10 日 目  ク ア ラ ル ン プ ル へ

エア・アジア

  前夜、ニョニャ料理をたくさん食べたにもかかわらず、またまた朝食をしっかりいただいた。

 食後は9時に約束してある空港行きの車まで休憩。

 空港行きの車はワゴン車かと思っていたら、ホテルの乗用車。自分だけなので乗用車になったようだ。20分ほどで空港に到着。

 この日はペナンからクアラルンプルに移動するのだが、エアアジアを利用することにした。格安航空会社で有名なエアアジアは利用したことがないので一度、乗りたかったのだ。

 運賃は激安というわけじゃなかった。購入したのが旅に出てからで、プーケットのホテルからネットで購入した。このとき、搭乗の5日前ですでに激安券はなく高めの運賃になったようだ。 

 しかも、時間的なメリットも大きくない。この区間はバスがバンバン走っていて、かなり高速である。しかもバスも上質であることも確認している。

 またKL空港はLCCTとなり、市内へはバスだけの連絡だし時間がかかり、時間的にもバスとそんなには違わない。だからバスにしてもよかったのだが、一度エアアジアに乗りたいとの思いからエアアジアにしたのだ。

 チェックインカウンターに行くと有人カウンターよりセルフチェックインの行列が短かったので、セルフチェックインを試みた。

 後ろのほうからはよくわからなかったが、前の人が操作しているのを見ていたら簡単にチェックインできた。

 行先を選んで予約番号をタイプすれが、氏名が表示されるのでそれを確認するだけだ。するとレシートのような搭乗券が出てくる。

 隣に荷物預けのカウンターがあるので、改めて並んで荷物を預ける。そのときに荷物の受取票を搭乗券に貼ってくれる。なお、荷物を預けるかどうか予約時に決め、荷物料金を別に払うことに注意が必要だ。

 エアアジアのチェックインは国内線であっても60分前までにしなければならないので、早めに空港に行ったが、結局、時間が余ることになった。

 いったん、空港ビルを出て車で通ってきた道を逆行して、ターミナルビルを眺めてみた。ちょうど工事中。新しいターミナルビルをつくっているだろう。

 そのあと保安検査。国際線はかなり混んでいたが、国内線はあまりまたずに通過。

 かなり長い間、待合室で待った。1時間ほど暇つぶしをするのには困った。

 やがて時間になり搭乗ゲートへ。

 搭乗ゲートからはいったん地上に降りて、歩いて飛行機に向かった。そしてタラップから搭乗した。電動式の搭乗口は費用がかかるので、使っていないのであろう。

 はじめてエアアジア機内に入った。前方に上位クラスの席があるが、普通席とかわらない感じ。カバーが赤いのが違うが。

 乗ってしまえば1時間かからずに、あっという間にクアラルンプルに到着だ。

 有料の機内食に関心もあり、カタログを見て注文しようかと思いをめぐらしていた。でも残念ながら、この区間は飛行時間が短いので飲物や菓子だけの販売であった。

 クアラルンプルのLCCTターミナルに到着。今度は飛行機からターミナルまで、300mくらい歩かされた。炎天下を日よけのない空港を歩くのは大変だったが、雨のときはもっと大変だろう。

 やっと日よけのあるところに到達。しかし、壁がないのにはびっくり。

 さらに驚かされたのは、荷物の受け取り場。なんだか工場の倉庫のような感じだ。今まで経験してきた空港とは全然違っている。

 ここからクアラルンプル・セントラル駅へは直行バスで向かうか、鉄道のKLIAの手前の駅まで行くバスに乗って鉄道で セントラル駅に向かうか、の2つの方法があるが、直行バスのほうが面倒じゃないので直行バスを利用した。 

迷路のようなスイスイン

  LCCTから1時間でKLセントラル駅に到着。

 KLセントラルは9年前にも来ているが、、そのときは開業間もないこともあって開発途上って感じだった。今は名実ともにKLを代表する駅になったようで、とてもにぎやかであった。

