PART2

1 日 目  バ ン コ ク 街 歩 き

 

再びバンコクへ

 

 

 この月、2度目のバンコク行きだ。1度目に行ったときには、まさか同じ月のうちに2度目の旅行をするとは思っていなかった。1度目の旅行で地元民向けの水上市場を見学して気にいった上、こうした水上市場 、百年市場がバンコク周辺になんと30箇所以上あることがわかった。こりゃ、ぜひもっと行ってみたいと思い、急きょ、日程をやりくりして旅行を決めた。

 関西空港に着き、まずKIXカードがこの月からKIX ITMカードに衣替えしていることを知った。もっとも中身は以前とほとんどかわらず、伊丹でも特典を一部使えるというものだ。ポイントアップは関西空港に限られる。尋ねると、カードの交換をしているようで、新しいカードに変えてもらった。このカードの魅力は関西空港を利用するたびに10ポイント(プレミアム会員は20ポイント)たまり、40ポイント(つまりプレミアム会員なら一往復でたまる)が100マイル(JALかANA)になるのだ。

 今回はタイ航空で往復する。往復とも深夜便の利用だ。関空発着のタイ航空はほとんどが深夜便を利用している。到着当日の朝から活動でき、朝食から楽しめるという点が魅力だ。

 バンコク行き深夜便のTG673は、21時30分からチェックイン開始だ。以前はもっと遅かったのだが、いつのまにか早まっている。タイ航空のカウンター業務はずっとANA(の子会社)がやっているとばかり思っていたが、何とキャセイの子会社がやっているそうだ。確かにANAの制服に似た色だが、よく見ると違う。関空のカウンター業務はJAL、ANA、キャセイの子会社がわけあっているとは最近知った。しかもアライアンスとの関連がはっきりしないのが特徴だ。

 上左  搭乗するTG673。シャトルから撮影。

 上右  ロイヤル・オーキッドラウンジへ。シャトルを下りて、エスカレータで1階に下りたところ。

 左  ラウンジ飯タイム。18時に自宅を出て22時までほとんど何も口にしていない。たいしたものは何もないが、これから旅立つという気持ちの高ぶりもあってか、美味しくいただける。

 ここで「ユーラシア紀行」を見てくださっているasian night`sさんから声をかけていただいた。ありがたいことだ。今後ともよろしくお願いします。

 上左  北ウィングの端に近い5番ゲートから搭乗。

 上右  タイの休日の最終日が終わった深夜の便で、タイ人によって満席状態。今回は急に決めた旅だったのだが、旅行1週間前に、安い航空券の最後の1席を購入した。平日なのに満席である理由がわかった。

 左  水平飛行になり、すぐに軽食。HNMLとはヒンドゥー食。特別に注文しておいた。他の人より早く運ばれる。座席は今まで滅多に乗ったことがないくらい後方の56D。これでも通路側が確保できる一番前だった。

 野菜サンドイッチであった。普通の機内食は、おにぎりとツナサンドが1つずつパッケージにされたものだったので、目新しくてよかった。

 このあと、しばらくして機内は照明が落とされ、2時間ほど居眠りした。

 タイ時間で3時前に機内が明るくなり、朝食の準備がはじまった。ベトナムのダナン付近であった。

 今度も他の客より先に運ばれてきた。メインはオムレツで見た目は一般の機内食と変わりがない。味も特に違いはなかったような。 

 下左  違っていたのは、フルーツの量が多くかったこと。

 下右  バターじゃなくマーガリンだった。また、ヨーグルトじゃなくジュースだった。

 食事が終わると、まもなく到着。定刻は4時20分だったのだが、4時少し前に到着。

 入国審査場からかなり離れたゲートに着き、かなり歩かされたが、入国審査場はガラガラであっという間に通過。両替をして、荷物をゲットし、税関を通過。

 次にAISのカウンターへ。今回は新しいSIMを買うのではなく、前回購入したSIMにチャージして使うことにした。1000バーツで1年間有効になるというのでしてもらったが、ネットを利用するためには、チャージ分を利用するごとにインターネットパッケージとして、そのつど差し引いてもらう必要があるとのこと。毎回、カウンターに出向かずにすまそうと思ったが、AISの場合は無理なようだった。今回は200バーツ分をインターネットパッケージにまわした。

 さて、チャージしてもらう際には少し悩んだ。1000バーツは、3回、タイにやってこないと全額使い切れない。果たして、今後1年のうちに3回もタイにくるかってこと。1分くらい、考えた上で今年に限れば、3ヶ月間に3回の訪問してるいるし、くるだろうってことで、1000バーツをチャージした。3回、訪タイごとにSIMを買えば、料金体系が維持されていれば、350バーツで3回買うわけだし、料金的にはほぼ同じ。そして、電話番号がかわらないので、次回からは日本からの通話も電話番号を伝えておけるメリットがある。でも、2回以下だと、確実に損することになる。

