5  ム ル 国 立 公 園

 

ロイヤル・ムルリゾートへ

 7時30分に朝食。前日とはメニューが少しかわっていて、工夫が感じられる。食後、いったんチェックアウトするが、ムルに1泊したあと、また同じホテルで泊まるのでキャリーバッグを預かってもらう。ムルへはリュック1つで向かう。

 下左  まもなく、ワンさんのタクシーが迎えに来て、空港へ。

 下右  チェックイン、保安検査のあと、待合室に行くと、期待していなかったのだが、ラウンジがあった。空港が運営しているもので、ワンワールドの有資格者も入室できるようだったので入室。

  上左  1時間弱、ラウンジですごしたが、ホテルの朝食をしっかり食べてきたので、フルーツと飲物だけをいただいた。ミリ空港は、翌々日にまた利用するのだが、ホテルで朝食をとっている時間がないので、このラウンジで朝食をとることにしよう。

 上右  ボーディングブリッジから地上に下り、歩いて飛行機に向かう。

 左  チケット上はマレーシア航空のフライトだが、運航は子会社のMASウィングスだ。飛行機はフォッカー50。ATR72よりもひとまわり小さい。後ろからと搭乗するのだが、そんなこととは思わず、一番前の席を指定していた。ガクッ。

 上左 飲物はミロの箱入りが配られた。

 上右  ムルは飛行機でないといけない陸の孤島なので、ムルに行くには確実に席をとらなばならない。小さな機体で1日2往復しかない路線なので、早めに予約したのだが、意外と客は少なく、半分くらいの席しかうまっていなかった。

 左  出発が少し遅れたが飛行時間は20分ほどで定刻の10時にミリに到着。ミリ空港着。歩いて小さなターミナルに向かう。

 上左  荷物受取のレーンは3m。今までに見た中で一番短い。ちなみに、サバ州のタラワはもっと小さい空港で、レーンはなく荷物は窓口で手渡しだった。

 上右  ロイヤル・ムルリゾートの送迎車。

 左  空港からロイヤル・ムルリゾートまで何もない道を10分ほど走る。

 上左  ホテルに到着。レストラン横にオープンエアのフロントがあり、そこでチェックイン。手続きをしながら、ウェルカムドリンクのジュースを飲む。

 ムル国立公園は必ずガイドと一緒に入園しなければならないので、ツアーを予約しておいた。その手続きも別のデスクで行った。ほとんどの旅行者は、たぶん旅行会社の手配なのだろうか、グループごとにガイドがついていた。自分の場合は、ほかの宿に泊まった客との混成ツアーであった。

 上右  部屋は一室ごと独立したバンガロータイプであった。

 左   室内。かなり広く、古さが目立つがきれいで気持ちよかった。

 上左  部屋で落ち着いたのが11時。この日のツアーは12時30分に出発で、昼食は12時から可能。まだ1時間ほどあるので、ロイヤル・ムルリゾート内を見てまわった。

 2014年中にこのホテルはマリオットホテルになる予定で、ホテルの3分の2はリノベーション中であった。プールも使えない。そんなわけか、自分が行ったときは夕食つきで約13000円とかなり安く泊まれた。

 上右  リノベーションが終わった部屋には家具が持ち込まれようとしていた。

  左  建物は高床式になっていて、ホテル内は木道橋を歩いて移動する。

キャノピーウォーク

  上左  キャノピーウォークのツアーは12時30分にホテルを出発して、公園本部でほかの宿の参加者と合流するという。一方、ケイヴのツアーは14時にホテル発で、自分の場合はキャノピーウォークを終えたあと、公園内でケイヴのツアーと合流することになるらしい。

 ホテルのレストランは12時開店だったので、5分後くらいにはいったのだが、25分で食事をすませなければならず、エッグサンドを注文。

 上右   飲物はアイスコーヒー。ところがサンドイッチとコーヒーの注文に20分もかかり、食べ終わると集合時間をすぎていた。

 左  キャノピーウォークのツアーに参加するのはこのホテルを通して申し込んだのは自分だけであったようで、ほかの客を待たせることはなかった。すぐにホテルの三輪車で公園本部に向かった。

 上左  ムル国立公園の本部。ここで入園料を払い、名前を登録する。そしてガイドとほかの参加者と合流。ほかの参加者はメキシコ人のカップルだけであった。

 上右  公園内に入り2kmほど整備された木道を歩く。ケイヴに向かう道と同じだ。

 左  ガイドは鳥がいるとか、蝶がいるとか頻繁に説明してくれるのだが、なかなか見つけられないし、見つかっても遠すぎて撮影は難しかった。唯一、毛虫は写せていた。

 上左  ケイヴに向かう道から少し入ったところにキャノピーウォークがあった。高さ20mくらいのところに吊橋がかけられ、ジャングルを高い位置から観察できるようになっている。