 クアラルンプルの近郊鉄道にはKTMコミューター、LRT、モノレールがあるが、まずはLRTで一駅だけ乗って、ホテルに向かう。LRTの車両も9年前とは違っている。

 LRTを一駅目のパサール・スニで下車。2泊するスイスインはチャイナタウンのど真ん中にある。下車後、まっすぐ東に向かった。

 駅のすぐそばに、かつての長距離バスターミナルがあったが、今は別のところに移転している。さらに東に向かうとチャイナタウンのメインストリート。

 9年前に行ったときにはなかった道路の上の屋根が4年前に行ったときにはできていた。9年前に行ったあと半年ほどでできていたようだ。

 屋根があるのとないのとではずいぶんと違う。すずしく歩いてスイスインへ。屋根つき道路に面したホテル入口の前にもいくつか屋台があったが、前回ほどじゃなかった。前に来たときは、屋台のために入口がよくわからなかったのだ。

 さてこのホテル、とても複雑な構造になっている。西館と東館に分かれていて、正面玄関とフロントは東側のメインストリートに面している。

 自分がやってきたのは西館のいわば裏口。ここはレストランがあり、朝食はここでとる。図のAからエレベータで3階に行き、連絡通路を歩いてBまで行き、エレベータで1階に下りて、フロントに向かった。そしてすぐにチェックイン。

 
上左  東側の道路から見た玄関。

上中  西館と東館の間の路地から見た連絡通路。 

上右  連絡通路の内側。 

 9年前には連絡通路から路地が見えて、朝には路上の店が並んでにぎやかだったことを覚えている。今は連絡通路の窓が覆われてしまって、内側から外が見えなくなっていた。

 東館の6階の部屋があてがわれた。連絡通路は宿泊でなくても通れるので、客室エリアに入るには、いったん3階でエレベータを降り、連絡通路に進まずに、客室エリアのほうに進む。このときカードキーが必要。

 部屋に入って一休み。9年前に泊まったときと同じく窓がない部屋。建物の構造上、窓がない部屋が多いホテルだ。それでも無料のネットは問題なく使えてよかった。

 ベッドに横になっていたら、天井に何かついているのを発見。

 キブラというメッカの方角を示す矢印だった。今まで泊まったホテルでもあったはずだろうが、今回はじめて気づいた。  

 

チャイナタウンの屋台食

 

 

 

 

 

 いよいよチャイナタウンに繰りだす。滑溜溜麻芝。ゴマ団子だが6色ある。きな粉のように見えるのがピーナツの粉。そのため色の違いがわからない。確か、赤橙黄緑黒白だったかな。

 

 

 

 

 

 

 豆腐花(豆腐に蜜をかけたもの)が人気だが、ゴマ団子を食べる飲物をかねていたので冷たい豆漿(日本では豆乳)にした。

 
 このあと、スイスインの連絡通路を外から眺めてみたりして、昼食夕食兼用の食事。

 麻辣雲呑麺というのが店の名かメニューなのかよくわからないが、辛いのは好きなのでこの店で食べることにした。

 ドライの焼叉雲呑麺を注文。一見、焼きそばのように見えるが、焼いているのではなく、茹でた麺を濃いスープで和えているのである。だから、わずかだが皿の底にはスープが残っていた。焼叉は麺の上に乗っけられているが、雲呑は別の器で雲呑スープとして供せられた。

 5リンギット(約150円)でおいしい麺を食べられてよかった。

 食後は、チャイナタウンから少し離れたセントラルマーケットに行って、みやげ物探し。セントラルマーケットはかつては市場だったが、リニューアルしたあと、みやげ物などを扱う店がメインになっている。

 今回、見つけた新しいものは、熱帯魚がたくさん入った水槽に足をつけて、足の角質などを食べさせるというもの。試してみようかなと思ったが、結局やめた。

 

 

 

 

     KEROPOK LEKORの屋台があった。魚のすり身を揚げたもので、食感は日本の麩を乾いたまま食べたような感じ。それにソースをつけてくれる。何か不思議な食べ物だ。

 

 

 

 

 

 龍眼水。ライチに似たロンガンという果物の実が入っている甘酸っぱい飲物。漢方薬のような色をしているが、さっぱりしている。氷抜きだと少し高い。

 屋根のある通りの夜。にぎやかではあるが、9年前に来たときは歩くのが難しく、スリなどがとても心配だった。今回はずっと人が少ない感じだし、店も減っているように思った。

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