1 日 目  台 南 へ

 

ピーチで高雄へ
 10ヶ月ぶりの台湾、そして9年(正確には8年10ヶ月)ぶりの台南への旅。今回はピーチで高雄を往復する。台南は高雄をゲートウェイとすると、台北で出入国するよりずっと便利だ。関西から高雄行きの便は少なく、実際には台湾南部に行く場合でも、台北出入国が当たり前だった。11ヶ月ほど前にピーチに関西/高雄の便が新設された。前回の台湾旅行のさいには、帰国便として高雄発のピーチを使った。今回は、往復ともピーチの高雄便を利用する。

 関空に到着し、まず、チェックイン前にKALラウンジに向った。
 なぜ、KALのラウンジなのか。また、チェックイン前なのか。

 今回はLCCのピーチ利用なので、関空でラウンジが使えるのが、ダイナースカードで提携しているKALラウンジだからだ。そして、チェックイン前にラウンジに行ったのは、関空のKALラウンジでは搭乗券ではなく、Eチケットの控でもラウンジ利用ができることがわかったからだ。

 ピーチは第2ターミナル発なので、制限区域内に普通はあるランジが使えない。しかし、KALラウンジは保安検査場に行くまでのエリアにある。しかし、ピーチの搭乗券を発券した後、再び連絡バスで第1ターミナルに戻ってまで、ラウンジを利用したいとまでは思わない。偶然だが、関空のKALラウンジはEチケットの提示で入室できるというネット情報を見つけ、少し早めに自宅を出発し、KALラウンジで朝食をいただこうと思ったわけだ。
 結構広いし、食べ物も関空のラウンジでは、サクララウンジやANAラウンジとまではいかないが、朝食をとるために立寄るだけの価値はある。保安検査前にあるラウンジは利用しづらいのだが、今回ばかりは別だ。ピーチに搭乗する場合、今後もこの手を使おうと思う。

 ただ、チェックインもしていない上、第2ターミナルまでのバス移動もあるので、出発の1時間45分前に退室した。ピーチの国際線のチェックインは出発50分前までとされているので、逆算した結果だ。
  上左  第2ターミナル行きの連絡バス乗り場へ。かなり混んだいたので、1本見送って、次のバスに乗車。それでもじゅうぶん余裕がある。

 上右  第2ターミナル到着。第2はピーチ専用のターミナルでほかのLCCは第1を利用している。チェックインは機械化されていて、Eチケットのバーコードを読み込ませ、次にパスポートを読み取らせると完了。預け荷物があれば、カウンターに行く必要があるが、今回はリュック1つなので、必要なし。

 左  保安検査、出国審査場を出るとそこは出発ロビー。今日はちょっとひっそりしている。この日は平日で、また、出発が間近い便は高雄行きだけであるからだろう。
 上左  搭乗順序は、まずAとF、つまり窓側の客、続いてそのほかの席という順であった。ここでは、搭乗券やパスポートのチェックはなく、98番搭乗口のところで、チェックがあった。そのとき出されていくパスポートを見て乗客の8〜9割は台湾からの客だということがわかった。日本人は1〜2割しかいない。

 上右  この日は雨天。ゲートで雨傘が貸し出されるので、それをさしてタラップの下で返す。

 左  搭乗したピーチ機。傘を貸してもらえるとはいえ、雨はちょっとつらい。
 座席は半分強がうまっていたが、後方を中心に空席も目だつ。ピーチでは指定された席の移動は禁止されているので、席をかわる楽しみはない。自分は通路側の前方を抑えている。

 離陸し、水平飛行になったあと、台湾の入国カードが配られる。それを書いている間に、機内食の販売が始まる。ピーチはLCCの中では有料機内食のレベルが高く、毎回楽しみにしている。
 今回は「十六穀米とキーマカレー ラタトゥイユ添え」のアルコールセットを注文。1250円。キーマカレーは温めるということで、15分ほど待った。なかなか美味しかった。いつもそうだが、機内食を買い求める乗客は少ない。

