1 日 目  高 雄 へ

 

 今年2回目の台湾旅行。前回の台湾旅行の目的の1つに台北発券があった。台北発の航空券で日本経由で第3国へ向かうのだが、その航空券の利用を開始するため、台湾にまず行かねばならないということだった。

 前回の台湾旅行で使い始めた航空券は、すでに第3国への旅行をすませ、大阪発台北行きが残るのみだ。今回の旅行では、この最後の区間を使って台湾に向かう。

 そして、帰りは再び台北発券の新しい航空券を使い始める。第3国行きの航空券の最初の区間で帰るのだ。今後しばらくの間、台北発券を続けようと思うので、そのための台湾通いも続く。

 さて、今回の目的地は高雄。そして台北には行かず、高雄だけを訪問するつもりだ。台湾高速鉄道(高鉄)を使い、桃園から高雄に向かい、帰りは高雄から桃園へ。台北にはまったく行かず、高雄で2泊する。 

 

 時間があるので、搭乗前にしばらくサクララウンジへ。成田のラウンジには比べ物にはならないが、おにぎりやスープで朝食をいただいておいた。ワイングラスに入っているのは、ロゼの発泡ワイン。

 ただし、ここではセーブ。今回の往復はアップグレードポイントを使ってビジネスクラスにアップグレードしてあるので、機内食が食べられなくなっては困るから。

 やがて搭乗時刻。

 エコノミークラスでは廃止されたウェルカムドリンク。

 シャンパンにしたら、先日、サンフランシスコからプレミアムエコノミーに搭乗したときと同じパイパー・エドシックがやってきた。ビジネスでも短距離ではミニボトルで供せられることを知った。

 でもビジネスでは、グラスに注いでほしいなって思うなぁ。
 

 食事は洋食のうちフィレステーキを頼んだ。飲み物は赤ワイン。

 ボトルでやってくるが、エコノミーで供せられるものとは別物。

 ワントレーで運ばれるのはちょっと残念だが、短距離では仕方がないことだ。一度にやってくると食べるスピードも早くなる。料理そのものはグッドであった。

 デザート。飲み物は本日のお薦めというアップルティー。

 
 免税品販売のあとで、チョコレートとすぐあとでリキュールが供せられた。このサービスははじめての体験で新鮮だった。

 わずか2時間少しで台北・桃園空港到着。

 入国手続もほとんど並ばなくてよかった。両替に少し列ができていたので、ATMでキャッシング。

 すぐにバス乗場へ。切符を買って、高鉄桃園站行きのバスに乗車。20分ほどで桃園站に到着。

 前回の台湾旅行のときにはじめて高鉄に乗車したが、そのときに、対号座(指定席)のほうが安い場合が多いことに気づかず、自由座(自由席)を買うという失敗をしている。今回は間違えずに対号座の切符を購入できた。

 今回の台湾旅行の特徴は、台北に行かないことだ。以前にも、台南に行ったときには、台北に立ち寄らない旅をした。そのときは、復路では4時間ほど鉄道に乗って、16時台の便で帰国している。今回は高鉄を使うので、13時台の便で帰国できる。以前なら、それは無理だった。

 桃園から左営までは1時間40分。あっという間に着いてしまう感じだ。反面、在来線やバスにように沿線風景を楽しむということはなく、ひたすら先を急ぐ感じだ。

 高鉄の駅はほとんどが街の中心から離れているということ。例外は台北で、これはもともと板橋がターミナルの予定だったのを、台鉄の地下線の一部を利用して台北車站まで乗りいれたもの。高雄側の左営は高雄車站から10kmくらい離れていて、その間は台鉄と地下鉄が結んでいる。

 台鉄には、もとから左営という駅があったので、高鉄・左営の乗換駅として設置されたのは新左営。

 

 実は、高鉄と台鉄は簡単に乗換えられるようになっているのだが、気づかずに、いったん地下鉄の駅まで行き、そこから上に上がるという失敗をしてしまった。復路は、すぐに乗換えれる通路を使おうっと。

