3 日 目  ク ー デ タ ー 下 の バ ン コ ク

 


クラビ空港
 朝食はウィークエンドマーケットで買ったカオニャオマムアン。冷蔵庫で冷やしておいた。
 8時の空港行のバスに乗るために、7時20分にホテルをチェックアウト。

 途中、前夜に行ったウィークエンドマーケットの場所を見た。ほとんどがらんどうで、ここがマーケットであったとはにわかにはわからない。常設のステージで何とかわかかるが。
 バス停には7時40分に着き、90バーツで切符を買い、バスを待った。8時過ぎに、待っていたカフェの前じゃなく、道路上にバスが停車。
 8時20分ごろに空港着。小さな空港であるがターミナルが2つあるようだ。
 第1ターミナルはタイ航空、エアアジア、第2ターミナルはバンコクエア、ノックエア。
 上左  第2ターミナルは100mほど離れていて、連絡通路を通って移動。

 上右  チェックインは9時40分からということで、まだ1時間強ある。何もすることがなく、ベンチで待った。

 左  ようやくチェックイン。搭乗ゲート前の待合室の中にバンコクエアのラウンジがあった。
 
 ラウンジ内。自分が入ったときはガラガラだったのだが、次第に混んできて、搭乗直前には満室になっていた。

 下左  ラウンジでいただいたお菓子。

 下右  バナナの葉で包まれていたカオ・トム・ムッド。カオニャオをココナツミルクで炊いて、固めたものだ。
 
 
 11時40分発のPG262に搭乗。

 バンコクエアのクラビ便は3往復あり、最初は午後の便を予約していたのだが、戒厳令がでたため、オフ会の開始時間を早めよということになり、午前便にしたのだ。
 機内食。行きの便とよく似た感じの食事だった。パンやスポンジケーキなどはパスして、おかずと飲物だけいただいた。
戒厳下のバンコク
 
 上左  スワンナブーム空港に到着。荷物を受け取る。よく考えてみれば、この空港の国内線で荷物を受け取るのは初めてだ。以前利用した時は、荷物を機内に持ち込んだり、国際線にスルーしていたからだ。13時ごろ、制限区域の外に出た。

 上右  いったん国際線の出発ロビーまで行き、荷物を預けておいた。100バーツ必要だが、荷物を受け取るときに払う。

 左  1階のマジックフードコートで昼食。ここは空港内にありながら、市中価格のフードコートで、この空港内で安さ追求型の食事をするには都合がよい。今まではこの空港に到着時はすぐに移動していたし、この空港から出発するときはまっさきにチェックインして制限区域内に入っていたので、ここを利用することはなかった。
 
   上左  最近は多くのフードコートでICカードや磁気カードが使われていて、ペラ券が使われることは少ない。ここは昔ながらのペラ券式であった。

 上右  フードコート内。安いためかにぎわっていた。

 左  センヤイ・ラートナーを注文。センヤイは米麺の太麺。特にここのは太くて、きしめんの倍くらいの太さであった。これに、オイスターソースを使ったあんがかけてある。豚肉のもあったが、シーフードを選んだ。50バーツ。ペラ券は50バーツあまり、残りは返金してもらった。
 
 フードコートで食事したあとは、エアポートリンクの駅へ。

 駅にはパヤタイ行の最終便はスワンナブーム発21時2分だという。あとで、パヤタイ駅で見るとほぼ同時刻にスワンナブーム行の最終が出るという。普段は24時ごろまで運転されているのだが、クーデター後に出た夜間外出禁止令で22時以降の外出が禁止された。それに伴う措置だ。このあとオフ会だが、20時ごろに出発する電車で空港に戻ることにしよう。
 
 14時ごろにパヤタイ着。エアポートリンクは、21時で終わるということ以外は、いつもと特に違うことはなかった。
 
  パヤタイでBTSに乗り換えた。切符売場には、BTSは21時までの運転と表示されていた。21時で運転打切りということなのか、21時以降の出発便がないということなのかは不明だが、旅行者としては21時で運転打切りと考えておかねばならない。やはり、オフ会は19時すぎには退出したほうがよさそうだ。
 
 オフ会の集合は、ファランポン駅に17時。16時ごろまでは、セントラルワールドあたりやサヤームでうろうろしようかと、チットロムまで行くことにした。

 乗車するとタイ語で何か車内放送をしている。中には顔をしかめる客もいて、何かあるとはわかった。次のラチャウィーを出た後も同じ放送があったが、意味は不明。

 そして、サヤームを出て事態が飲み込めた。次はナナだという。エッと思う間もなく、チットロムとプルンチットはスピードを落とずに通過した。
 
 チットロムで降りるはずが、ナナまで運ばれてしまった。BTSは普段、急行運転を行っていないので、途中駅を通過することはない。だから、チットロムなどを通過するときは、おおっつ、という感じだ。珍しい体験ができてよかった、BTSの途中駅通過なんて、最初で最後の体験かもしれないし。

