7日目  サンティアゴ・デ・コンポステーラ

 

 

遠回りして大聖堂へ
 ホテルで朝食。菓子パンが豊富で菓子パンばかり選んだ。またフルーツが甘いフルーツポンチだった。

 下左  食後すぐに出発。この日はビーゴに行くので、荷物はホテルに預けて出発だ。大聖堂に行く前にアラメダ公園に立ち寄った。丘全体が公園になっているようであった。教会跡の建物。

 下右  整備されたきれいな花壇。
 
 
 見晴らしのいいところからは大聖堂がよく見えた。
 丘を下りて、旧市街に入るところ。人々でごった返しているって感じだ。
 
 大聖堂に至るまでの間、次から次へとさまざまなパフォーマンスが演じられていた。

 左側の人物は杖についている台の上に乗っているのだろうが、空中に浮いているかのようである。
 
 こちらは魔女を演じてるようだが、ほうきに乗っている感じをうまく出している。

 パフォーマンスや前夜にもあったギター弾きなんかを見て楽しみながら大聖堂に向った。

大聖堂にて
  大聖堂(カテドラル)に到着した。前夜にもやってきているが、明るいときに見るとより大きく見えるように思う。

 9世紀に聖ヤコブの墓のある地に小さな教会が建てられたのが始まりのようだが、その後、増改築が繰り返されて、いまのような巨大な聖堂になった。

 サンティアゴだが、聖ヤコブのことで、ローマ、エルサレムとともにキリスト教の3大聖地とされている。そのため、ピレネー山脈を越えて、スペイン北部を歩いて、この地にたどりつくルートが巡礼路になっている。
 
 大聖堂には自由に入場できるものとばかり思っていたが、多くの観光客や巡礼者のために、入場が制限されていた。

 オブライドの正面と呼ばれる正門から入るのだが、入口が閉ざされていて、行列に並び、30分ほど待った。
 
 ようやく扉が開けられ、中に入ることができた。入ってすぐのところの建物内にある栄光の門には聖ヤコブの像があった。

 さらに進むと、かなり遠いところに祭壇が見える。
 
 左左   中央祭壇。奥にまつられているのは聖ヤコブ。

 左右   中央祭壇の左手に地下礼拝堂への入口がある。ここは長い行列ができていて、30分ほど並んだ。地下には聖ヤコブの棺があり、礼拝をしてきた。
 
 
 大聖堂の内部を見て回ったあと、オブライドの正面の右側の1階に入口がある博物館に入ってみた。

 かつて巡礼者はサンティアゴ・デ・コンポステーラに着いたあと、ホタテ貝を食べ、巡礼の記念にホタテ貝の殻を持ち帰ったといわれる。そのため、ホタテ貝がサンティアゴ巡礼のシンボルになった。博物館の入口の上のマークもホタテだ。
 博物館内は撮影ができなかった。回廊からは大聖前の広場がよく見えた。広場の向こう側は市庁舎。
 
 大聖堂の上のほうにも上がれるようなので上がってみた。
サンティアゴ街歩き
 大聖堂では、正面の入場に30分、地下の墓を見るために30分、博物館に30分並んだので、大聖堂と博物館をみただけでもう14時近くになっていた。

 昼食を食べることができる店はたくさんあって、どこに入るか迷う。
 
 PULPO、、、タコの文字にひかれて1つの店に入った。

 下左  店に入るとタコが並んでいて食欲をそそられた。

 下右  結局、メニューを見ると定食が安かったので、タコはやめにして定食にした。定食といっても、スープと料理、飲物は選ぶことができ、パンがついているというものだ。飲物はビールにして、料理が出てくるまでパンを食べて待った。
 
 
 あさりのスープ。この日も涼しめであったので、熱いスープも苦にはならない。
 
 アンチョビーの酢漬け。魚介類の昼食はなかなかおいしかった。
 
 土産物店にて。巡礼者用の杖。これにもホタテ貝がついている。
 この街の旧市街地には、数多くの教会や修道院があること。すごい数だ。この写真も大聖堂近くの修道院。こんなのが並ぶエリアをぶらぶら歩いた。
 
 ガリシア博物館にやってきたのだがシエスタのため閉まっていた。

 この日はビーゴまで行って泊まる。いったんホテルに戻って預けてある荷物を受けとってから駅に向かう。
脱線事故現場を通りビーゴへ移動









 
   上  駅には30分ほど前に到着。18時31分発のビーゴ行きに乗る。

 右  時間があるので、駅構内のバルに入ってビールを飲んだ。
 
 乗車した電車。
 
 このスペイン旅行に出発する2週間ほど前に、サンティアゴ・デ・コンポステーラの近郊で列車事故が起こっていた。時速80kmに制限されているところを190kmで進入し、カーブを曲がりきれずに脱線し、70名以上の犠牲者を出した。

 サンティアゴ出発の2分後くらいに事故現場を通過した。自分が座っていた側と逆側に脱線したようで、現場には金属板の覆いがつけられていた。現場はあっという間に通過。
 
 ビーゴまでは1時間ほど。途中ビーゴの近くでわずかだが、海を見られる区間があった。

 この付近は「リアス海岸」の語源となった地域で、「リアス」とよばれている。岬と湾が入り組んだ複雑な海岸になっている。
 
 ビーゴ駅に到着。この駅、旅行の半年ほど前に移転していたのだ。幸い旅行前に情報を得ていたのでよかったが、知らずに旅行していたらとまどっていただろう。

 ガイドブックの地図はもちろんのこと、i-phoneの地図も古い駅が表示されている。旅行前に新駅の位置を調べて、ガイドブックの地図に書き足しておいた。
 
 旧駅の近くにはホテルが何軒もあったのだが、新駅の近くにはまったくない。予約した「ホテル アメリカ」は港の近くにあり、荷物を転がして1kmほど歩いた。それでも、新駅に比較的近いホテルのひとつだ。

 ホテルに向かう途中、暑さを感じた。この旅行ではビルバオからずっと涼しかったのだが、サンティアゴはあまり涼しくないなと思った。それでも暑いとまではいかなかったのだが、ビーゴではじめて暑いと思った。
 
 部屋に入って、荷物をおいてすぐに夕食をとりにでかけた。すでに20時前だったが、まだ明るい。
 上左  港そばにはレストラン街があり、そのひとつ「エル・プエルト」に入った。

 上右  道路をはさんで公園があり、その向こうは海岸だ。

 左  道路をはさんだ側の歩道上にもテーブルがだされていた。そちらに案内された。

 ビールと頼んでいないがつまみとしてオリーブが運ばれてきた。
 
 料理はまず、エビのグリル。量が思っていたより多く、満足。
 
 魚フライ。トマトソースで見えにくくなっている。これだけでお腹いっぱいになり満足。

 
 1時間ほどかけて食事したあと、海岸を散歩してホテルに戻ると22時。