 食後は、とくにすることもなく、ひたすら到着を待つ。飛行位置を知らせるモニターがなく、どこを飛行中なのかわからないのは不便だ。もう台湾上空だろうと思っていたら、あと30分で着陸のアナウンス。

 
高雄から台南のホテルへ
 高雄の小港空港に到着。市街地の中にある空港だ。ピーチもボーディングブリッジにつけられる(高雄に限らず、海外の空港ではたいていそうだと思う)。

 台湾入国は21回目だが、いままではすべて台北桃園空港だった(台北松山空港は出国が一度あった)。高雄は初めての入国だ。誰一人待たずに入国できた。同時間帯にほかの便がなかったのだろう。加えて、ピーチでは3列目に座っていたこともあるだろう。税関は立ち止まらずに通過。そして、台湾銀行で1万円両替。

  続いて、中華電信のブースでSIMを購入。このブース、なぜか入国ロビーにはなく、ひょっとして出国ロビーじゃないかと思い、出国ロビーに行ったらあった。5日ネット使い放題で100元分の通話がついて400元だった。
 小港空港は、地下鉄が乗り入れていてアクセスはとてもよい。「高雄国際機場」駅へは10分ほどで移動できる。

 高雄捷運(地下鉄)は「一卡通」を使って乗車する。すでに、高雄には何度も来てるので、そのたびに利用している。乗車の前に500元チャージして利用。

 ところで、台湾の中部から北ではいたるところのバスで使える「悠遊卡」はとても便利だが、南部では使えないこともある。そして高雄捷運でも使えないのだ。だから、高雄周辺の旅行には「悠遊卡」でななく、「一卡通」が必需品だ。

  下左  「悠遊卡」

 下右  「一卡通」

 
 
  地下鉄に乗ること25分。台湾高鉄の始発駅の左営に着いた。ここから高鉄の台南まで一駅間だけ高鉄に乗車する。

 事前に調べたところ、高雄から台南への移動は、料金面は当然として、時間面でも台鉄を利用するほうが有利だ。高鉄の場合は、高雄/台南はわずか12分だが、高鉄台南から台鉄台南までの連絡列車は25分、そして連絡列車の接続時間が12分なので、あわせて約50分だ。それに対して、台鉄だと自強(特急)なら30分、莒光(急行)なら50分だ。運賃は、高鉄自由座が120元、連絡列車が25元なのに対して、台鉄なら自強が102元、莒光が82元だ。

 では、なぜ不便で高い高鉄を使ったのか。台鉄の連絡列車(沙崙線)に乗りたかったからだ。この路線は、高鉄との連絡を目的に2011年に開業した新しい路線で、まだ乗車したことがなかったのだ。
 
 台南に到着。左営に着いたとき、台南に停車する各駅停車の高鉄が出発した直後で、30分近く待たされたのだが、乗ってしまえばわずか12分で台南だ。

 台南に限らず、高鉄の駅はとても豪華なつくりになっている。台南も同様で、空港を連想させるような構造になっている。

 ホームは3階にあり、1階まで下りると日本の高校の修学旅行に遭遇した。実は1階まで下りたのは失敗で、2階でとどまておけば、連絡通路を通って簡単に台鉄の沙崙駅に行けたのだが。
  上左  沙崙の駅舎。2階の連絡通路を通って沙崙駅に行けば、写さなかったであろう。

 上右  沙崙駅に停車中の連絡列車。30分に1本の割合。台南に止まる高鉄は30分に1本なので、30分に1本で問題はない。

 遠回りしたため、列車に乗ったらすぐ出発。切符を買うかわりに「一卡通」を使った。25元。

 左  25分の乗車で台南駅に到着。風格のある古い駅舎だ。
鉄道大飯店
 台南で3泊するのは「鉄道大飯店」。台南駅の駅舎を出たところから、駅前のロータリーを見ると、ロータリーをはさんで反対側に大きな雑居ビルがたっている。このビルの中に「鉄道大飯店」も入っている。