 10分で高雄着。今回でこの駅は3回目だが、今まで2回は当たり前ながら、前站(表口)に出ている。今回は後站(裏口)に向かう。

 この駅は前站と後站が300mほど離れていて、その間を跨線橋でつないでいる。

 今回2泊するホテルが後站のすぐ前にある京城大飯店だからだ。

 左は、高雄後站。上のほうに気温が表示されていて29度。台湾南部は熱帯だぁ。

 前站には広場があって、大駅の雰囲気があるのだが、後站は駅舎が道路に面しているって感じで、どこかの小駅という感じがする。

 これを撮影している自分の背中側に京城大飯店がある。このとき15時40分で早く着いたものだと感心した。 

 かなり古い内装のホテルであったが、掃除などは行き届いてよかった。また、ネット利用が無料なのもよく、ネット用の机が片隅に置かれていたのも気がきいていた。

 2時間ほどホテルで休憩し、18時前に食事のため六合夜市に出かけることにした。

 駅の構内に入り、跨線橋を渡って、前站に行かねばならないので、本来なら、出站票(入場券)を買わねばならないのだが、ホテルで通行カードを渡していたので、それをもらった。2枚渡してくれて、行き帰りにそれぞれ使うようになっている。出站票は6元(約18円)とわずかだが、このサービスはうれしい。

 跨線橋を通っても前站まではかなり歩く。

 前站の駅前広場に出ると急に都会にやってきたかのような感じになった。

 六合夜市は10分ほど歩いたところだ。

 

 

 

 

 ずらりと食べ物屋台が並ぶ。台北の士林のように巨大じゃなく、10分ほどで端まで行けるほどよい大きさだ。

 六合夜市の特徴は、海産物の屋台が多いこと。えび、かに、いか、貝などが並ぶ店がたくさんある。

 その点、基隆の夜市に似ている。台北の夜市は肉料理が多いのとは違っている。

 

 海鮮粥。えび、たこ、かき、あさりなどの入ったお粥。 これかなりのボリュームでびっくり。 

 

 

 

 

 

 この海鮮粥の屋台は、裏に100人程度の席があって、すごい人気だった。

 蚵仔包。かき、卵、ねぎなどの入った饅頭を揚げたもの。蚵仔煎の揚げ饅頭バージョン。

 左左 買った状態

 左右 少し食べた状態

 海鮮粥とともに蚵仔包もボリュームがあったので、この日は2品にしておいた。

 もっと食べたいものもあったので、翌日も出動することにした。

 

 お腹いっぱいになったあとは、愛河のクルーズ船に乗ってみることにした。

 六合夜市の東端からなら歩いてもよかったのだが、屋台街を往復して西端に戻っていたので、一駅だけ地下鉄に乗ることにした。

 乗車したのは、美麗島駅。この駅のコンコースはカラフルでとてもきれいだ。

 美麗島とは、台湾の別称でポルトガル語ではフォルモサ。

 だが、この駅名は、1979年の美麗島事件(12月の世界人権デーに雑誌「美麗島」が主催するデモが高雄で行われ、主催者などが投獄された事件)にちなんでいるといわれる。

 その後、1987年に戒厳令が解除され、台湾の民主化がすすみ、投獄された人が民進党政権をになうことになった。

 高雄の地下鉄は、高雄捷運と呼ばれ、2008年1月に南北の紅線が開業。9月に東西の橘線が開業している。紅線の開業時は、美麗島駅の工事が遅れ、9月の橘線開業時に駅が使用開始になった。2008年4月には国民党政権が復活したが、駅名は計画通りのものになったようだ。

 美麗島から一駅だけ橘線に乗車し、市議会で下車。地上に出ると、市議会の建物がライトアップされていた。

 ここから10分ほどで愛河。

 愛河にかかる中正大橋。ブルーにライトアップされている。川沿いに少し南に行くとクルーズ船の乗り場がある。

 

 

 

 

 

 クルーズ船は「愛之船」と呼ばれ、かなりの行列。

 「愛之船」は20人ほどが乗れ、次から次に船がやってくる。 

 

 

 

 

 

 沿岸にはさまざまなライトアップがあった。20分ほどで乗船したところに戻った。

 

 クルーズ船のあとは、地下鉄に乗り、高雄車站の中を歩きホテルに戻った。

 ホテルへの帰り道に買ったのがこれ。多多って何かわかるでしょうか。

 多多はヤクルト。 でヤクルトの入った緑茶。ゲーーと思う方もいらしっしゃるかももしれないけど、意外といける。

 ヤクルトの味が勝っているが、甘みが抑えられている。これはコンビニで買ったものだが、屋台で飲むのもある。

 これをホテルで飲んで、1日目終わり。

 

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