5  テ ィ ト ア ン、タ ン ジ ェ

 

 

 7時30分のバスでティトアンに向かおうと、朝食は6時30分に頼んでおいた。

  

 
 
 モロッコ風のロビーにて朝食。食後はすぐにチェックアウト。
 

 バスターミナルまで歩いて行った。今度は民営バスだ。バスはなかなかやってこず、8時ごろ到着。出発したのは8時20分ごろ。

 運賃は15DH(約215円)。荷物料金は、前日のCTMバスが5DHだったので、5DHを出したが、10DH(約143円)だといわれた。

 ティトアンには10時前に到着。ティトアンのバスターミナル。14時30分発のタンジェ行きのバスの切符を買っておく。

 街に繰り出すには、荷物が邪魔。で一時預かりを利用。5DH(約72円)。
 

  歩き始めて、すぐにティトアンは、シャウエンよりもずっと大きな町だということがわかった。右は、ティトアンのメディナの入口。  

 入口を入るとしばらくは、地元客向けのスークになっている。
 

 荷物運びにはロバが活躍。

 魚屋。長い魚は何だろうか。
 

 鶏は生きたまま売られている。

 タジン鍋もこうして売られている。旅の終わりに、よほど買おうかなと思った。
 

 ここでも、犠牲祭を控えて、羊を連れた人を見かけた。

 

  

 
 草や干草も売っていたが、羊のえさにするのだろうか。

 住宅街では、前日のシャウエンが青で統一されていたのに対して、ティトアンでは、いろいろな色の壁が見られて、これまた楽しかった。扉は、茶色っぽいのがほとんどだった。 
 

 メディナの散策を終えて、門の外に出た。結構、坂道が多かったのだが、それもそのはず、山の斜面に開けた街だったのだ。

 さて、13時前になり、食事。魚を店頭に出している店があったので入った。ハリラとイカのフライで40DH(約572円)。モロッコはイカが有名だが、イカはエビなみの値段がする。

 

 メニューがアラビア語とフランス語でよくわからなかったので、水槽まで行って指差しして、意思疎通。
 

 バスターミナルには14時に戻った。民営バスだが、かなり良いバスだった。タンジェまで13.5DH(約193円)。今回は、荷物料金なし。一体、どうなってるんだか、、

 バスターミナルの乗場は地下にあって、暗く、転んでしまった。しばらく痛い思いをしたが、たいしたことはなくよかった。右の画像はタンジェ到着時に撮影。
 

 タンジェのバスターミナルはとても混雑していた。この日は、犠牲祭の3日前の夕方。ヨーロッパなどから里帰りした人が多いのだろうか。ここでも、荷物の一時預かりを利用する。5DH(約72円)。

 各方面に行くバスを待つ人も多数。モロッコと到着時に、この日の寝台車の切符を確保できていてよかった。もし、寝台車がとれず、バスになっていたら、希望の夜行バスに乗れなかったかもしれないから。
 
 バスターミナルから15分ほど歩くと、海岸に出た。今回の旅で、海を見るのははじめてだ。この向こうにスペインがあるのだと思うと、ジブラルタル海峡を渡るコースも試してみたいとか、久々にヨーロッパに行ってみたいとか、いろいろ期待がふくらむ。
 

 海岸線に沿って、その内側に、遊歩道が作られていた。遊歩道の両側は、自動車道路で、道路の真中が遊歩道というのは、ここがかつては、鉄道線路だったからだろう。

 
 この遊歩道を15分ほど歩くと。かつてのタンジェ駅に達した。今でも現役の駅として使われているのではないかという錯覚に襲われるような感じだった。
 
 

 旧駅をすぎたあたりから、メディナに入る。タンジェのメディナは、高台の上にあるので、坂道を少しあがる。

 上は、公園から見た港。左手はフェリーターミナル、右手は貨物港のようだ。

 左は、グランモスク。左中は、スペイン教会。

 メディナの中。迷うこともないメディナであるが、気になったのは、他の街に比べてみて、ゴミが目だったこと。こうしたことが、街の印象を悪くしてしまう。

 日がくれかかってきた。左は。メディナの入口にある、グラン・ソッコ。大きな広場になっている。メディナ内にプチ・ソッコもある。
 

 メディナの一番高いところにカスバがある。とはいっても、タンジェのカスバは、城壁の内部に民家がある。

 カスバを抜けて、海側に出ると、海が広がっていた。左の画像の、左手にジブラルタル海峡が広がり、かすかにスペインの山並みが見えた。

 このあと、メディナからバスターミナルに戻る。その途中で夕食。ハリラと魚のタジンを注文。魚の名を確認するのを忘れてしまった。とても食べごたえのある魚だった。

 

 

 

 

 

 いったん、バスターミナルで荷物を引き取ったあと、タクシーでタンジェ・ヴィレ駅へ。

 右の画像は、駅正面ではなく、ホーム側から撮影した駅舎だ。つい最近、できたような駅でびっくり。

 乗車したのは、21時30分発のマラケシュ行き。これには、寝台車が1両だけ連結されていて、モロッコ到着の日、カサブランカで寝台車のチケットを購入しておいた。

 

  

 マラケシュ行きの列車とホーム。
 

 寝台車は、正式には、クシェットと呼ばれる簡易寝台車。1両に10のコンパートメントがあり、1つにつき4人分のベッドがある。

 ベッドの幅は1mほど、上段から落ちる人がいないか少し心配だった。全体としてオレンジ色の配色で明るいのもうれしかった。

 シーツ、枕を持ってきてくれるが、カーテンがない。しかし、寝心地はよく、マラケシュに着くまで11時間ほど、ほとんど横になっていた。時々寝覚めたが、とてもよく眠れた。   

 

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