2020.9     駒川・住吉・浜寺・新世界 

 駒川商店街
 ネット仲間のasian night`sさんと大阪でオフ会をした。asian night`sさんとはバンコクで2度、大阪で3度のオフ会を重ねている。大阪では、今まで鶴橋、大正、西成とディープな街を選んでオフ会をしてきたが、今回もその流れ。

 大阪の3大商店街の1つ駒川商店街で食べ歩きしたあと、阪堺電車に乗車して住吉、浜寺へ。最後に恵美須町で下りて、新世界で食事というコース。

 地下鉄谷町線の駒川中野で待ち合わせ。すぐに東住吉区の駒川商店街へ。
 
 
 上左   駒川商店街アーケードの北の入口は、駒川中野駅から100mほど。

 上右   南北に長い1本道の商店街。定休日ではなかったので店の多くは開いているし、歩行者もそこそこおるが、混雑とまではいかない。

 左   近隣の長居競技場をホームとするセレッソ大阪を応援するタレ幕。
 
 豚まんの人気店「龍福」へ。地元客らしき人がつぎからつぎへと買いに来ていた。

 下左   最初は、豚まんを注文。

 下右   具はやわらかく、ほどよく肉汁が出て美味しくいただけた。
 
 
 豚まんを食べていたら、あとからやってきた客がチャーシューまんを5個買っていったので、チャーシューまんも食べたくなって、食べることにした。

 チャーシューの醤油煮といった感じで、豚まんとはまったく違っていたが、こちらも美味しかった。
 
 一番行ってみたかったのが一杯飲み屋。アーケード街から少し横丁に入ったところ。全料理、全飲物が300円ぽっきりという店があった。

 でも、昼間は開いていないか、ここしばらくずっと閉店なのか、どちらかわからないが営業していなくて残念。
 
 続いて、揚げ物の惣菜店「天寅」へ。ものすごく多種類の揚げ物を陳列していたが、一番人気は「コロッケサンド」。店の上の看板にも、トラのキャラクターと並んで描かれているのは、「コロッケサンド」。
 
 2個入りを買って、asian night`sさんとわける。

 下左   切り口があって、具が見えている。

 下右   コロッケの具のほかに、卵サラダが入っていた。揚げ終えてから、コロッケに切り口を入れて、卵サラダを入れているのだろう。卵サラダが入っている関係で、冷たいのを食べてください、とのこと。
 
  商店街には古くからの店だなってわかる店もあるが、ほんのわずか。この八百屋は昔ながらの雰囲気を感じさせる。
 
 この店は、肉屋がメインだが、揚げ物を出している「一斗」。揚げ物は、横の売場で買うようだ。総じて、肉屋のコロッケは美味しいので、ここも期待できる。
 
 揚げ物売場。「光コロッケ」にするか「黄金コロッケ」にするか迷った。単に「コロッケ」という品がないので、安い「黄金コロッケ」が普通のコロッケで、「光コロッケ」が特別な品だろうと考え「光コロッケ」を注文。

 下左   光コロッケ。外観の特徴はない。

 下右   肉が多く入っていて、肉はデミグラスソース味。でも、どうして「光」?
 
 アーケードの探索を終える。大阪の3大商店街を制覇したが、千林、天神橋筋と比べると、半分くらいの規模かなと思った。それでも、他の商店街よりはずっと大きいのだが。

 近鉄の針中野駅に向かうと、駅前に喜多方ラーメンで有名な「坂内食堂」があった。大阪にはこの針中野店だけがあるのだが、どうしてキタでもミナミでもなく、駒川商店街に出店しているのかな。京都も1店だけなのだが、京都駅ビルに出店しているのだが。
近鉄南大阪線、針中野駅。

 このあたりの区間は高架で、ホームは上にある。
 
 阿部野橋行き。この駅は普通しか止まらないので、普通に乗車。

 ホームで電車を待つ間に通過電車が、反対ホームも含めて何本かあったほか、阿部野橋までの途中駅の中には、乗換ができない退避駅があり、そこでも通過電車に追いこされながら、阿部野橋に向かった。
 
住吉大社と廃止路線
 
  阿部野橋駅は、近鉄では、難波や上本町と並ぶ、大阪市内の重要駅で、南大阪線の起点になっている。JRの天王寺駅とは駅名は全然違うが、場所はすぐ近くにある。大阪駅と梅田駅と同じような関係だ。