 SIMのチャージには少し時間がかかり、終われば5時を回っていた。このあと、空いているベンチで荷物の入れ替え作業。今回は、関空でチェックイン前に、人のまばらなエリアで熱帯風の服装にかえたので、パソコンを機内持ち込みのリュックから、ホテルで預けるゴロゴロに移し変える程度。しばらく待って、エアポートリンクの始発に乗車。

 上左  今回はエアポートリンクの終点パヤタイまで乗車し、BTSに乗換え。

 上右  BTS乗車時にラビットカードを購入。デポジットと発券料が50バーツずつ必要で、これに300バーツをチャージしてもらい、400バーツ払った。ラビットカードを使えば、BTSが割引で乗れる。たとえば25バーツの区間が20バーツだったりする。ただ、このカードは地下鉄やバスには使えず、BTS専用だ。

 左  7時に前回と同じジャスミン・エクゼクティブスイートホテルに到着。荷物を預ける。

小雨のバンコク街歩き

 ホテルを出て、朝食をスクンビット市場でとろうと、地下鉄が通っているアソーク通りを北へ向かった。ところが、歩けども歩けども市場は見つからず、かなり歩いてしまった。あとでわかった のだが、アソーク通りの東側を歩いて北上したのだが、スクンビット市場は西側にあったのだ。

 このとき、きつめの小雨が降っていて傘をさす人も多かった。自分も折りたたみ傘を開けようか迷ったが、ささずに歩いた。

  かなり北に歩いたあたりに市場があり、中は主に屋台が並んだフードコート風であった。

 いろいろな食べ物があったがぶっかけ飯にした。

 赤米のご飯にサバ(ちなみにタイ語でもサバはサバらしい)、目玉焼き、春雨?で40バーツと判断したら、70バーツとだという。こりゃぁ、ぼられているに違いないと思ったが、レストランだと70バーツはするだろうし、サバや赤米が結構な値段するのかもしれず、断定まではできないぼられている気がするけど、ぼり方がかわいくて、まぁマイペンライだ。

 で、味のほうはというと、まぁ普通だ。

 朝食のあとは、道の反対側を歩いて、アソーク駅方面に戻った。その途中でスクンビット市場らしきところを発見したので、翌日からは朝食をここでとろうと決めた。

 その市場から駅まで、商店や屋台がずっと続く。花を輪にしたものなどを作って売っているのにはみとれてしまった。

 BTSのアソーク駅からチットロム駅まで向かい、歩いてイセタンの前のバス停へ。

 14系統に乗車。エアコン車であった。運賃は13バーツ。20分ほどでチャオプラヤ川に近いシーヤーン地区に到着。カオサンの少し北のほうである。

 シーヤーンでバスを下りるとすぐに目に入ったのはトゥクトゥクだ。ホテルのあるスクンビット通り付近ではあまり見ないので、下町にやってきたって感じる。

 シーヤーン市場。野菜に魚や肉の臭いが混じり、何ともいえない感。
 眠い。サムセン通りを南下。歩いていても眠くなることがある。極端に眠く、両目を閉じてみることもある。

 フランシス教会の横の小学校では休み時間で賑やかだった。背後の建物はフランシス教会。

 本来はこのまま歩き続けて、カオサンを通り、王宮付近も通り、チャイナタウンに向かうつもりだった。でも、眠すぎて、近くの船つき場からチャイナタウンへ直行することにした。

 一見、この向こうには船乗り場がありそうな感じだ。で、歩いて向こうまで行ったが、船乗り場はなかった。、このときも小雨が降っていた。
 テーウェート市場。ここは細長い市場で、川の近くまで店が続いていそうだった。でも、店の続くで、船乗場がないか行ってみた。やはりなかった。
 
 左上  テーウェー船つき場。

 上右  この看板で船の位置を確認できる。

 左 オレンジ色の旗のチャオプラヤ・エクスプレスの船がやってきた。これからチャイナタウンに向かうが、どの色の旗の船でもいけそうだ。

チャイナタウン散策

  チャオプラヤエクスプレスはラチャウォーンで下船。チャイナタウンの最寄の船着場だ。ここはチャオプラヤエクスプレスの中でも主要船着場のひとつで、すべての色の旗の船が止まる。
 船着場の入口。以前はもっと古い建物で、ごちゃごちゃしていたように思うのだが。それとも他の船着場を記憶が交じり合ってしまったのかなぁ。
 大通りのヤワラー通りに出ると”金行”が並んでいる。銀行じゃなく”金行”。

