1 日 目

 

JL6(JL006)搭乗記

 3年半ぶりにニューヨークに行くことにした。

 伊丹から成田乗継だが、成田行きは国際線仕様のエコジェットで成田からロンドンになるようだった。

 成田到着のあと、内際連絡通路、保安検査、出国手続をへてラウンジへ。今朝は5時過ぎに自宅を出発したが、ここで遅い朝食をとるために何も食べずに出た。10時にようやく着き、朝食タイム。

 10時台に出発する便が多いため、ラウンジはかなり混んでいて席を確保するのに苦労したが、11時前になるとかなりすいてきた。

 ラウンジを出たのはJL6の搭乗が始まったという案内があってから。しかも、それから手洗いに行ったりしたので、ゲートにつく前にファイナルコールがはじまり、すでに大部分の客が乗ったあとだった。

 水平飛行にうつり、シャンペンのサービスがあり、時計を現地時刻に直しておく。時差は13時間遅れ。なかなか現地時刻に合せづらい時差だ。

 おつまみに白ワイン。2種類の白ワインはどちらもチリ産ものだった。

 最初の機内食は和食にした。小鉢料理はいろいろな種類のものが楽しめて、ワインにもよくあうものだが、量的にちょっと物足らない感じがする。

 下左  ご飯と味噌汁。

 下右  デザートとコーヒー。

 

 

 

 上左  2食目の機内食はいろいろな中から選ぶのだが、アラカルト料理にして、まず”吉野家の牛丼”を注文。

 上右  ご飯と肉は別々に入っていて、肉をご飯に載せていただくようになっていた。話題の品だったので食べてみたが、やはりお店で食べるほうが美味しい。 あえて機内食にするのもどうかなという気がする。

 左  明石焼き。

 下左  カニクリームコロッケサンド。

 下右  アイスクリームとフルーツ。

 今回の飛行コースは、いままでの日本から北米方面へのフライトの中で一番南側を飛行するものだった。

 シアトルより南側から大陸に進入しているが、今までこのようなことはなかった。アラスカの南方海上からカナダに入るのが普通だったのだが。きっと偏西風が強力で、それに乗るために南よりに飛行したのだろう。

JFKからペンステーションを経てホテルへ

  ジョン・F・ケネディ空港の第1ターミナルには午前11時前に到着。日本時間だと深夜0時前で、これから寝るような時刻だ。他の到着便もあるのか、入国審査場では45分ほど待たされた。

 今回はESTAを更新して初の訪米。ESTAはビザなし渡航の場合の事前審査ということだが、事実上はビザだ。実際、同じような制度のオーストラリアは電子ビザと言っているし。最初ESTAは無料だったが、今回は有料になってからの更新だ。有料になるころに、ビザなし渡航の場合の青い出入国カードは廃止になった。なお、留学などビザが必要な場合は、ESTAは不要で白い出入国カードが必要だ。
 

 入国審査では指紋が写りにくく何度かやりなおさされた。日本の自動化ゲートでも何度かやりなさされることがあるし、自分の指紋は写りにくいのかもしれない。

 米国は日本と同じで税関が難関なのだが、税関申告書を見てすぐに、指であちらへ行けと指示されて無事に入国。エア・トレインに乗るため、エスカレータで3階へ。画像は、3階から出国の保安検査場などを眺めたもの。

 エア・トレインは、JFK空港の各ターミナルの移動とJFK空港と地下鉄駅間の移動の両方を行う乗り物だ。各ターミナルの移動は無料で利用でき、空港と地下鉄駅の間を利用すると運賃がいる。そのため、地下鉄駅のあるジャマイカステーションに着いてから自動券売機で切符を買って、外に出るという仕組みになっている。ジャマイカステーションには13時前に到着。
 ジャマイカステーションからは地下鉄でマンハッタンに向かうことができるし、前回のNY旅行では、そのようにした。

 今回はジャマイカステーションからLIRRでペンステーションに向かった。LIRRとは、Long Island Rail Road の略。NYの郊外電車のひとつだ。この電車だとマンハッタンの中心のペンステーションまで15分。Expressなのでノンストップだ。

 ホテルに直行するなら地下鉄のほうがいいのだが、ホテルのチェックインは15時からなのと、今回の旅の3日目にはフィラデルフィアに行くつもりなのだが、フィラデルフィアへ鉄道で行く場合はペンステーションが起点になるので、事前に切符売場などを調べておこうと思ったためだ。

 上左   LIRRの車内。

 上右   ペンステーションのホーム。ペンステーションはNY最大の駅なのだが、地下にあって、全貌がつかみにくい。LIRRのほかに、フィラデルフィアに行く時に使う予定のアムトラックまたはNJトランジットの両方がここから出ている。

 ペンステーション到着後は、アムトラックとNJトランジットの切符売場とホームへの階段を確かめた。(アムトラックは高速鉄道、NJトランジットは郊外電車で、同じ線路を使っている。)時刻表も手に入れたので、フィラデルフィアへどちらの鉄道を使っていくかホテルで考えることにした。

