10日目  ビーニャとバルパライソ

 

ビーニャ・デル・マルへ
 
 上左  サンティアゴ滞在は2日だが、翌日は深夜便で帰国するのでバルパライソまで行くのは避けたい。ということで、サンティアゴ観光は翌日回しにして、バルパライソとビーニャ・デル・マルに行く。

 ホテルを出ると、サン・クリストバルの丘がよく見える。

 上右  ホテル近くのバケダーノ駅から地下鉄に乗車。

 左  地下鉄の車内。
 
 ウニベルシダー・デ・サンティアゴで下車。この駅に直結してサンティアゴのバスターミナルがあるのだ。
 
 開放的なバスターミナルだ。さっそく切符を購入。

 下左  8時25分発のビーニャ・デル・マル行きはすでに満席で8時40分発のバスになった。窓口で座席の指定ができたので、前から2列目を確保。バルパライソ行きもビーニャ・デル・マル行きも頻発しているようで便利だ。
 
 朝から何も食べていなかったので、車内で食べる菓子や飲物を買って乗り込む。

 下右  乗車したバス。

 
 上左  サンティアゴからビニャ・デル・マルまでは120km。途中の大部分は荒涼とした大地であった。

 上右  バス車内。

 左  約2時間でビーニャ・デル・マルのバスターミナルに到着。
ビーニャ・デル・マル
  ビーニャ・デル・マルは略してビーニャと言われることが多い。ここでも、後はビーニャと書く。

 ビーニャとバルパライソは電車で15分ほどで、どちらも海に面している都市だが、ビーニャはリゾート都市であるのに対して、バルパライソは商工業都市と雰囲気は対照的だ。

 ビーニャでは観光客用の馬車も走っていた。
 
 街の中心にあるキンタ・ベルカラ公園。
 街の西部の海岸寄りは丘になっていて、カスティージョの丘と言われる丘に向った。

 高級住宅地の雰囲気がある。大統領別邸もあった。
 
 丘から眺めたビーニャの中心部。
 
 丘の一番西側付近から海を見下ろす。
 丘からこの写真に写っている海岸べりの道に下り、海岸沿いに散歩した。
 
 海岸べりの高層住宅群。
 
 さらに海岸べりに歩くとビーチがあった。
 

 上左  ちょうど昼過ぎになり海岸に近いレストラン「デリシアス・デル・マル」に入った。

 上右  飲物はSANTA EMAという白ワイン。

 左  カニ足つきのコロッケ。
 
 チキンと野菜のワイン蒸し。

 ビーニャはゆっくりするといい街の感じだったが、このあとバルパライソにも行きたかったので、食後はすぐに駅に向った。
メトロ・バルパライソとバルパライソ港
 バルパライソはサンティアゴに次ぐチリ第2の都市だが、10kmほど離れたビーニャ・デル・マルと合わせて1つの都市圏を作っている。バルパライソとビーニャは、近郊電車で結ばれている。この電車は、メトロ・バルパライソと呼ばれる。メトロといっても、地下区間はビーニャの中心部の短い区間だけで、あとはバルパライソ中心部も含め、地上を走る。

 メトロ・バルパライソのビーニャ・デル・マル駅。写真は地下への入口で、駅は地下にある。
 
 メトロの車内。
 
 15分ほどで終点のバルパライソのプエルト駅に到着。
 
 下車後、駅前に出ると、そこがソトマヨール広場だ。

 広場の奥の建物が海軍総司令部。バルパライソはチリ最大の軍港でもあるのだ。

 手前の像は、太平洋戦争のときのイキケ海戦を記念したイキケ勇者の像。(ここでいう「太平洋戦争」とは、1879〜83年にあったチリとペルー、ボリビアの戦争のことである。この戦争でボリビアはアントファガスタ周辺をチリに奪われて、海のない国になった。)
 
 次に港に行き、遊覧船に乗ることにした。手前が遊覧船乗場。

 下左  港の中心であるプラット埠頭あたり。

 下右  遊覧船にて。立っているのはガイドさん。
 
 
 バルパライソは山の斜面が海岸すぐ近くまで迫っているのがわかる。斜面がそのまま海中まで続いて、水深のある港になってるのだろう。神戸に似ている。

 メトロが走る様子もよくわかった。
アセンソール(斜行エレベータ)めぐり
 バルパライソの市街地。建物はカラフルに塗られていて、見ていて楽しい。

 バルパライソはビーニャほどの観光地ではないのだが、丘の上からの景色はなかなかいいらしい。それに、丘に上がるためにアセンソール(傾斜式エレベータ)が使われているところもある。このアセンソールが面白そうなので、アセンソールを使って丘の上に3か所行ってみることにした。
 
 















 左  1つ目のアセンソール。さほどの長さではないことがわかる。

 上  運賃は下の駅で払う。下りてくるときは、下りてから下の駅で払う。
 
 左左  アセンソールの車両。駅の構造上、車両全体を撮影するのが難しかった。

 左右  上の駅の駅舎。
 
 
 サント・ドミンゴの丘から見た市街地。バルパライソの旧市街は世界遺産になっている。
 
 丘の上を散歩していたら、気づかぬ間に下に下りていた。

  下左  市街地を歩き、2つめのアセンソールの乗場にやってきた。

 下右  建物の1階に下の駅がつくられていた。
 
 
 アセンソールの車内。

 下左  上の駅のあるコンセプシオンの丘から下を望む。

 下右  上の駅の駅舎。
 
 
  
 
 上左  道なりに歩いていたら再び下の繁華街に出て、やがて3つ目のアセンソールに遭遇。

 上右  下の駅の入口。

 左  アセンソールには単線のものと複線のものがある。複線の場合、ケーブルカーのように離合区間だけが複線になるんじゃなく、全線が複線であった。

 写真は上がっていく車両から、下っていく車両を撮ったもの。

 
 
 
 上左  上の駅。

 上右  丘の上から港がよく見えた。

 左  なんとなく歩いていたら、また下のほうへ。この薄い家は、左側は3階に、右側は1階に出入り口があって5階建てだった。

 下左  市街地を歩き、また4つ目のアセンソールの乗場へ。

 下右  車両。
 
 
 
 ここの上の駅は木造の簡単な建築だった。
 
 このアセンソールを下りたあたりから、下に下りる階段や坂道の側面にはいろいろな絵が描かれていた。

 青空美術館なのだが、素人が描いたものではなく、チリでは有名な画家の作品だという。

 下左  さらに歩いて、バルパライソでは唯一の垂直のエレベータのアセンソールに向った。入口で料金を払って入る。

 下右  延々とトンネトを歩いた。100mほどあった。
 
 
 
 上左  トンネルの奥にエレベータの乗場があった。

 上右  エレベータを下りると、塔の上部に出て、塔の上部は陸橋で地上に結ばれている。

 左  陸橋から見た市街地。
 
 塔の上部から陸橋を渡って地上に下りたあと、地上の坂道を歩いて、塔のところまでやってきた。

 塔の下部にも、エレベータの乗場があった。途中駅みたいなもので、ここでも乗降ができるのだろう。

 下左  アセンソールめぐりを終え、バスターミナルに向った。

 下右  直近のサンティアゴ行きは満席で、その次の便になった。30分ほどバスターミナルで暇つぶし。バス車内で食べる夕食用のパンなどを買っておいた。
 
 
 バス車内でパンを食べて夕食とした。サンティアゴのバスターミナルには21時前に到着。ホテルに戻った。
 
 

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