 ナナからチットロムは1km強ほどなので、歩いて戻ることにした。すぐにプルンチットに到着。駅には入れないようにしてあった。
 駅への入口は、一時的に駅は閉鎖という掲示をして、封鎖されていた。BTSに乗れないだけではなく、BTSの高架のすぐ下の空中歩道も歩けない。
 
 歩いていると、兵隊を載せた車両も見かけた。普段は、バンコクでこのような軍車両を見ることはほぼないので、やはりクーデターなのだと感じた。
 
 チットロムをすぎ、セントラルワールドのある交差点までやってきた。すると、人々が南東方向を注目していた。南東方向には警察本部があり、その前あたりで人々の一団があり、旗もたなびいてた。デモをやっているのかとはわかったが、遠くて詳しくはわからない。関心はあったが、近寄るのはやめておいた。
 セントラルワールドの前の、道路より高くなった広場には人々が入れないようになっていた。イセタンに行ったのだが、イセタンの玄関に通じる通路だけが通行可能で、その横の広場は柵がしてあって入れない。

 この翌日、帰国し、日本での報道でことの次第がわかった。クーデターに反対するデモがあり、チットロム付近でもあったようだ。放送では、戦勝記念塔付近であったと報じていたが、映像は自分の見た交差点でのものだった。鉄道の駅が閉鎖されたとも報じていた。
 イセタンでは書店に入ったりして、少し時間つぶし。そのあと、サヤームまで来ると16時。当初はサヤームも散歩する予定だったが、予想しなかったBTSの駅通過のため、散歩する時間はなくなった。
 サヤームからはBTSの南北線でサラディーンへ。そして、地下鉄のシーロムからファランポンに向った。

 ファランポンで地下鉄を下りると、ファランポン発の最終の地下鉄は21時13分発だという。鉄道関係は、空港鉄道、BTS、地下鉄とも、22時からの外出禁止に合わせて、21時すぎが最終便となっているようだ。
 
 ファランポン駅では、ドーム状の駅舎の脇にある出口から地上に出た。この出口は知らなかった。ファランポン駅とほぼ直結していて便利だ。

 集合までまだ少し時間があったので、ホームに出てみて、終着駅の雰囲気を感じてみた。ドンムアン空港の時代には、帰国の際、この駅からドンムアン駅まで鉄道を何度か利用したりしたが、最近は鉄道は利用していない。久しぶりに鉄道を利用してみようかなと思いつつ、オフ会の集合場所に向った。
バンコクオフ会
 ファランポン駅玄関の脇で待ち合わせ。約束の17時より少し早く、参加者のnaozoさん、kimcafeさん、自分がそろった。

 当初は、18時に集まりファランポン駅前のゴザ屋台でオフ会という計画をしていたのだが、夜間外出禁止令のため17時に開始を早めた。そのため、ゴザ屋台が開いておらず、naizoさんおすすめの駅近くのタイ料理店「ラープ・パーク」へ向かった。室外の席に座り、まずはシンハービールにてのどをうるおした。
 
 最初に運ばれてきたのはソムタム。

 kimcafeさんとは、1年半前に台湾でオフ会をして以来だが、naozoさんとははじめてお会いした。naozoさんはタイ在住なので、タイでの生活の様子を話していただき、旅行者とは違ったタイの感想を知ることができた。kimcafeさんからは引退後に考えていらっしゃる夢をいろいろお聞きした。旅行者を超えた感じの構想をお持ちになっている。タイの話、旅の話など、つきることはなかった。 
 
 コームーヤーン。日本のトントロ焼きのようなものだ。豚ののどの肉を焼いたもの。
 トムヤンクン。

 ガイヤーン。焼き鳥だ。
 
 話は延々と続いたのだが、19時をすぎ、空港に向かう時間がやってきた。

 空港行きの最終便に間に合うようにするには20時ごろで十分なのだが、混雑で切符を買えないとかの事態があれば困るので、19時すぎに退去。それでも2時間、楽しくすごせた。またオフ会を開催して、再会することを約束して店を出た。
 
 地下鉄の駅に向うところで、何と、ゴザ屋台が出ているではないか。このあとnaozoさんとkimcafeさんはこのゴザ屋台で二次会をお楽しみになったようだ。

 naozoさんkimcafeさん、どうもありがとうございました。
帰国
 上左  地下鉄と空港鉄道をマッカサンで乗り継いでスワンナブーム空港へ。空港着は20時20分。チェックインし、保安検査、出国審査を終えてカンタス航空のラウンジに入ったのが21時。すぐにシャワーを利用することができた。

 上右  JL728にて帰国

 左  カンタス航空ラウンジでの食事。
 
 
 上左  この写真は搭乗直後に撮ったのではなく、水平飛行に入ったときに撮影。ガラガラだったのだ。座席の予約をしたときは、3分の2くらいの搭乗率だったので、クーデターによるキャンセルが相当数あったのだろう。そのかわり、そのおかげで、中央ブロックの座席3席使って、横になることができた。

 上右  おつまみとビール。

 左  到着2時間ほど前の機内食。そして、関西空港に到着し、今度の旅行を無事終えた。

 

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