 上右  キャノピーウォークは前回ボルネオを訪問した時にダナンバレーやキナバル山で体験しているが、ムルのキャノピーウォークは10か所以上の吊橋があり、全長500mに及ぶもので世界最長らしい。

 左  最初はなかなか歩きづらかったが、最後のほうになると手すりをもたなくてもバランスがとれるようになっていた。それでも、下を見ると少し怖く、歩くのに精一杯って感じでガイドは鳥などを見つけては説明してくれたが、鳥を見つけたりはできなかった。

ディア・ケイヴとラング・ケイヴ

 キャノピーウォークを終えた後、ガイドとメキシコ人カップルとともに、ケイヴへ向かう道とキャノピーウォークへの道の分岐点にて20分ほど待った。

 個人でガイドを雇ったグループが次々と通り過ぎていく。日本人のグループいた。個人で旅行社を利用してツアーを申し込むと、個々のグループにガイドがつくようだ。

 自分たちの混成グループもやがてやってきた。20人ほどの大所帯で、ここからはこのグループに合流。人数が多いので、説明はあまりわからない。それでも木道の破損場所など危険なところでは全員が通り過ぎるまでみていた。さらに1kmほど歩いて、2つのケイヴの入口に到着。10分ほど休憩。ここは、ケイヴから出たあと、コウモリが飛び立つのを見る場所でもある。

  休憩のあと、ディア・ケイヴへ。入口でガイドの説明を聞く。

 洞窟の入口が世界最大の洞窟である。入口はさほど大きくないと思ったのだが、少し中に入ると、頭上の高いところから日光がさしこみ、大きな入口であることがわかった。

 石灰岩でできた穴を突きすすむ。

 ディア・ケイヴとラング・ケイヴは14時から17時30分の間のみライトアップされている。その関係で、ツアーは、午後にこの2つの洞窟を見て回るわけだ

 800mほど突き進んだところが最奥部。天井からつり降ろされた巨大な鍾乳石が並ぶ。
 入口へと戻る途中の光景。巨大な穴から日光がさしこみ、きれいな光線の帯をつくっていた。
 続いて、ラング・ケイヴに入る。こちらはさほど大きくはない洞窟だ。
 2つの洞窟を見た後は、さきほどやってきた広場で、コウモリがでてくるのを待った。

 ガイドにつれられての行動はここでおしまい。あとは自由にコウモリを見学して、見終わったら3kmほど木道を歩いて公園本部に戻る。

 待つことわずか5分。コウモリの大群が飛び立っていった。えさを求めて、何百万匹かのコウモリがディア・ケイヴを飛び立っていくのだ。

 このようなコウモリの群れの飛び立ちは十数回見ることができた。何度も見て飽きてきたころ、あたりは暗くなり始めてきたので、あわててこの広場を去り、公園本部へと向かった。

 公園本部に戻る途中、もう暗くなってしまい、木道に設置されている明かりに沿って歩いた。暗くなるだけではなく、雨も降りだし、歩くのを急いだ。コウモリはというと、暗くなってからも。大群の旅立ちは続いているのだという。

 公園本部に戻り、駐車場にいくと、何台かの車がきていて、1台がロイヤル・ムルリゾートの車で、それに乗ってホテルに戻った。

 コウモリの大群を拡大してみると、やはりコウモリか鳥の形をしているのだった。

夕食つきホテル

  上左  ケイヴから帰ったあと、ホテルで夕食をとる。ホテルの周囲はジャングルで、食事はホテルでとるしかない。ホテルの宿泊費も夕食つきになっている。

 上右  飲物も高いのだが、ビールを2本頼めば、1本は半額になるっていうので、タイガー缶を2本注文。

 左・下左・下右  ビュフェ式になっているのだが、残念ながら朝食ビュフェって感じの内容のうえ、冷めているので美味しくないのだ。いい感じのホテルだったのだが、食事はよくない。 マリオットホテルになったあともこの状態なら有名ホテルチェーンの名が泣く。設備面の更新が急がれているが、この食事もどうにかしないと。

 山の中なので、ネットがつながらず、食後はテレビを見たりしてすごす。1日くらいはこういう日があってもかわまわない。

 

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