 阿部野橋駅が1階に入っているビルが、2020年現在で日本一の高さを誇るあべのハルカス。上階には、近鉄百貨店の本店や「大阪マリオット都ホテル」などが入り、最上部近くには展望台がある。

 ハルカスはあまりに高すぎて、直下からは、最上部がなかなか見づらいが、何とか見えた。
 
 阪堺電車の天王寺駅向かう。天王寺駅に進入する阪堺電車の新しい車両。

 下左   天王寺駅の入口。駅に入っている線路は1線だけ。

 下右   1日乗車券を購入。600円。1回の乗車は210円で、乗換できる場合は乗り換えとして数えると3回乗車したので、630円分の乗車。わずかにお得だった。
 
 
 
 乗車したのは新型の車両。

 下左   車内。1人掛けのクロスシートの部分があるのが特徴的。阪堺ではこの車両以外は全部、ロングシート車だ。

 下右   住吉鳥居前で下車。鳥居の向こうには太鼓橋も見える。でも、住吉大社の前に行くところがある。
 
 
 住吉鳥居前で下車後に向かったのは、鳥居のある反対側の道の西のほう。100mほど歩くと、かつて阪堺電車の住吉公園駅の駅舎があった。

 かつての駅名が昔のまま残っている。駅舎の中には店舗が入っている。

 かつて住吉からここまで200mほどだが、電車が走っていた。しかし廃線になり、駅舎が残されているのだ。

 下左   駅舎を抜けると、かつてはホームがあったはずの場所があり、今は駐車場だ。

 下右   かつての阪堺電車の住吉公園駅の西側に、南海の住吉大社駅があった。
 
 
  住吉鳥居前の方に戻ると、たまたまなのだが、昭和初期製造の古い車両がやってきた。貸切と表示されていたが、誰も乗っていなかった。

 下左   鳥居をこえると、太鼓橋。木製の急な階段になっていて、歩きづらい。

 下右   手水舎。本来はここで手を洗い清めるのだが、感染対策で水が流れておらず、ひしゃくも置かれていなかった。

 
 
 
  本殿は4棟ある。本殿の境内に入ると、第3本殿と第4本殿が並び、その後ろに第2、一番後ろに第1がある。写真は第1本殿。

 このあと住吉鳥居前ではなく、住吉に戻った。
 
 途中、太鼓橋を横から眺めることができた。

 下左   住吉停留所。恵美須町からやってきた南行電車を乗降する安全地帯。

 下右   住吉駅。天王寺からやってきた南行電車を乗降するホ―ム。

 2つの路線の合流地点の間にある建物は1棟で、一方の写真の右端の建物と、もう一方の写真の左端の建物は同じ建物だ。

 
 
 
 電車は、恵美須町行きの北行電車。住吉の停留所を出発したところ。

 住吉では、恵美須町行きと天王寺行きの北行電車は同じ安全地帯から出発する。

 電車のすぐ向こう側に架線柱があるのがわかるだろうか。この架線柱の下を、住吉公園まで200mほどの線路があった。
 架線柱があるのは、この下を電車が通っていたから。この下の道がかつては線路だった。

 遠方に高架で架線があるのが見えるが、これが南海本線。ここで、かつての線路は左に曲がり、先ほどの写真にあった、現在の駐車場に向かった。

 下左   住吉駅にて。天王寺からやってきた電車に乗車。あびこ道行き。

 下右   住吉付近の線路略図。
 
 
浜寺公園
 
 あびこ道で花寺駅前行きに乗り換えるため、いったん下車。ホームからは、あびこ道にある車庫が見えた。

 また阪堺電車の本社もこの駅に置かれているようだ。
 
 浜寺駅前に到着。駅のホームに入る前に下り場があった。
 
 浜寺駅前駅の駅舎。面白いのは、近接する南海の駅は「浜寺公園駅」であって「浜寺駅」ではないのに、阪堺電車(かつては南海だった)の駅は、「浜寺駅前」だということ。
 
 南海の浜寺公園駅の旧駅舎。

 2017年まで使われた駅で、私鉄の現役駅舎としては最古のものだった。設計者は東京駅を設計した辰野金吾。

 現役時の位置よりも30m移動させた位置で保存されている。
 
 玄関の部分。駅舎に入るとテーブルが置かれて、「カフェ駅舎」と名乗っていた。
 
 現役時代に玄関から入った部分(展示されていた写真から拝借)。自動改札機があることや停車している電車の形からそれほど古い写真ではないと思われる。
 もとは駅事務所だったところには「カフェ駅舎」が営業していた。
 
