オ ア ハ カ

 

先住民比率の高いオアハカ州の州都

ビジャエルモッサからの夜行バスは6時すぎにオアハカのバスターミナルに到着。オアハカに何日滞在するか、バスの車中で迷い、結局、この日どれだけ見ることができるかによって決めることにした。このあと、バスターミナルの近くのホテルを何軒かあたったが、どこも空室がなく、町の中心に向かって歩きながらホテルを探すことにした。すでに7時をまわっていた。画像は、オアハカの町のひとこま。

結局、バスターミナルとソカロの中間のあたりにある、プリンシパルに空室があり、そこで泊まることにした。部屋に落ち着いたのは8時前。このホテルは、玄関を入るとすぐにフロントがあり、その前は吹き抜けになっている。画像はフロントから撮影したもので、左手に見える扉の部屋に泊まった。部屋はいたって簡素。最初は湯の出し方にコツがいるのを知らず、フロントに言いに行ったら、掃除人がやってきて教えてくれた。

シャワーを浴びたり、菓子を食べて朝食代わりにしたり、これから回るルートを考えたりしていたら、またたく間に時間が過ぎ、9時30分。着替えて町に出る。

まずは、町の中心のソカロへ。すでに人がたくさん集まり賑やかであった。画像は、ソカロの一部分で、一番右端の建物の2階が、この翌日、ヒョウちゃんと現地オフ会をしたレストランである。そう、オアハカでは、これまでネット上での知り合いだったが、実際には会ったことがないヒョウちゃんと現地オフ会をおこなうことになっているのだ。(ヒョウちゃんのサイト「ヒョウちゃんの旅のページ」もどうぞ)

ソカロのすぐ北側には、カテドラル。翌日18時、ここの前で、懐中電灯を手にして、ヒョウちゃんを待つことになっているので、場所を確認しておく。

このあと、オアハカ旧市街地を歩きながら、博物館や教会などを見ていく。まずは、ラソレダー教会。正面の外壁に細かな装飾があるのが特徴。

次に、ルフィーノ・タマヨ博物館。個人の所蔵品を展示している博物館で、オアハカ周辺でみられたサポテコ文明などの出土品などが見られた。ここを出たころには、暑さのために歩くのがつらく、見学個所で長く休憩時間をとるようになっていた。

その次は、ベニート・フアレスの家。メキシコ史上、唯一の先住民出身の大統領。彼が有力者の書生となって、次第に実力をつけていった若い時期を過ごした家である。下の画像は、その家の外観。あまりに他の家と変わらないので、行き過ぎて、後戻りした。

続いて、サントドミンゴ教会。2つの鐘楼があるのが特徴的である。内部の装飾がたいへん美しい。全体に金箔が用いられていて、壁や天井に細かい装飾が施されている。

サントドミンゴ教会に隣接して、オアハカ文化博物館がある。教会とは一体の建物で、以前は修道院として利用されていたようだ。大部屋だけでなく、修道士の部屋だったような小部屋も展示室として利用されている。モンテアルバン遺跡の出土品やオアハカ州の先住民の生活用品などの展示などが特徴である。

このあとソカロに戻るのだが、そのときに通るのがマセドニオ・アルカラ通りで、歩行者天国になっている。オアハカの観光エリアの中心になっている。

ソカロへ戻り、ビュッフェ形式のレストランで昼食。従業員の応対があまりよくなくて、料理のほうまでイマイチに思えてしまった。

昼食を終えると14時ごろであった。当初の予定では、市場を見たりする予定だったのだが、この時間だと、まだモンテアルバンに行けそうなので、モンテアルバンに行くことにした。その前に、翌日、ミトラなどへのツアーの申し込みをソカロそばの旅行社でしておいた。

バス乗場はリベラ・デル・アンヘルというホテルにあるらしいので行ってみると、ホテルの中にチケット売場があり、中庭からバスがでていた。チケットを買うと、帰りのバスは指定されていて、到着して2時間後のバスであった。

ほぼ満席のバスは、乗り心地があまりよくなかった。オアハカの郊外に出ると、山の中腹まで家が立ち並んでいる。山の斜面が木々ではなくて、家で覆われているような感じのところがところどころにあり壮観である。遺跡までの所要時間は30分ほどであった。

遺跡に到着したころに雲が多くなり、雨が降りそうな気配があったので、なるべく急いで見学することにした。遺跡エリアまでやってくると、まず球戯場があった。チチェンイッツァやウシュマルで見た生贄を決めるためのゲームはここでも行なわれていた。ここのコートは小規模で、ボールを通す輪は残っていなかった。

このあと、大神殿や宮殿をみながら、遺跡の一番南へ行った。南の大基壇にあがって、全景を見るためだ。南と北にある大基壇は、ピラミッドの下部にあたる部分で、上部は失われていた。下の画像は、南の大基壇の階段を上ったところから撮影したもの。手前に見えるのが天文台、その向こうが大神殿、一番奥の丘が北の大基壇である。

上の画像の左手に、踊る人々のピラミッドがあり、その下に、下の画像のように、踊る人々の壁画がたてかけてある。本来、ピラミッドの上部にあった神殿の壁画で、上部が失われて、壁画の一部が残っているのだろう。これらの壁画は、拷問の様子や死体を表しているらしい。

次に、北の大基壇にあがってみた。手前が大神殿、向こうに見える丘が南の大基壇である。

眼下の風景がきれいなところがあったので、しばらく休憩。そのうちに雨がふってきたので、急いで104号墳墓を見て、博物館に駆け込んだ。

バスの出発時間になっても雨はやまなかたので、雨の中を走ってバスに乗った。バスで雨よけしていた人が多く、ほぼ満員だったが座ることができた。

オアハカに戻ると天気は回復していた。市場を見に行く。予想以上にきれいな市場で、整然と品物が並べられている。

市場の周辺には屋台がたくさんでていて、ホットドックやタコスを立ち食いした。結局、それで、お腹が一杯になり、夕食にかえた。残念ながら、屋台の画像はとれていなかった。

このあとソカロに行くと、何やら集会をやっていた。どうも、先住民を中心とした集会で、州政府などへ要求をしているようだ。それにしてもたくさんの人々が集まっていて、びっくりした。

近くにネットカフェがあったので、入ってみたが、日本語は読むことすらできず、はやばやと退散。早めに、ホテルに戻って休んだ。

 

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