1 日 目

 

  今まで米国は面白くない、見るべきものがない、食べモノがまずい、、、と思っていた。だから、食わず嫌いで、海外旅行をはじめて以来16年間、事実上米国には行かなかった。

  今回の旅行前、米国の入国は3回で、滞在日数は1日だった。それは、メキシコ、ペルー、グアテマラの訪問時に、行き帰りに米国を経由したので、強制的に入国させられたからにすぎない。また、グアテマラのときは、ダラス、マイアミ経由であり、特に帰国時は接続時間が長く、空港で一夜を明かしたことがあったため滞在日数1日だったのだ。
 
 
  だから、今回のNY旅行が、実質的に初米国だった。米国が目的地となったのは、海外旅行65回目で初めてのことだ。

  伊丹から成田はJL3002でロンドン行きになる便。プレミアムエコノミーの席に座れた。   

 
 
  成田の第2ターミナルも、国内線と国際線の乗継通路ができていて、便利になっていた。(第1では5月に利用済み)

  今回から、JALのサファイア資格を得て、ラウンジを利用できることになった。遅めの朝食をいただいたが、乗ればすぐに機内食があるので、少なめにしておいた。

  ニューヨーク行きのJL6に搭乗。搭乗のさい優先搭乗ができ、自分の場合は荷物入れの場所確保に役立つなと思った。出発はやや遅れて、12時前の出発。

 
 
  離陸後1時間ほどして機内食。JALの場合は、エコではシャンペンはないみたいで、白ワインをいただく。飛行時間は13時間ほどで、6時間経過後くらいにパンが出され、到着2時間ほど前に2回目の機内食(左下)が出された。

  飛行コースはアラスカを通るもので、飛行時間の半分以上は北米大陸内を飛ぶもので、北米大陸も大きなものだと実感できた。

  ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に12時前に到着。13時間の時差のため、13時間搭乗で、出発と同じ時刻に到着となったのだ。

 
 
 
 

  米国の入管、税関は、面倒なことになると困るなぁと思っていたが、何事もなくあっという間に通過。

  ケネディ空港の各ターミナルを結ぶエアトレインは、空港から出て、地下鉄と接続するジャマイカ駅まで運行している。

  空港内のターミナル移動に使う場合は無料で、ジャマイカ駅まで乗ると$5。どうやってお金を払うのかと思っていたら、ジャマイカ駅を降りて、券売機で切符を買ってから、改札を出る仕組みになっていた。

 
 

  ジャマイカ駅に降りると、まずロングアイランド鉄道のジャマイカ駅のコンコースを歩く。左右にあるエスカレータを下ると、ロングアイランド鉄道のホームがある。この鉄道で、NYの中心にあるペンシルバニア駅に行くこともできる。

  自分の場合は、地下鉄でメトロカードを使う関係上、NY市内に入るところから地下鉄を使いたかったので、このコンコースを突っ切って、反対側まで行き、そこから地下鉄の駅にエレベータで降りた。地下鉄駅で1週間有効のメトロカード$25を買って乗車。

 
 
  ジャマイカ駅からマンハッタンへは、地下鉄E線の急行を利用し、5Av53St(5番街53丁目)で下車。

  ホテルのチェックインは15時からなので、それまでは観光をすることに。こういうとき荷物の少ない旅は有利だ。今回もリュック1つ。

  5番街(下左)

  セント・パトリック教会(下中)

  ロックフェラー・センター(下右)

 
 
 
 
  ロックフェラーセンターへ。いくつかのビルの集合体だが、GEビルの屋上が展望台になって、Top of the Rock と呼ばれている。まずはここへ。

  北側を見ると、セントラルパークが広がる。

  南側には、目前にエンパイヤステートビルがそそりたつ。長年、世界で一番高いビルとして君臨し、今はもっと高いビルがたくさんできているが、名前は一番通りが良い。

 
 
 
 

  次に、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に行った。ピカソやダリなど文字通り近代の作品はゆっくり見たが、作品の多くを占める現代美術ものは、関心がなくただ歩いただけ。それでも1時間以上かかった。

  チェックイン可能時間を過ぎすでに16時になっていたので、ホテルに向かった。泊まったのは、ポートランド・スクエア・ホテル。マンハッタンで、無線LANが無料と判明している中で一番安いホテルを選んだ(有料LANは多いが、無料となると少ないようだ)。  

 
 
  ニューヨークのホテル代の高さにはびっくりした。マンハッタン島内で探すと1泊2〜3万円が当たり前、それもビジネスホテルで。たぶん世界一ホテル代の高い街じゃないだろうか。(マンハッタンを離れる 、また共用バスでいいならマンハッタンで1万円程度でもある。)

  このホテルも2万を超えているが、マンハッタンでは安い方だ。ただ、部屋にはいって、まず窓がないことに失望した。それに、冷蔵庫もない。とはいえ、無料無線LANがつかえ、室内はきれいなので気をとりなおした。何度か接触した従業員も親切でよかったので、部屋の設備はNYでは仕方ないかな。

 
 
  部屋で1時間ほど休んでから夕食とエンパイヤステートビル訪問のためにお出かけ。

  外に出て雨が降っていたので、部屋に取りに帰った、ついでに、服をもう1枚羽織る。窓がないと、こういうとき不便でもある。

  マンハッタンの街路は直交しているが、ブロードウェーだけが斜めの通りだ。7番街にブロードウェーが合流し、また離れるあたりがタイムズスクエアだ。

  左画像で、中央のビルの右が7番街、左がブロードウェイ。

 
 

  7番街をさらに南下した。やがてペンシルバニア駅。その上部は、さまざまなイベントが開催され有名なマディソン・スクエア・ガーデン。

  駅は地下にある。この駅から出ているのは、近郊電車であるロングアイランド鉄道、パス・トレイン、それに長距離列車であるアムトラックである。

  行ったときは、18時半ごろで、帰宅時のラッシュアワーだった。地下にあるホームへの入口に客が吸い込まれていっている。

 
 

 

 

 

 

 

  ここから、東に向かうと、すぐに小さなコリア・タウンがあり、韓国料理店が並んでいた。

 
 
 
 
  結局、エンパイヤステートビルの1階にある、ハートランド・ブリュワリーという店で、ビール会社の店のような感じだった。ほかのところでも系列店を見かけた。店内は、アメリカ、、っていう開放的な感じであった。

  料理の種類はさほど多くなく、シーフードの串がついた8オンスステーキを注文。重量がオンスで表示されていてどのくらいかよくわからなかたが、まぁ適量。柔らかい肉でよかった。ただ、ビールを飲みながら、ゆっくり食べていたら、冷めてしまった。

 
 
  厳重な保安検査を経てエレベータへ。ゆっくりと上がっていく。途中で乗り換えも必要だった。

  あいにく、小雨が降っていたのだが、屋上からの夜景は素晴らしかった。左に見える明るいビルが先にあがったロックフェラー・センターのビル。右側の明るいのはクライスラービル。

  エンパイヤステートビルに上がって、ニューヨークにやってきたという実感をもった。ホテルに戻り、この日はおしまい。

 

 

  ニューヨークのトップ   ユーラシア紀行のトップ   2日目