 ビルの1階の右手に赤い色の部分が見えるが、その部分が「鉄道大飯店」のフロント部分。また、このビルの1階に沿うようにして、道路側が市内バスターミナルになっている。だから、「鉄道大飯店」は、台鉄や市内バスのとても利用しやすい。
 台鉄の台南駅から「鉄道大飯店」の入っているビルに向う場合は、途中、地下道で道路を渡らねばならないのがちょっと面倒だ。地下道を上がると、目の前に「鉄道大飯店」のフロントがある。

 セブンイレブンの看板も見えるが、鉄道大飯店の1階ロビーの一部はセブンイレブンになっている。ホテルのロビーとセブンイレブンが同一の空間内にある。その点でも便利だ。
 
 
 上左  フロント。チェックインをするとき、台南駅が見える部屋にしてほしいと希望を伝えた。すると、1373号室を割り当てられた。

 上右  フロントで、ロビー内のエレベータは3階で乗換になっていて、13階へ行くには別のエレベータで上がらなばならないと指南された。エレベータ内にその旨の案内があった。

 左  3階で別のエレベータを探したが、そのときにちょっと迷ってしまった。複雑な構造になっているようだ。
 
 やっと乗り換えるエレベータにたどりつき、13階に向った。そして1373号室を探したのだが、なかなか見つからない。そして、案内図があったので見た。何と、そこには73が描いていない。えっえっつ、と思った。フロントまで引き返して尋ねようかなと思ったくらいだ。
 
 探しまくっている途中に別の案内図があり、それを見ると、そこには1373が書かれていて、何とか1373にたどりつけた。

 最初に見た案内図はよく見ると「空襲時請到地下室避難」とあり、かなり以前の、大陸との間の緊張があった時期のものだとわかる。1373の位置は「餐庁」(レストラン)になっていて、昔、レストラン(たぶん朝食会場)であったところが、朝食の提供をやめて、客室に改造したことがわかる。また、ほかの部屋よりも1.5倍ほど広い感じでラッキーであった。
 
 部屋に入ると、確かに思っていたよりもずっと広い部屋であった。1泊平均1200元ほどの宿泊料であったので、値段にしては広いと思う。撮影している自分の側には、冷蔵庫とテレビにある。ただ、テレビはNHKの海外放送を見ることはできなかった。

 下左  バスも大型のバスタブがついていて楽であったし、トイレ兼用のバスルームも広々としていた。

 下右  ルームキーは、最近は少なくなった普通のカギ。
 
 
 窓からは台南駅がよく見える。駅が見える部屋をリクエストして正解であった。駅舎の背後にはシャングリラホテルの巨大なビルが見える。

 しばらく、部屋でネットをしながら休んだ。ネットは部屋ごとに電波が別々に出ていて、快適に接続することができた。

 1時間ほど休んだ後、夜市で夕食をとるために外出した。その際、1373号室に一番近いエレベータで3階まであったのだが、下りてびっくり。すぐ前が、別のホテル(高玉商務旅館)のフロントになっていたのだ。そこから、1階のフロントに向うエレベータに向おうとしたが、行けなかった。3階は、2つのホテルでフロアを分けて使っていて、2つのホテルのエリアを互いに行き来できないようにしてあるようだった。
 
 やむを得ず、エレベータで1階に向かった。雑居ビルの1階部分に出た。そこには「鉄道平価大飯店」とあった。ほかの場所の表示では「平価」を消して「鉄道大飯店」にしてあるところもあった。「平価」のついているのは、昔のホテル名なのだろう。

 わざわざ3階でエレベータを乗り換えなくても、直接に1階に下りることが可能なことがわかり、このあとは、ずっと直接1階に下りた。日中の外出でキーをフロントに預ける場合は、1階に下りてから、フロントに向った。

