4日目 午前
オールドマーケット
2日目、3日目と朝早くに出発して、日没後にホテルに戻るといった行動だったので、シェムリアプの市内を明るい間に歩くといったことができないでいた。 4日目の朝、ラックさんとホテル出発を8時と約束しておき、徒歩でオールドマーケットまで行く時間をつくりだした。6時半にホテルを出発、20分ほどでオールドマーケットに到着。ちょうど通勤通学時間帯なのか、自転車やバイクが行きかう。バイクは2人乗りは普通で、3人乗りも多い。
オールドマーケットは、ほかのアジアの市場にくらべてやや開店時間が遅いようで、行ったときに開店準備をやっているところが多かった。 その中で、麺類などを出している店には客が集まり、朝食をとっていた。市場の中を歩いているうちに、どんどん客が増えていって、行き違いもしにくくなってきた。 小魚を干して売っていたが、トンレサップ湖でとれたものなのだろうか。
市場を一通り見て回ったあと、ホテルに戻る。途中、ご飯の上におかずをかけて売る屋台が何箇所もあった。その場でも食べられるし、発砲スチロールの入れ物に入れてもくれる。弁当なのだろうか。 ホテルに戻ると7時40分。急いでレストラン朝食をとって、出動準備。 8時に予定通り、出発。まずは、バンコクエアのオフィスでリコンファーム。
(29) プラサット・クラヴァン
最初に、ワットの東にある遺跡をいくつか見に行く。 プラサット・プラヴァンは小さな遺跡だが修復がきっちりできていた。主要ルートに面していて、観光客も多く来ていた。 レンガ造りの建物が左右に並ぶ形である。一番右側の堂の内部の彫刻がとくにきれいに修復されていた。
(30) プラサット・バッチュム
続いて、プラサット・バッチュム。ここは、主要ルートから1kmくらい入らねばならず、訪れる客も少なかった。舗装されてない細い道を通っていくのだが、この道ができたのも最近のことらしい。レンガ造りだが、崩れそうな感じで、修復工事もはじまったばかりなのだろう。 ここは左右に3つの建物が並んでいる。建物ののっている基壇も砂に埋もれて、階段の部分以外は、基壇の上にあるのかもよくわからない。
(31) バンテアイ・クディ
スラ・スランの池と道路を隔てているのが、バンテアイ・クディ。 外側の門を入ると、すぐにテラスがあり東塔門に続いている。
東塔門を入ると、中央祠堂がある。修復はかなり進んでいるが、それでも崩れ落ちた石材がある。とはいっても、こおでは石材がきちんと並べられていて、工事がおこなわれているのがよくわかる。
右の写真では、もともと仏像があったところが、きれいにえぐりとられている。ヒンドゥー教寺院に変わったあとで、切り取られてしまったのだろうか。
(33) スラ・スラン
バンテアイ・クディと道路を隔てたところの池。写真はテラスから池を望んだところ。池は結構広い。沐浴のための池であったらしい。 テラスからは池に入れるようになっている。池とテラス以外には何もない遺跡で、見学もすぐに終わってしまった。 これで、「大回りコース」「小回りコース」と呼ばれるところの遺跡は全部回ったことになる。
(34) ロレイ
続いて、シェムリアプの東のロリュオス地区の遺跡群を見て回った。アンコール地区やシェムリアプからは10kmほど離れている。 まずは、国道の北側にあるロレイ。ここは小さな遺跡である。もともとは、池の中に浮かぶ島にあった寺院であるが、池は干上がってしまっている。東メボンに似ているが、規模はずっと小さい。
外壁にはほかではみられない金剛力士像が残っている。建物全体がレンガ造りなのだが、像の部分だけは、石でできているのだろうか、そこだけが白っぽくなっている。
遺跡と同じ敷地の中には、現役の仏教寺院もあった。また、その寺の僧の住居もあった。僧もたくさん歩いたり、くつろいだりしている。そのため、寺の中に遺跡が間借りしているような雰囲気だった。
(35) プリア・コー
国道の南側にはいり、プリア・コーへ。ここも小さな遺跡だが、道路から100mくらい参道が続いている。 修復が行なわれていたが、あちこちに石材が散在していた。 アンコール遺跡の中で、ここが一番古い遺跡だという。
祠の前には、狛犬のようにして、牛が置かれていた。
ここでの子供の物売りのパワーはすごかった。一人からTシャツを買ったのだが、我も我もという感じで取り囲まれてしまった。売り込みをしようと、仲間うちの争いがおこっていたほどだ。 Tシャツは2ドルで安いので、ほかでも買った。
(36) バコン
ロリュオス地区で一番大きい遺跡がバコン。寺院の外側には堀がほられていて、その中に、三段の基壇があり、頂上に中央祠堂がそびえている。 駐車場から基壇の下まで300mくらいの参道を歩いていく。途中には石材が置かれていたが、きちんと並べられていて修復が進んでいることをうかがわせる。
頂上の中央祠堂へあがるには、急な階段を上がらねばならなかった。中央祠堂には、彫刻がきれいに残っていた。修復されたのであろう。 この中央祠堂に限らず、堂の四面に同じような入口が設けられているが、一面を除いて、形だけの入口である。偽扉という。
中央祠堂から参道を望む。駐車場をこえてさらに参道が続いている。この頂上も陰になるところがなく、大変な暑さであった。
この遺跡も物売りが数多くいた。ココナツを飲んだが、その間に何人も物売りがやってきた。ココナツや缶ジュース類は一律1ドルである。
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