8 ニ ー ム
この日は、再びリヨン駅からTGVで南下。先日訪問したリヨンを越えて、ニームまで向かう。とても列車が混雑していた日で、指定がとれずに床に座る羽目になった。 リヨンを越えて南に向かうTGVのうち、マルセイユ方面は結構本数があるのだが、ニーム方面は本数が少ない。だから、のがせば数時間後になるので、指定なしで乗車したのだ。乗ったのは、モンペリエ行きで、バカンスに向かう客で埋まっている。ニームまでは709km、3時間50分。TGVのドアを入ったところの床に座ってすごした。
途中駅は、アヴィニョンだけで、その次がニーム。したがって、乗った瞬間から、床でずっとすごす覚悟をした。 ニームは世界遺産こそないが、街中にローマ時代の遺跡がたくさんあるという点では、アルルやオランジュ以上の遺跡の町といえる。 ニームに着くとすぐに、ねらっていたホテルに直行。はじめて、現地調達でホテルに泊まった。
ホテルで少し休んだあと、市内の見学に出かけた。 最初は、ローマ闘技場。上の画像が外観、右は闘技場内。ローマ時代には、奴隷同士の闘技が行われていた。 現在は、闘牛場として使われており、そのために、本来ある石の座席を使わず、仮設のスタンドに座るようになっている。
続いて、メゾン・カレへ。 ローマ時代の建物であるが、ギリシャ風の感じがする。内部は、博物館になっていて、遺跡からの出土品などを展示している。
次に、フォンテーヌ庭園。 この庭園の中には、小さなローマ遺跡が残されていて、幾何学的な模様の近代欧州の庭園風景のなかにとけこんでいる。
左は庭園に続く丘の上にあるマーニュの塔。紀元前1世紀の塔だ。 塔の中の螺旋階段を上がり、最上部に上がってみた。それにしても、いろいろなところで階段を上らされるというのが、フランス旅行の思い出だ。
右は、マーニュの塔の上からの眺め。 右上にローマ闘技場が見える。赤い屋根の建物が多く、南フランスらしい。全体として、さほど大きな町ではないこともわかる。
ニームも城壁都市であったことを表しているオーギュスト門。 背後にある教会は、サンポーデュ教会。
50km離れたユゼスからポンデュガールを通ってやってきた水の終点。ここがニームの人たちにとって、大切な水源になっている。 ニームの見学は半日で終わったが、翌日からは、ニームをベースにして、近くのいろいろな街を訪問する予定にしている。
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