 
流動夜市一発目は花園夜市
 今回の旅は、台南でグルメを味わうのが最大の目的だが、伝統的老店で名物料理を味わう一方、夜市でファーストフード的な屋台料理も味わうつもりだ。

 台南の夜市は流動夜市になっていて、曜日ごとに開催される夜市が違っている。台南の夜市のなかでも規模が大きな4つの夜市について、旅行前に開催曜日を調べておいた。

 花園夜市・・・木、土、日
 小北成功夜市・・・火、金
 大東夜市・・・月、火、金
 武聖夜市・・・水、土

 今回の台南滞在は木曜から日曜なので、夜市には木、金、土と訪問できる。それで、木=花園、金=大東、土=武聖、と計画をたてた。 

 9年前の台南旅行のときにも夜市に行ったのだが、それは小北観光夜市。かなり廃れていると思ったのだが、最近調べたら、廃れているという情報は多くあった。そして、小北成功夜市とは別だということもわかった。両者は500mほどはなれているようだ。

 さて、ホテルで休んだあと、ホテルの真ん前のバスターミナルにやってきた。花園夜市に行けるバスを見つけられるか心配だった。でも、最初に見たバス停の案内板に花園夜市が書いてあり、あっけなく見つけられた。
 
  花園夜市に行くバスは、0左と0右のバスだが、環状ルートを走るバスで0左は反時計回り、0右は時計回りだ。

 そして、常時、花園夜市に立ち寄るわけじゃなく、四・六・日(つまり木・土・日)の17時10分台南駅出発以降の便が立ち寄るようだ。しかし、バスの本数は多くはなく、30〜40分ごとに11本だけのようだ。

 
 19時発のバスを待った。そしてやってきたバスは何とマイクロバスだった。

 花園夜市からの帰りのバスモマイクロバスだったのだが、後日、昼間にターミナルに止まっていた0左のバスは普通の大型バスであった。

 運賃は18元のようだが、一卡通が使えるので、小銭を出し入れする手間はかからない。

 
 
 バスには女子学生のグループなど数人が乗車。きっと花園夜市で降りるだろうと予想したが実際その通りだった。

 バス車内ではi-phoneの地図と景色を注視した。i-phoneに表示された場所とは少し離れたところに停車したが、そこで下車した。違うバス停ではではなく、花園夜市であることは、車内に電光掲示板でバス停名が表示されるので、それで確認できた。
 
 
 上左  花園夜市には入口がいくつかあるが、そのひとつにある看板。

 上右  花園夜市はじめ台南の夜市は屋根のない広場に屋台が集まっている。道路に沿って屋台が並ぶ場合が多い台北とは一味違う。屋台ののぼりがたくさんたっているのも特徴だ。

 左  [虫可]仔煎など魚介類の料理を出す屋台で食べる。

 下左 (1)[虫可]仔煎

 下右  (2)海産湯
 
 
 香腸の屋台。いろいろな種類のソーセージが焼かれている。注文すれば焼いたソーセージを切って箱につめて渡される。自分で好みのつけ合わせを載せていただくようになっている。

 下左  つけ合わせでみえにくくなっているが
(3)香腸・大腸である。(大腸は米を入れた腸詰)

 下右  
(4)イカ揚げ
 
 
 イカ揚げの屋台。大きなイカをまるごと揚げたものもあるが、買ったのは細かく切ったイカを串に刺して揚げたもの。
 
 カニの胴体を揚げたものやカニの足を揚げたものの屋台。ビールを飲みながら食べたかったので、持ち帰りにした。

 下左  先ほど0左のバスを下車したところの斜め向かいのバス停で0右のバスを長く待った。

 下右  長く待ったが、乗ってしまえば10分あまりで台北駅前に到着。
 
 
 マイクロバスの前面には、花園夜市に延長して行くことが表示されている。行きのときには、バスの前をじっくり見られなかったので気づかなかった。
 
 ホテルに戻ってから、ビールとともに(5)カニ揚げをいただいた。

 長い一日が終わった。

 

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