ。だが、今回は、空港の荷物預かりに荷物を預けているのでチェックインはできない。

 同一線路を使って走るKLIAトランジットというのもあり、そちらを使うことも考えたが、結局、行きと同じく、エクスプレスに乗車。

 右は、空港駅のホームにて。

 

  空港に戻ってまず、荷物預かりへ行って、荷物の受け取り。

  チェックイン、出国審査を経て、エアロトレインでターミナルビルに向かう。 

 待ち時間が長く、ターミナルビルの中を見て回ったり、バーガーキングでリンギット通貨を使い果たしたりしながら、待った。
 

 ようやく搭乗。シンガポールへは40分。飲み物だけのサービス。

 

 

  

  シンガポールではいったん機外に出て待つ。ターミナルの中を歩いたりしたが、最後にセキュリティチェックがあるので面倒だ。
 
 

 いよいよ旅も終わり。関空到着1時間前に機内食。オムレツのごく普通の朝食。

 ボルネオの旅は、今まで経験のなかった自然満喫型の旅行だった。行く前には、ひょっとして、あまり面白くないかも、との心配もあったが、まったく、そのようなこともなく、大いに楽しめた。

 今回、時間の関係でカットしたところがいろいろあるので、再び、旅行したいと思っている。

 

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