 左  アムトラックの時刻表示板。出発の15分くらい前にならないと、ホームの番号が表示されないのでたくさんの人が集まっている。

 ペンステーションで2つの鉄道の切符売場などを確認するのに30分くらいかかり、そのあとホテルに向かった。

 ホテルに向かう地下鉄の駅には地上を歩いたのだが、自分の位置がよくわからず、しばらくうろうろした。マンハッタンでは、南北の通りがAvenue、東西の通りがStreet なのだが、自分が歩いているのが、Avenue なのか Street なのかもよくわからなかった。

 ようやくわかり、ドクターペッパーで一息入れた。1本1ドル。

 今回のホテルは、ウェリントンホテル。

 57Street の地下鉄駅のすぐ上で、この駅は南と北に出口があり、いづれも交差点の四隅に階段がついている。 南側の出口のうち北東の階段を上がったところにホテルの入口がありとても便利だ。

 ホテルには15時前に到着。しばらく待たされてから、部屋に案内された。窓からは同じホテルの別棟の部屋が見えるので、常にカーテンをしておいた。外側に面していないため、静かなのはよかった。

 ここで荷物を置いてすぐに外出するつもりだったのだが、少しだけ休もうとベッドに寝転んだのだが、結局3時間くらい寝てしまった。これは失敗。少し街歩きするつもりだったのだが、これはできなくなってしまった。

 

ブロードウェイ散歩とオイスターバー 

 

 時差にうまく対応できず、予定外の睡眠タイムをとってしまったが、夕食だけはきっちりとりたいと外出。

 すでに19時を回っていて、ブロードウェイなどを歩いてニューヨークの感覚を取り戻しながら、グランドセントラルターミナルにあるオイスターバーに向かうことにした。

 画像は泊まったホテルの玄関付近。道路は 7Avenue で、すぐ先で交差しているのは 56St。  

 ブロードウェイでも一番の繁華街であるタイムズスクエア付近。

 タイムズスクエアは、7Av42St 付近のことで、かつてニューヨークタイムズの本社があり、この名がついた。この付近には劇場が多く集まり、大繁華街となった。しかし、風俗街となり、治安 も悪い地区となってしまった。90年代になって、この地区の安全対策に力が入れられ、安全・健全な繁華街としてよみがえったエリアだ。

 

 

 マンハッタンの中央部はAvenueとStreetが交差する碁盤状の街路なのだが、ここに1本だけ斜めの大通りがある。それがブロードウェイ。

 ブロードウェイはミュージカルや劇場をイメージさせる言葉だが、本来は、マンハッタンを北西から南東にかけて走る斜めの街路のことだ。

 画像は7Avにブロードウェイが交差しているところ。ここからブロードウェイに沿って南下。ネオンサインがとても派手な一帯である。

 このあと、34Stまで行くと 6Av と交差する。そのすぐ近くにさきほど降り立ったペンステーションがある。ここから34Stを東に向かった。5Avとの交差点にはエンパイアステートビルが建っている。前回の訪問時にはビルの上にあがったが、今回はパス。

 さらに東に向かうと番号のついていない南北の大通りPark Avがある。ここから再び北へ。

  

 上  Park Avは42Stまで北上すると突き当たりになっていて、そこにグランドセントラルターミナルの駅舎がある。

 右  ペンステーションと並ぶ大駅でホームの数はペンステーションに及ばないが、巨大駅舎があるので、こちらのほうが大駅の風格を持っている。ここから出ている郊外電車はNYの北に向かうメトロノース鉄道だが、LIRRもここに乗り入れる工事をしているようだ。

 

 お目当てのオイスターバーに到着。前回のNY訪問でやってきて、ここは必ず再訪しようと最初の日の夕食に選んだ。

 生の美味しいカキを安心していただけるのだが、内装もまたすばらしい。グランドセントラルの駅舎ができたのは1913年でその年から営業していて、当時の雰囲気が残されている。

 下左・下右  生カキと生クラムを注文して、出てくるまでの間に、名物オイスタークラッカーをつまみにビールを飲む。

 そして出てきた。注文した生カキと生クラム(ハマグリ)。カキが6個とクラム6個。メニューには産地別にいろいろなカキが書いてあるのだが、6個というと適当に2種類3個づつ選んでくれた。クラムは1種類。

 前回のとき、カキは食べたが、クラムは食べそびれたので、今回はぜひいただこうと思っていた。

 いゃぁ、美味しかった。特に生クラムは初めて食べたのだが、こんなに美味しいとは思わなかった。

 もともとうっすらと塩味がついているが、レモン、ケチャップ、ビネガーをつけていただく。

 ここで、ちょっと失敗。ほぼ食べ終えた時点でさらにクラムチャウダーを注文しようとしたら、閉店だという。閉店時間は21時30分で、もう閉店間際。これがわかっていれば、夜の散歩も短くして、もっと早くにやってきていたのだが。

 料理とビールで約30ドル。チップを入れて35ドル払った。本当はもっと食べたかったが、やむを得ず退出。またこの店には来よう。

 オイスターバーでいただいたものだけでは物足らなかったので、ホテルに帰る途中で、ワサビチキンサンドとビールを買って帰り、自室でいただいた。

 ビールはバドワイザーなのだが、SELECTという黒い缶で日本で見かけたことはない。サンドイッチはワサビ味がうっすらとしていた。ワサビも人気なのだろうか。

 これで36時間ほどあった長い1日が終了。

 

 

ニューヨーク ・フィラデルフィアのトップ ユーラシア紀行のトップ 2日目