1 モ ロ ッ コ 入 国

 
 

 計画を温存してきたモロッコへ関空よりいざ出発。何かと人気が高いエミレーツ航空で、ドバイ経由カサブランカへ。

 深夜のフライトであるが、まず夕食がでてくる。和食をチョイスしたが、少しセーブしておく。 

 飛行コースはタリム盆地からカラコルム越えと、以前、搭乗したときと同じだ。
 

 到着が近づいて朝食。日本時間ならちょうど朝食タイムだが、ドバイ時間ではまだ真夜中。ここでも、和食をチョイス。エミレーツ航空の人気が高い理由は、かなり機内食による部分が大きいのではないかと思う。

 不夜城のようなドバイ空港でトランジット。トランジット用の乗換え口を抜けると、いきなりまばゆい売店ゾーンだ。ここで、1時間余り時間つぶし。無料インターネットもある。
 

 カサブランカ行きに搭乗。まもなく、この日2度目の朝食。

 

 飛行コースは、予想よりもはるか北。左のモニターより、実際は北よりのルート。

 まず、いきなりイランにはいってびっくり。サウジアラビアからエジプト、リビア上空を飛ぶものとばかり思っていたからだ。(帰路は、予想通り、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプト、サウジアラビア上空を飛んだ。)

 そして、トルコに入り、ワン湖上空を飛んだので、トルコ旅行のことを思い出してとてもなつかしかった。黒海に抜けて、ブルガリアを横断。セルビア南部、クロアチアのドブロブニクあたりを経て、イタリアへ。ローマ上空を飛ぶなんて予想外。地中海に入り、サルジニア島をへて、アルジェリア西部でやっとアフリカ上空に達した。

 

 

 やがて昼食。サーモンをチョイス。量、味とも申し分なしだ。

 

 

 カサブランカ到着。約22時間の空の旅がやっと終わった。

 入国審査に時間がかかるのではないかと心配していたが、いたってスムーズ。スタンプには番号が記され、ホテルではその番号をいつもチェックされた。

 5万円を両替。3535DH(デュルハム)になった。およそ、1DH=14.3円になる。計算するときは面倒なので、1DH=15円と考えよう。

 列車駅を探してうろうろしたが、何のことはない。空港の真下だったのだ。関空のように離れた場所にないので便利・・・と思ったが、それまで。列車は1時間に1本で、次の列車まで40分待たねばならなかった。

 切符は、空港駅からカサ・ヴォワジャー乗換えでメクネスまで1等を買った。178DH(約2528円)。

 空港からの列車は1等も自由席。そのために、カサブランカからメクネスも自由席と勘違いしてしまった。

  

 カサ・ヴォワジャー駅での乗り換え時間は50分。この時間を使って、4日後に乗る、タンジェからマラケシュ行きの寝台車の切符を購入。きわどいところだったが、切符を確保できた。1日遅いと満席だっただろう。
 

 やがてやってきたフェズ行きの列車に乗車。1等車は、最後尾に1両ついているだけだ。2等車は比較的すいているが、1等車は混んでいた。このとき、すっかり1等車も自由席と思い込んでいた自分は、座れないや、と思って2等車に移って、メクネスに向う。2等車は、コンパートメントと開放式があり、開放式に座った。

 後日、砂漠ツアーで一緒になった人から1等は指定席という話を聞き、切符をよく見てみたら、小さく席番号が書いてあるではないか!! 席番号を見落としていたのだ。

 今回の旅では大部分のホテルを事前に予約しておいた。砂漠ツアーを利用した会社で予約してもらったものと、自分でメールを送って予約したものがあるが、、

 この日は、ホテルアクアス。駅から歩いて5分程度。メクネス到着が19時35分なので、旧市街じゃなく、駅の近くにしたのだ。 

 部屋もサービスも良好なホテルだった。朝食入れて338DH(約4833円)。ここで2泊した。

 家を出発してからホテル到着まで34時間かかった。ヤレヤレ、、だが、夕食に出かけなくっちゃ、ということで一息入れて外出。

 

 向かった先は、ガイドブックに記載されているレストラン・メトロポールだった。ホテルから歩いて10分ほど。新市街のど真ん中という感じの場所だ。

 ところが、ここに入ろうとすると、玄関にいる人が何やら言う・・★$?☆#・・まったくわからないが、ここではないというようなことをいっているようだ。連れて行かれた先は、これもガイドブックに書いてある姉妹店のメトロポール・アネックス。こちらは、やや高級と書いてある。外国人なので、高級店に連れていったのか。

 クリスマスツリーが飾られている。そうだ。クリスマス直前なのだ。外国人向けの店らしい装飾だ。食事していた客も外国人だった。

 セットメニューで、前菜にハリラ(モロッコ風のスープ)、メインにレモンチキンのタジンを注文。これにデザートがつく。

 

 まず、パンと付け出しのオリーブを食する。パンは食べ放題で、付け出しとしてオリーブがでてくることをこのときに知った。

 次に、ハリラ。トマトをベースにして、タマネギ、ニンジンのみじん切りや、ひよこ豆、細かく刻んだパスタなどが煮込まれている。

 

 そして、メインのタジン。タジンはモロッコの煮込み料理で、この後、何度も食べることになる。

 このときは、チキンと大きく切ったレモンを煮込んだもの。下のほうに、ジャガイモ、ニンジン、タマネギなどが入っていて、チキンも野菜もとても柔らかい。

 オリーブとアーモンドが上に乗っているのが美しさをかもしだしている。水をほとんど加えない料理なので、水分は食材のものだ。  

 デザートは、ここに限らず、オレンジなどが丸ごとでてくる場合が多かった。手抜きの感じもするが、安心して食べられる点はよい。

 これだけ食べて税込みで148DH(約2116円)。

 このあと、ホテルに戻り、シャワー。湯がきっちり出るし、暖房も一晩じゅうついていたので、申し分のないホテルだった。

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