 ”金行”は「金」を売り買いする店で、金のネックレスや指輪がショーケースを埋めている。

 下左  金行の看板が並ぶヤワラー通り。

 下右  金行の中にはつぶれてしまった店も多い。ここは巨大なゴーストビルと化していた。

 裏手の通りに向かうと古い建物がどんどんつぶされ、あちこちで再開発が行われていた。

 中華レストランもあちこちにあり、フカヒレが安く食べられそうだ。でも、この日は食べに入りたい店があったので、先へすすんだ。

 ジュライホテル。かつてバックパッカーや何もしない”沈没”状態になった日本人向けのホテルとして有名なホテルであったが、1993年に廃業になった。1階の一部は店が今も入っている。

 この建物は7月22日ロータリーに面しているところから名づけられたようだ。

 

 

 

   左  続いて、楽宮旅社に行ってみた。こちらも日本人向けホテルとして有名だったところだ。ここを題材にした小説もあるが読んだことはない。

  上  この1階に日本人向けの食堂「北京飯店」がある。いったん廃業のあと近年、再開したらしいのだが、行ったときには休業だった。ずっと休業なのか、たまたまだったのかは不明。

 ぜひ「北京飯店」で食事したいと思い、チャイナタウンでフカヒレの店の誘惑にも負けずにやってきたのだが、あてがはずれた。猛烈に眠い上に、ときどき雨が強まったりするので、フカヒレの店までもどる元気がなかった。

 ファランポン駅に出た。はじめてバンコクに来たときは、ドンムアンから国鉄でこの駅に下りたった。そのときは巨大な駅だと思ったのだが、いまみるとそんなに巨大に思えない。

 カマボコ型の屋根の下のホーム。15年前にはじめてバンコクにきたとき、ここから市街地に出たのだ。そのときは、この駅はもっと混沌としていたように思う。

 ここから地下鉄でスクンビット駅へ。

 ホテルに入る前に、14時過ぎにホテルの向かいにある店で遅い食事。いろいろあるのだが、エビ入りのパッタイにした。
 14時30分ごろ、ジャスミンホテルにチェックイン。部屋に入り、外を見ると、スコールになっている。ぎりぎりのところでスコールから逃げ延びたようだ。

 眠くてたまらなかったので、そのままベットで3時間ほど熟睡した。

スクンビット通り 夜の街歩き

  18時ごろに目覚め。ホテルに入る前に、コンビニで買っておいたお菓子とホテルの宿泊プランについている無料のビールをいただく。

 そうこうしているうちに19時になり、そろそろ出かけようかとなった。

 日が暮れ、すっかり暗くなったアソーク交差点。中央に見えるのがBTSアソーク駅。その右側が「ターミナル21」。手前の道路が南北方向のアソーク通りで、BTSが高架で走るのがスクンビット通り。

 いまはスクンビット通りを西へBTS2駅先のナナ駅付近まで歩こうと思う。

 アソーク駅をすぎて少し西に行ったところの南側のスクンビットプラザはコリアンタウンだ。この一角には、韓国料理店がところせましと並んでいる。ここではタイ文字よりもハングルがはばをきかせている。

 コリアンタウンというのは、正確ではない気もする。つまり、韓国人の居住地区というのじゃなく、ショッピングビル全体が焼肉はじめ韓国料理店や韓国雑貨店で埋め尽くされているところだからだ。

 アソーク駅からナナ駅まで、スクンビット通りの北側の歩道はナイトマーケットになっている。バンコクのナイトマーケットのなかでも一番行きやすい場所にあると思う。

 雑貨や衣類がほとんどで食べ物はあまり売っていないのが特徴だ。

 ナナ駅の手前あたりの北側にはインド人街がある。インド料理店やインド雑貨の店が集中していて、インド人をよく見かける。

 この一角にアンバサダーホテルがあった。アンバサダーといえばインド車。ホテルもインド人街にあるのか。経営もインド人なのかとか考えてみる。

 ナナ駅をすぎ少し西に行ったあたりの北側はアラブ人街。アラビア語の看板がたくさんでていて、イスラム風の服装をした女性を多く見かける。

 他の地区より電気が明るく派手な感じがするエリアだ。美味しそうな料理屋もあったのだが、アルコールなしはつらいのでとりやめ。

 スクンビット通りの南側に行くと、ナナプラザ。この中はゴーゴーバーが並んでいる。

 結局、夕食は「ターミナル21」のフードコートで食べた。

 牛肉の麺。

 豚肉のそぼろ飯。
 フードコートではビールは売ってないので、ホテルに帰ってから、まだ1本残っていたビールをいただいた。

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