 駅舎を移動させている「曳家」の写真(展示されていた写真から拝借)。

 下左   旧駅舎の側面。

 下右   現駅舎。倉庫のような感じで、旧駅舎とは落差がありすぎる。これは仮駅で、正式な駅が作られるらしい。
 
 
 浜寺駅前駅の駅前(笑)ににぎわっていた店があった。観光客ではなく、グループでやってきた子連れの地元客のようだ。

 浜寺名物の「松露だんご」などを売っている。かつて浜寺が海水浴場として著名だったころに名物として有名になったのだろう。
 
 団子を白あん、黒あんでくるんだ和菓子。単純な菓子なので、長く売れ続けてきたのだろう。

 下左   浜寺公園駅とは大通りを隔てて浜寺公園がある。5分ほど歩くと、昔は海岸だっ田と思われる場所があり、松並木があった。

 下右   その先には浜寺水路があった。水路の向こう側には埋立地があり、工場地帯になっている。かつては、ここが砂浜海岸で海水浴場だったのだろう。
 
 
 
 上左   浜寺公園内にあるコンビニでビールを買って飲もうということになった。

 ローソンといえば、水色が目印なのだが、ここは公園内のため目立たなくしていて、水色のは使われていない。

 上右   ビールとつまみ。しばらく公園内で談笑した。

 左   浜寺駅前からの電車はすべて天王寺駅前行き。あびこ道で乗り換えて、恵美須町をめざした。
 
 浜寺駅前からあびこ道で乗り換えて恵美須町にやってきた。それほどの距離はないのだが、約1時間かかった。

 あびこ道では待ち時間が長かった。天王寺発着は頻発なのだが、恵美須町発着は1時間に2〜3本と少ない。

 恵美須町の終点は新しい駅になっていた。
 
 新しい駅から100mほど北に、古い駅が残されrていたが、やがて取り壊されてなくなるのだろう。
 
 古い駅のホーム。ターミナル駅としての風格があり、柱や天井にも味がある。
 

 

 古い恵美須町駅の出入口。小さいながらもターミナルといえる駅だけになくなってしまうのは惜しい。
新世界
 
  新世界の北側の入口。恵美須町駅のすぐ東側にある。

 下左   新世界のメインストリートに入ると、通天閣が目の前に見える。

 下右   通天閣の入口。坂田三吉の説明文と王将の碑がある。
 
 
 上左   閉店したづぼらや。交差点に向けて棒が出ているが、この棒にふぐのはりぼてがぶらさげられていた。ところが、今回訪問する1週間ほど前に撤去されてしまったのだ。

 上右   ふぐがぶらさげられている時期の写真(asian night`sさんの写真を拝借)。

 左  ジャンジャン横丁へ。新世界の中でも、特に庶民的な飲食店が集まっているところ。
  最初に入店したのは、串カツ店「八重勝」。新世界でも、閉店している店や開いていてもガラガラの店がたくさんあるのだが、この店は1人だけだが並んでいる人もいた。食事後は10人ほどの列ができていて、人気をうかがわせる。

 下左   焼アナゴ。

 下右   生ビール。
 
 
 上左   とんかつ、たまねぎ。

 上右   キャベツはぶつ切りで出てきて、手でもってソースをつけていただく。

 左   アスパラガス、しいたけ。揚げあがった串カツはこのトレイに乗せられる。
 
 上左   2度漬け禁止のソース。感染対策で漬けソースをやめ、チューブ入りのソースにかえた店もあるが、この店は漬けソースを維持。

 上右   どて焼。牛スジ肉を煮込んだもの。串カツのメニューの中に書いてあったので、どて焼の串カツかと思ったのだが、串に刺したどて焼そのものだった。

 左   牛肉の串カツなのだが、メニューでは、単に「串カツ」。「串カツ」いえば、牛肉なのが当たり前なのかな。
  続いて「酒の穴」へ。居酒屋で八宝菜とは珍しい。しかも220円とはとても安い。

 下左   店内。

 下右   チューハイのライム入りを飲む。
 
 
 
 八宝菜。なかなか美味しかった。

 下左   焼き鳥。

 下右   通天閣はライトアップしていた。

 新今宮駅からJRで帰宅。途中、asian night`sさんと再会を約束して、わかれた。
 
 



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