日 目 その1  関 子 嶺 温 泉

 

  ホテルのレストランで朝食。関子嶺行きのバスは毎時0分に出発しているので、9時のバスに乗ることにして、7時すぎに朝食、8時すぎにホテル出発とした。

 中華風のバイキング。可もなく不可もなくっていうところか。

 ホテルからバスターミナルに向かう途中、新民路と民族路の交差点の南側に自由の女神があるのを発見。台座を調べてみたが、どうして嘉義に自由の女神があるのかよくわからなかった。

 台座には、服務、博愛、団結、友誼とあり、設置者は国際獅子会すなわちライオンズクラブだといことはわかったのだが。

 上左  嘉義客運のバスターミナルに到着。中山路に面しているが、ほかの建物にはさまれていて、気をつけて見ていないと通り過ぎてしまいそうである。

 上右  9時発の関子嶺行きに乗車。

 左  バスはほぼ満席の状態で出発し、関子嶺温泉に行く人が多いのかと思ったが、少しづつ下車していき、終点の温泉まで乗車した客は自分も入れて5人だけだった。

 1時間少しで関子嶺温泉に到着。まずはバス停の付近の温泉街を歩いた。この温泉は日本統治時代に開かれた温泉である。そして、北投、陽明山、四重渓温泉とともに台湾四大温泉とされている。

 真ん中左手に見える屋根つきの橋を渡ると、古い湯治場の雰囲気を伝える温泉街があった。

 「静楽館」はこの温泉で一番古い宿。この温泉で最初の旅館は1902年にできた「吉田屋」。現在では[静楽館 」と名を変えているが、畳敷きの部屋も残されているという。

 左  さらに少し歩くと「関子嶺旅社」があった。こちらは裏口にあたるところだが、この日本風の玄関は宿ができた当時からのものらしい。内部にも、畳敷きの部屋など日本風のものが残されているという。

 下左  こちらが表玄関だが、看板には「関子嶺大旅社」とあり、玄関上には「関子嶺温泉ホテル」の表示もある。

 下右  新しそうな鉄の階段が見えたので気になって近くまで行ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 上  鉄の階段を上まで上がり、さらに渡り廊下のようなところを歩くと、ミニ展望台があった。車道が九十九折になっていて、そこをショートカットしたようだ。

 右  さらに好漢坡という古い石の階段があった。こちらは日本統治時代に作られたもので、車道をショートカットするものだ。何度も休憩してやっと一番上まで達したって感じだ。

 上左  好漢坡を上がり終えてしばらく行くと嶺頂公園があった。小さな公園。

 上右  こちらにも温泉街?があったが、階段の下に比べると風情に欠けたので、少し散歩しただけ。

 左  公園に隣接して、関子嶺統茂温泉会館があった。こちらは、露天風呂などもある温泉リゾートのようだが、今回はパス。

 古い石の階段と新しい鉄の階段を一気に下りて、下の温泉街へ。川沿いに温泉の源泉がある公園があるのだが、工事中のため近寄れなかった。

 源泉の近くに警光山荘があった。ホテルの名に「警」の字が入っているが、ここは警察の保養施設だが、一般の人も利用できる。

 フロントでは日本語も英語も通じなかったが、なんとか入浴であることを伝え、料金が100元ということがわかり支払って中へ。

 フロント横の狭い階段を下り、少し歩くと公共温泉とあり、中に入ったが、びっくりしてしまった。あまりにびっくりしたので、すぐにいったん外に出てしまった。

 どうしてびっくりしたのかというと、扉から中に入り、さらにカーテン一枚めくって中に入ると、脱衣場ではなくて、いきなり浴室があったから。

 気を落ち着かせて、意を決して、もう一度、中に入って、入浴中の人に見守られながら服を脱いで、服や靴を棚において、裸になった。台湾の温泉は水着を着て入る場合も多いが、ここは日本式に裸で入る。水着も持参していたが不要であった。 

 この画像や浴槽の画像は、しばらくして、浴室内が自分だけになったので撮影できたもの。

 画像右手の棚に服や靴を入れておくのだ。脱いだり着たりするのを浴槽に浸かっている人から見られるのだ。ただ、入浴中、貴重品などが自分の目に届くので、その点ではよかった。

 また、棚の左のすりガラスの部分だが、初めはシャワーだと思っていた。が、何とトイレだった。ここを使う気にはならなかったが、使っていた人もいた。

 そして入浴。手前の浴槽が泥湯の温泉。向こう側は水風呂。

 泥はかなり入っているが、底にたまってはいないし、お湯から上がったときに泥パックのように泥が体につくわけでもなかった。

 それでも、泥湯に入ったのは、日本ででも経験がなく、珍しい体験ができてよかった。

 最初は10人近い人たちがいたので、浴槽に入るにも苦労したが、次々に上がって行き、1時間ほどで自分だけになった。

 お湯は泥のために10cm下も見えない感じ。浴槽内の段差に気をつけて中に入った。

 水温が表示されていて44℃前後だった。だから長くは浸かっておれず、入浴したり、浴槽の淵に腰掛けたりを繰り返して、1時間余り、浴場内にいた。

 シャワーを使おうとして、シャワーが水だけだと判明し、あまりの冷たさのため、泥湯を自然乾燥させたような状態で浴室から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 入浴のあと、バス停近くの山覇王餐庁に入って昼食。風呂上りに飲む台湾ビールは格別美味しい。

 上左  紅焼豆腐。

 上右  炒龍鬚菜。日本では見かけない菜っ葉で、巻きヒゲつきの葉だ。

 左  炒飯。

 下左  食事後はバス停に向った。関子嶺温泉バス停。

 下右  13時30分発の嘉義客運のバスで嘉義に向かった。

 

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