3日目 午後
(23) プレ・ループ
一番高い部分はかなりの高さになる遺跡である。東塔門もかなり高いもので、それを抜けると、中央祠堂がそびえたっている。 中央祠堂への階段を上がるまでの間に火葬をおこなったといわれる窪みがある。下の写真の一番手前の四角い黒いものがそれである。
中央祠堂への階段は、例によって、急傾斜だが、ここはやや傾斜がゆるい。そのかわり、一段一段の高さはかなり高いので、思い切って足を持ち上げねば上ることができない。 それでも、途中で何箇所か休めるところがあって助かった。
左は、中央祠堂からの眺め。それぞれの塔には彫刻がほってあって美しい。ただ、この遺跡も午後の早い時間に行くと陰がすくなく困った。
(24) タ・プローム
タ・プロームは、スポアンの木が遺跡を覆っている光景で有名である。 西塔門から入場。門の向こう側に木がたっているのがわかるが、それがスポアン。
スポアンの木は遺跡を押しつぶすかのように生育している。
この遺跡では、スポアンをとりのぞくなどの修復工事は一切おこなわれていない。それで、自然界には、このようなことが本当にあるんだ、ということを実感。
左は、東塔門。スポアンが東塔門を覆いつくしている。それに、スポアンの木が血管のように、枝分かれしている。
東塔門を中に入ったところには、いくつかのデバターがみられる。
(25) タ・ケウ
階段を上ったところに中央祠堂などが見える。この遺跡は、建造を命じた王の死亡によって途中で工事が中止されたものである。
上に上る階段は、ほかの遺跡と同じで上りにくい階段である。これをのぼると中央祠堂などがある。
中央祠堂。近づいてみると、石材には彫刻が施されていないことがわかる。まず建設をおこない、そのあと彫刻をほどこすということもわかる。
(26) タ・ネイ
タ・ネイは、タ・ケウから歩いて行かなければならない。タ・ケウの少し東側に、タ・ネイへ向かう道があり、行き先を表す→が表示されたりしていていた。 タ・ネイへ向かう道は、ジャングルの中にある。この道を歩いたときには、誰にも出会わなかった。 タ・ケウから最初の→までが200mくらい。→の書かれた紙には、タ・ネイまで900mとあたが、実際は1300mくらいあると思う、片道、普通に歩いて20分ほどかかったから。
タ・ネイに何とか到着。到着すると、荒れ果てた遺跡が残っていた。石材はあちこちに散在している。 歩いてきた最初に目にする側は、寺院の裏側のようで、周囲を半周すると、本来の玄関の側にいける。そちらには、テラスもあって、入口から中に入れるようになっていた。
中央祠堂らしき建造物はわかったが、その周囲には崩れた石材 がたくさん積み重なっていて、近づくのも難しい。 ほとんど人がやってこないような遺跡であるが、このようなところでも、物売りがひとりいた。売上はほとんどゼロであろう。 30分かけて見学したあと、再び20分以上かけて歩いて車に戻った。涼しい車内で、ホッとした一時を味わいながら、最後の見学場所へ向かった。
(27) チャウ・サイ・デポーダ
トマノンに向かい合う形で建っている。修復工事中で、近づくことができないようになっている。 一部に、赤い着色が残っている。昔は、全体が赤く着色されていたのだろうか。だとすれば、この遺跡だけが着色されていたのか、ほかの遺跡も着色されているものがあったのかどうなんだろう。
(28) トマノン
チャウ・サイ・デポーダに向かい合う遺跡である。小さな遺跡ですぐに見おわった。 それでも、ツアーなどは立ち寄ることが多いのだろうか。私が20分ほど、チャウ・サイ・デポーダとあわせて見ていた間に、韓国人とヨーロッパ人の乗った大型観光バスがそれぞれ1台やってきた。階段とか上がらずに手軽に見ることができるので、ツアーでは訪問するのだと思うが、ほとんど印象に残らない小さな遺跡なのに、と思った。
土産物屋と夕食 トマノンでこの日の予定は終了。ラックさんが、しきりに土産物屋をすすめる。ツアーなどで行く店だ。店からのコミッションをねらってることは、明らかだ 。最初は断ったが、結局は、やむを得ず、立ち寄ることにした。50ドル分購入したが、何とか30ドルにまけさせた。それでも、安い店で買えばもっと安いだろう 。20ドルくらい、いや15ドルくらいで買えるかもしれない。これは、チップと思っておくことにしよう。
ドライバーには毎日、正規の運賃(近場で20ドル、クバールスピアン、バンテアイ・スレイ行くと30ドル、ベンメリア行くと50ドル)以外に、チップを5ドル渡していた。近場20ドルっていっても、9時ごろ出発して、17時ごろ帰る場合を想定しているのだろうし、ドライバーも昼食代・飲み物代が必要だし。ただ、毎日のチップとは別に最終日には、5日間全体のお礼 を渡そうかなと考えていたが、最後のチップはやめようかって思ってしまった。 ホテルに戻り、シャワーを浴びてから夕食へ。野菜の入った焼ソバなどを食べた。
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